英語学習をしていると、似た意味を持つ単語に出会うことがあります。
その中でもsuspendとstopは、どちらも「止める」という意味を持つため、混同しやすい単語です。
しかし、この2つには使える場面やニュアンスに明確な違いがあります。
本記事では、suspendとstopの意味や使い方を具体例とともに解説し、両者の違いをわかりやすく整理します。
英語で正しく使い分けられるようになりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
suspendとは
suspendには大きく3つの意味があります。
1つめは「吊るす」「ぶら下げる」です。
例えば、窓辺に飾るサンキャッチャーのように、紐に通したガラスやビーズを下に垂らす状態を指します。
天井から吊るされた照明のコードも、まさにsuspendの状態です。
2つめは「宙に漂わせる」「浮遊させる」です。
吊るされた状態は、宙ぶらりんで安定していない状態とも言えます。
物が空中に浮かんでいる、もしくは中途半端な位置にある時にもこの意味が使われます。
3つめは「判断・資格・活動などを一時的に停止する」です。
例えば、難しい問題にすぐ答えを出さず保留にする場合や、ニュースでアーティストが活動を一時休止すると報じられる場合、この一時停止を表すのがsuspendです。
このように、suspendは物理的な吊り下げから抽象的な活動の停止まで、幅広い場面で使える言葉です。
suspendという言葉の使い方
suspendは、「宙ぶらりん」や「一時停止」の状態を表すときに使われます。
物理的な吊るす行為だけでなく、判断や活動を中断している状態にも用いられます。
特に、再開の可能性が残っている一時的な停止に使われる点が特徴です。
例:suspendの使い方
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The light was suspended from the ceiling.(その照明は天井から吊るされていた。)
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The trial was suspended due to new evidence.(新しい証拠により裁判は一時中断された。)
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The player was suspended for breaking the rules.(その選手は規則違反で出場停止になった。)
stopとは
stopの基本的な意味は「止まる」「止める」です。
対象は人や乗り物、液体、機械、活動、行為など幅広く使えます。
例えば、タクシーが目的地に到着し動かなくなるのはstopです。
また、人が作業を中断して休憩することや、機械が作動をやめることもstopで表せます。
つまり、stopは物理的・抽象的なあらゆる「動きの終了」に使える、非常に汎用性の高い単語です。
stopという言葉の使い方
stopは、動きや活動が完全に終わる、または中断する場面で使われます。
一時的な停止にも使えますが、suspendのように「宙ぶらりんの状態」というニュアンスはありません。
例:stopの使い方
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Please stop talking.(話すのをやめてください。)
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The bus stopped at the station.(バスは駅で止まった。)
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The machine stopped working.(機械が動かなくなった。)
suspendとstopの違いとは
suspendとstopの共通点は「停止」を意味することです。
しかし、使える対象やニュアンスに違いがあります。
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stopは、物理的な動きから行為・活動まで、あらゆる「動作の終了」に使えます。
完全に止まる場合にも、一時的に止まる場合にも使える汎用的な単語です。
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suspendは、「宙ぶらりん」や「保留」といった、一時的な停止に焦点を当てています。
再開の可能性が残っており、中途半端な状態を含む場合に使われることが多いです。
例えば、機械が完全に止まるときはstopが適切ですが、プロジェクトが一時的に中断されている状態はsuspendが自然です。
つまり、stopは動作そのものを止めることを表し、suspendは「途中で保留にする」というニュアンスが強いのです。
この微妙な違いを理解すると、英語表現の精度が格段に上がります。
まとめ
suspendとstopはいずれも「止める」を意味しますが、ニュアンスと使用場面が異なります。
stopは幅広く使える汎用的な停止の表現であり、suspendは「一時停止」「宙ぶらりん」といった限定的な場面で使われます。
この違いを理解すれば、英会話や英文作成の正確さが向上します。
英語学習の中で、状況に応じた正しい単語選びを心がけましょう。
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