英語を学ぶ中で、studyとlearnの違いに戸惑った経験はありませんか?
どちらも「学ぶ」「勉強する」という意味で使われますが、実はこの2つの単語には明確な違いがあります。
本記事では、studyとlearnの違いを詳しく解説し、それぞれの意味と使い方を分かりやすく紹介します。
英語を正しく理解し使いこなすための基礎知識として、ぜひ参考にしてください。
studyとは
studyは、何かを学習している「過程」を表す言葉です。
つまり、英語や数学、歴史などの知識やスキルを習得しようとする取り組みそのものを意味します。
例えば「I study English.」は「私は英語を勉強する」という意味になりますが、この文だけでは英語をどの程度理解しているかはわかりません。
ただ勉強という行為をしていることを示すにすぎないのです。
したがって、「I study English, but I do not understand what native speakers say.(私は英語を勉強していますが、ネイティブスピーカーの言っていることは理解できません)」という文章は自然な表現となります。
このように、studyは「知識を得るために努力している状態」を表し、結果として何を得たのかには直接触れません。
学校での勉強、資格のための学習など、目的に向かって努力する様子を指すのがこの言葉の特徴です。
studyという言葉の使い方
studyは主に、学校教育や独学などで何かを習得しようとする「学習の過程」において使われます。
実際に身についたかどうかにかかわらず、勉強そのものにフォーカスしている点がポイントです。
例:
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I studied economics at university.
私は大学で経済学を学んだ。 -
Studying aerospace engineering at MIT is really tough.
MITで航空宇宙工学を学ぶのは非常に大変だ。 -
I have been studying German for 3 years by myself.
私はドイツ語を3年間独学で勉強しています(=身についているかは不明)。
learnとは
learnは、「学習の結果として何かを身につけた」ことを意味する言葉です。
つまり、努力した結果、新しい知識やスキルが自分のものになったことを示します。
たとえば、「I learn English.」という文は、「私は英語を習得する」という意味合いになります。
この表現には、「英語がある程度身についている」ことが前提として含まれています。
そのため、「I learn English, but I do not understand what native speakers say.」という文は不自然です。
学習して身につけたはずなのに理解できない、という矛盾があるからです。
learnは、スキルや知識の獲得という「成果」にフォーカスしており、勉強の努力よりも「得た結果」に重点を置くのが特徴です。
learnという言葉の使い方
learnは、知識やスキルが自分の中に定着した「学習の成果」に対して使います。
記憶に残った内容、実際に使えるようになった技術、理解できるようになった知識などに用いられます。
例:
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Mike studied Japanese at high school but he never learned it.
マイクは高校で日本語を勉強したが、何も身につかなかった。 -
Chris has forgotten everything he learned at school.
クリスは学校で学んだことをすべて忘れてしまった。 -
It takes hours of training to learn how to dance.
ダンスの方法を習得するには、何時間もの訓練が必要だ。
studyとlearnの違いとは
studyとlearnの違いは、「過程」か「結果」かという点にあります。
studyは「学習のプロセス」を表す動詞です。英語を勉強している、数学を勉強しているといった、学んでいる最中の行動そのものに焦点を当てています。
そのため、実際に身についているかどうかは関係なく、「学ぶ努力をしている状態」を示す言葉です。
一方、learnは「学習の成果・結果」を表します。英語を理解できるようになった、数学の公式を使えるようになったなど、すでに習得された知識やスキルを指す言葉です。
たとえば、以下の2つの文を比較すると違いがはっきりします:
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I studied French, but I cannot speak it.
(フランス語を勉強したが話せない)→ 勉強はしたが結果は出ていない(study) -
I learned French, so I can communicate easily in Paris.
(フランス語を習得したので、パリで楽に会話ができる)→ 結果として話せるようになっている(learn)
つまり、studyは努力の過程を表し、learnはその努力の成果を示すという大きな違いがあります。
日本語でも「勉強する」はプロセス、「習う」は結果という使い分けがあるため、英語と共通している点も興味深いポイントです。
まとめ
studyとlearnの違いは、「学ぶ過程」か「学んだ結果」かという点に明確に分かれます。
studyは学習中の努力や行動を意味し、learnは学んで得た成果や知識の定着を示します。
英語のニュアンスを正しく理解することで、表現力や会話力が向上します。
身近な言葉だからこそ、正しい使い分けをマスターして、自然な英語表現を身につけましょう。
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