英語学習において、多くの人がつまずきやすいポイントの一つがwereとwasの使い分けです。
どちらも「〜だった」「〜でした」といった過去形の意味を持ちますが、主語によって使い分ける必要があります。
文法的にはどちらもbe動詞の過去形ですが、その使い方には明確なルールがあります。
本記事では、wereとwasの違いについて、意味や使い方、例文を交えて丁寧に解説します。
英語の基本をしっかり押さえたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
wereとは
wereは、be動詞の過去形のひとつで、主にyou、we、theyなどの複数形の主語、または二人以上の人物を含む主語に対して使用されます。
また、仮定法の文でも単数主語に対して使われることがあります。
基本的には、「〜だった」「〜でした」といった過去の状態や事実を表す表現です。
例えば、「They were happy.(彼らは幸せだった)」のように、複数の人や物がどのような状態だったかを述べる際に使われます。
また、「Linda and I were students.(リンダと私は学生だった)」のように、自分自身を含めた複数の人物が主語の場合もwereを使うのが正しい文法です。
仮定法過去(もし〜だったら)では、たとえ主語がIでもIf I were you(もし私があなただったら)のようにwereが使われる特別な用法もあります。
wereという言葉の使い方
wereは主に以下の場面で使われます:
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主語が複数(you, we, they, 複数の人や物)のとき
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自分以外の複数人を含むとき(Linda and Iなど)
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仮定法過去の構文で単数主語に対して使うとき
例:wereの使い方
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We were at the concert last night.
(私たちは昨夜コンサートにいました) -
They were very tired after the game.
(彼らは試合の後、とても疲れていました) -
Linda and I were classmates in college.
(リンダと私は大学時代のクラスメートでした)
wasとは
wasは、be動詞「am」「is」の過去形で、単数の主語に対して使われます。
主にI、he、she、itなどが対象です。
文法的には、一人の人間や物事が過去にどのような状態だったかを示す表現であり、日常会話からビジネス文書まで幅広く使われます。
例えば、「I was tired.(私は疲れていた)」のように、自分自身の過去の状態を伝えるときや、「She was a teacher.(彼女は教師だった)」のように、他者の過去の職業・立場を述べるときなどに使われます。
wasという言葉の使い方
wasは以下のような場面で使います:
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主語が単数(I, he, she, itなど)のとき
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自分自身について過去を語るとき
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状態・立場・場所などを過去形で表現したいとき
例:wasの使い方
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I was in Tokyo last weekend.
(私は先週末、東京にいました) -
She was a nurse before becoming a writer.
(彼女は作家になる前は看護師でした) -
The dog was very hungry.
(その犬はとてもお腹をすかせていました)
wereとwasの違いとは
wereとwasは、どちらもbe動詞の過去形として使用されますが、主語の数と種類によって使い分ける必要があります。
これが英語学習者にとって最も重要なポイントです。
たとえば、「Linda and I」という主語は2人を表しているため、wereを使うのが正しいです。
「Linda and I were students.」が正しい形であり、wasを使うと文法的に誤りとなります。
一方で、「I was a student.」という場合は、主語がIの単数形なのでwasが正解です。
また、仮定法過去の構文(If I were you…)においては、たとえ主語が単数でもwereが使われる特別なケースがあります。
これは仮定や非現実の状況を表す文法構造です。
重要ポイント:
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wereは複数形の主語や仮定法で使う
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wasは単数形の主語に使う
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「Linda and I was…」のような文は文法的には不適切(主語が複数のため)
実際の使い分けが混乱する例
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× Linda and I was students.
→ 文法的に誤り(主語が複数) -
○ Linda and I were students.
→ 正しい文法
意味はある程度通じることもありますが、文法として正しい英語を書くためには使い分けを理解しておく必要があります。
まとめ
wereとwasはどちらもbe動詞の過去形ですが、使い方には明確な違いがあります。
wereは複数形の主語や仮定法過去で使われ、wasは単数形の主語に対して使われます。
正しい使い分けを身につけることで、英語の正確性が大きく向上します。
特に英会話や英文作成では、自然で信頼性のある表現ができるようになります。
wereとwasの違いを理解し、日常英語に自信を持って使っていきましょう。
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