wholeとallの違い

英語を学ぶ中で、「全部」「全体」を意味する表現にはさまざまな単語がありますが、その中でも特に混同されやすいのがwholeallです。

どちらも似たような意味を持ちますが、使い方には明確な違いがあります。

本記事では、wholeとallの違いについて、意味、使い方、文法上のポイントを具体的に解説します。

英語をより自然に使いこなしたい方は、この使い分けをしっかりと理解しておきましょう。

wholeとは

wholeは、「欠けたところのない一つのまとまり」「完全なもの」「全体」を意味する形容詞です。

対象を「1つの大きな塊」として捉えるときに使われるのが特徴です。

たとえば、カットされていないホールケーキや、1冊まるごとの本などを指すときに用いられます。

文法的には、wholeの後には単数形の可算名詞が続くのが一般的です。

また、語順にも注意が必要で、「a whole new world」のように冠詞が前に来るパターンが多く見られます。

所有格がつく場合は「my whole life」などの形になります。

つまり、wholeは「まとまりとしての1つの物事」を強調したいときに使われる単語で、対象を部分ではなく「全体」として見る視点を表しています。

wholeという言葉の使い方

wholeは、対象を「丸ごと1つ」として見ている場合に使用されます。

名詞が単数であることが多く、物事の全体性や完全性を伝えたい場面に最適です。

例:

  1. I read the whole book in a day.(私はその本を1日で全部読んだ)

  2. He studied a whole day.(彼は丸一日勉強した)

  3. My whole body is sore.(体全体が痛い)

意味違い辞典

allとは

allも「全部」や「すべての」という意味を持つ形容詞ですが、wholeとは異なり、「複数の個別の要素の集合体」や「数えられない量全体」を指すときに使われます。

つまり、allは部分が集まって「全体」を構成しているという視点で使われる単語です。

文法的には、allの後には複数形の可算名詞不可算名詞が続くことが多く、「all the people」「all the money」などの形で使われます。

また、冠詞との語順にも違いがあり、「all + the + 名詞」の順番になります。

allは日常会話やビジネス英語など、あらゆる場面で頻出する語であり、「それぞれの全体」を伝えるときに非常に便利です。

allという言葉の使い方

allは、複数の物・人・要素をまとめて「全部」と表すときに使います。

加算名詞(複数形)にも不可算名詞にも対応できる柔軟な単語です。

例:

  1. All my friends are tall.(私の友達はみんな背が高い)

  2. I lost all the money.(私はお金を全部失った)

  3. All of the cookies were eaten.(クッキーはすべて食べられた)

wholeとallの違いとは

wholeとallの違いを一言で表すと、「対象を1つのまとまりとして捉えるか(whole)、それぞれの要素の集合体として見るか(all)」という視点の違いにあります。

まず、wholeは、何かを「1つのまとまり」として扱うときに使われます。

たとえば、「1冊の本」「1日」「1つの体」など、対象が単一である場合に使用します。

文法的には、単数の可算名詞に付けて、「the whole story」「a whole week」のような形になります。

一方、allは、複数のものや数えられないものを「全部」とまとめて扱うときに使われます。

たとえば、「友達全員」「お金全部」「水すべて」など、個々の要素を集合体として見る場合に適しています。

文法的には、複数形の名詞(all my friends)や不可算名詞(all the water)に付けて使います。

また、語順にも違いがあります。wholeは冠詞や所有格の位置により、「a whole day」「my whole life」といった語順をとりますが、allは「all the books」「all my clothes」のように、all + 限定詞 + 名詞が基本形となります。

さらに、wholeはニュアンスとして「まるごと」「完全な」という印象を与えるのに対し、allは「1つ残らず」「細部まで全体的に」というやや網羅的な意味合いを持ちます。

英語表現の場面では、たとえば「私は本を全部読んだ」と言いたいとき、「I read the whole book」は本を最初から最後まで1冊まるごと読んだという意味になります。

一方で「I read all the books」は、複数冊の本をすべて読んだ、というように内容が異なります。

このように、wholeallの使い分けは、文法だけでなく意味の伝わり方にも影響します。

場面や文脈に応じて適切な方を選びましょう。

まとめ

wholeとallの違いは、対象を「ひとつのまとまり」として見るか、「複数や量の集合」として見るかの視点にあります。

wholeは単数形の可算名詞とともに使われ、対象の完全性を強調します。

一方、allは複数形の名詞や不可算名詞とともに使われ、それぞれの要素を含んだ全体を示します。

この違いを理解することで、英語表現の幅が広がり、より自然で的確なコミュニケーションが可能になります。

用途や文脈に応じて、ぜひ正しく使い分けてみましょう。

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