英語学習を進めていると、「wake up」と「get up」という似た表現に出会うことがあります。
どちらも「起きる」という意味を持つ句動詞ですが、実は微妙な違いがあります。
この違いを理解することで、より自然な英語表現が可能になります。
本記事では、それぞれの意味、使い方、具体例を通して、「wake upとget upの違い」について詳しく解説します。
英会話の中で正しく使い分けられるようになりましょう。
wake upとは
wake upは、「目覚める」「起きる」「目をさます」といった意味を持つ句動詞です。
最も基本的な意味は「睡眠から目を覚ます」ことで、物理的に体を動かすわけではなく、単に意識が戻る状態を指します。
たとえば、目を開けて起きたけれど、まだ布団の中にいるような状況です。
wake upは、まさにこの「目が覚める」瞬間に使われる言葉です。
また、比喩的な表現としても使われ、「現実に気づく」「何かに目を向ける」といった意味で用いられることもあります。
たとえば、「もっと現実を見なさい!」というような場面でもwake upが使われます。
名詞としても使うことがあり、その場合は「目覚め」や「起床」という意味になります。
ただし、動詞としての使用が圧倒的に多く、日常会話や文章でも頻繁に見かける表現です。
wake upという言葉の使い方
wake upは、朝の起床時や昼寝のあとなど、睡眠状態から意識が戻るタイミングで使われます。
まだ体は動かしておらず、布団やベッドの中にいる状態を指すため、起床前の「目覚めた瞬間」にぴったりの表現です。
また、他人を起こすときにも使えます。
例:wake upの使い方
-
I wake up at 9 am on weekends.
(週末は午前9時に目が覚める) -
Please wake him up before dawn.
(夜明け前に彼を起こしてください) -
She woke up at midnight because of a loud noise.
(彼女は大きな音のせいで真夜中に目が覚めた)
get upとは
get upも「起きる」を意味する句動詞ですが、wake upとは少し異なり、「寝床を離れて完全に起床する」という動作を強調する表現です。
つまり、目覚めただけでなく、布団から出て行動を始めるというニュアンスを持っています。
朝、目が覚めたあと、布団から出て顔を洗い、動き始めるまでの段階の中で、get upは「実際に体を起こす」という行為を示します。
そのため、wake upの次の段階として使われることが多いです。
また、get upには別の意味もあり、「立ち上がる」「起き上がる」「創立する」「組み立てる」など、文脈によって様々な意味で使われます。
名詞としては、「身なり」「服装」といった意味もあり、着ているスタイルやコーディネートを指すこともあります。
get upという言葉の使い方
get upは、目覚めたあとに実際に起き上がる場面で使われます。
朝の支度を始めたり、外に出かける準備をするなど、ベッドや布団から出るアクションを伴うため、日常の会話や生活に密着した表現です。
また、「早起き」や「健康習慣」を表す時にもよく登場します。
例:get upの使い方
-
We get up at 5 every morning.
(私たちは毎朝5時に起床する) -
I get up early and run in the morning to stay healthy.
(健康のために朝早く起きて走っている) -
She woke up at 6 but got up at 8.
(彼女は6時に目が覚めたが、8時に起床した)
wake upとget upの違いとは
wake upとget upはどちらも「起きる」という意味を持ちますが、意味の焦点と使うタイミングに明確な違いがあります。
wake upは「目を覚ます」という意識の変化に焦点があり、まだベッドや布団の中にいる状態を指します。
つまり、眠っていた状態から意識が戻るタイミングで使われる表現です。
アラームが鳴って目が開いた瞬間がwake upです。
一方、get upは「起き上がる」という身体的な動作を指しており、ベッドから出て行動を開始する場面に使われます。
起きてすぐにシャワーを浴びたり、着替えたりするような場面がget upのイメージです。
この2つの表現を比べると、wake upは「意識」、get upは「行動」に重点が置かれています。
実際の会話では、「何時に起きたの?」という質問に対して、目覚めた時間を答えるならwake upを、起床して動き始めた時間を答えるならget upを使うのが自然です。
また、「彼を起こして」と頼むときには、目を覚まさせたいのでwake upを使いますが、「彼に起きてもらって準備させて」と言いたい場合はget upが適しています。
このように、両者の違いを理解して使い分けることで、英語の表現力が格段にアップします。
まとめ
wake upとget upはどちらも「起きる」という意味を持ちますが、その使い方とニュアンスには明確な違いがあります。
wake upは「目覚める」瞬間を指し、get upは「起床して動き出す」行動を意味します。
この違いを理解して使い分けることで、英語表現がより正確で自然になります。
英語学習や英会話に役立つ知識として、ぜひ日常で意識して使ってみてください。
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