英語で「とどまる」「変わらない状態を保つ」といった意味を表現する際、stayとremainという2つの単語が使われます。
どちらも似た意味を持ちますが、使われる文脈やニュアンスには明確な違いがあります。
本記事では、stayとremainの違いをわかりやすく解説し、それぞれの意味や使い方、例文を通して理解を深めていきます。
英語をより自然に使いこなしたい方におすすめの内容です。
stayとは
stayは「留まる」「滞在する」「そのままでいる」といった意味を持つ動詞です。
日常会話でも頻繁に使われ、旅行や宿泊、時間的な滞在を表す場面で特によく登場します。
基本的な意味は「ある場所や状態に一定の期間とどまること」です。
具体的には、以下のような意味で使われます。
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留まる・滞在する:場所に一定期間とどまる(例:ホテルに泊まる)
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そのままでいる:状態や姿勢を保つ(例:静かにしている)
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持ちこたえる:困難な状況に耐える(例:試合で最後まで戦う)
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防止する・抑える:何かを食い止める(例:病気の進行を止める)
これらに共通するのは、「特定の場所・状態にしばらくとどまる」という点です。
過去や現在の出来事の中で、一時的な行動や状態を表す場合によく使用されます。
stayという言葉の使い方
stayは主に動詞として使われますが、名詞として「滞在」という意味でも使われます。
人や物がある位置・状態に一定時間とどまることを表すため、旅行、日常生活、比喩的表現など幅広い場面で活用されます。
例:
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I want to stay at this hotel.
(私はこのホテルに宿泊したい) -
I stayed with my friend while I visited Chicago.
(シカゴを訪れている間、友人の家に滞在した) -
The weather will stay warm throughout the week.
(今週はずっと暖かいままだろう)
remainとは
remainは「変わらずに存在し続ける」「そのままである」という意味を持つ動詞で、stayに比べてややフォーマルで抽象的な印象があります。
特に、時間の経過とともに「状態が変わらないこと」や「存在し続けること」を強調する際に使われます。
代表的な意味は次の通りです。
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〜のままである:状態が変化せず続いている(例:独身のままでいる)
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残る・存続する:何かが消えずに残っている(例:問題が未解決のまま)
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とどまる:場所に居続ける(例:現地にとどまる)
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遺品・遺骨:名詞として使うときは「残されたもの」や「遺体」を指します
remainは、ある事柄や状態が今も継続していることを表現するのに適しており、ビジネスや学術文書などでもよく使われます。
remainという言葉の使い方
remainは動詞として「残る」「変わらない状態を保つ」などの意味で使われます。
現在も続いていることを強調するため、過去の出来事に対して現在形で使うことが多くなります。
名詞としては「遺品」「遺骨」といった意味でも使用されます。
例:
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That problem remains to be solved.
(その問題はまだ解決されていない) -
She remains unmarried.
(彼女はまだ独身のままだ) -
It still remains the same.
(それは今も変わらず同じだ)
stayとremainの違いとは
stayとremainの違いは、意味する時間の長さや使われる文脈、フォーマルさにあります。
stayは「一時的にある場所や状態にとどまる」ことを表現するのに適しています。
旅行中にどこかに宿泊したり、短期間同じ場所にいる場合など、時間的に限定された動作や状態を示します。
また、会話やカジュアルな文章でよく使われる傾向があります。
一方、remainは「長期にわたって変化しない状態が続く」「物事が継続して存在している」ことを強調します。
変化がなく、今もなお続いているというニュアンスがあり、フォーマルな文書や抽象的な文章に向いています。
また、stayは人や行動に焦点が当てられることが多いのに対し、remainは状態や物事に重点が置かれることが多いです。
たとえば、「私はこのホテルに滞在する」と言いたい場合はstayが自然です。
一方で、「その問題はまだ残っている」と表現するにはremainが適しています。
簡潔にまとめると、
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stay=「一時的にその場・状態にとどまる」
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remain=「今も変わらずに続いている、残っている」
という使い分けが基本です。英語の正確な表現力を高めるためには、これらの微妙な違いを意識することが重要です。
まとめ
stayとremainの違いは、主に「時間的なとどまり方」と「フォーマルさ」にあります。
stayは一時的な滞在や状態に使われ、カジュアルな場面でよく登場します。
対してremainは、長期間変化がない状態や、物事が今も継続して存在していることを示すフォーマルな語彙です。文脈に応じて正しく使い分けることで、英語表現の幅が広がり、より自然なコミュニケーションが可能になります。
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