英語には「解決する」や「解く」といった意味を持つ単語がいくつかありますが、中でも特に混同されやすいのがsolveとresolveです。
どちらも「問題を解決する」と訳されることが多いものの、使われる場面やニュアンスには明確な違いがあります。この記事では、solveとresolveの違いを具体的に分かりやすく解説し、正しい使い分けができるようになることを目的としています。
solveとは
solveは、「問題や謎を解く」「状況を処理して解決する」という意味を持つ動詞です。
主に論理的・明確な答えのある問題に対して使用されます。
たとえば、数学の方程式やクイズ、パズルのように、最終的な正解が1つ存在するようなケースでよく使われます。
また、実生活におけるトラブルや課題を処理するという意味合いでも使われます。
文法的には他動詞であり、後ろに目的語を取るのが基本です。
例:
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solve a problem(問題を解決する)
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solve a mystery(謎を解く)
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solve an equation(方程式を解く)
このように、solveは「答えを導き出す」「明確に解決する」といったニュアンスがあり、ゴールが明確な課題に対して用いられるのが特徴です。
solveという言葉の使い方
solveは、はっきりとした答えが求められる場面で使います。
問題や課題に対して論理的にアプローチし、適切な答えや解決策を導くときに使用されます。
例:
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I solved the crossword puzzle in ten minutes.
10分でクロスワードパズルを解いた。 -
The detective solved the case quickly.
その探偵はすぐに事件を解決した。 -
We need to solve this technical issue before launching the product.
製品をリリースする前に、この技術的な問題を解決する必要がある。
resolveとは
resolveは、「解決する」「解きほぐす」「分解する」など複数の意味を持つ動詞です。
物理的な分解から感情的・抽象的な問題の処理まで、幅広い文脈で使われます。
主な意味は以下の3つです:
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問題や困難を解きほぐすように解決する
たとえば、対立や誤解など、人間関係における複雑な状況を徐々に解消する場面で使われます。 -
分解する・構成要素に分ける
科学や物理の文脈で、ひとつのものを複数の要素に分けるときに用いられます。 -
決意する・意思を固める
文脈によっては「決心する」といった意味でも使われます(例:resolve to do)。
このように、resolveは具体的な解答があるというよりも、「複雑な問題を丁寧に処理する」「絡まった状況をほどく」といったニュアンスが強いのが特徴です。
resolveという言葉の使い方
resolveは、複雑な状況や感情のもつれ、人間関係の対立など、すぐに答えが出ないような問題を「丁寧に解きほぐす」イメージで使われます。
また、科学的な「分解」にも使われます。
例:
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The issue between the two countries was finally resolved.
両国の間の問題はついに解決された。 -
She resolved the misunderstanding with her colleague.
彼女は同僚との誤解を解いた。 -
Water can be resolved into hydrogen and oxygen.
水は水素と酸素に分解することができる。
solveとresolveの違いとは
solveとresolveの違いは、「明確な答えを導くか」「複雑な問題を徐々に解きほぐすか」という点にあります。
solveの特徴:
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一つの正解がある問題や課題に使う
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数学、クイズ、論理的問題など
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明確で直接的な解決を意味する
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例:solve a math problem(数学の問題を解く)
resolveの特徴:
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対人関係や抽象的な問題に使う
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紛争、誤解、意見の相違など複雑な状況に適する
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時間をかけて丁寧に処理するイメージ
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また、「分解する」「決意する」といった意味もある
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例:resolve a conflict(対立を解決する)
両者は「解決する」という共通の意味を持つ一方で、使われる文脈や対象が異なるため、英語学習者にとっては注意が必要です。
solveはすぐに結果が出るような問題に、resolveは時間をかけて向き合う問題に使うのが基本的な使い分けです。
まとめ
solveとresolveの違いは、対象とする問題の性質や解決方法にあります。
solveは論理的で明確な答えがある問題を「解く」際に使い、resolveは感情や人間関係など複雑な状況を「解きほぐす」ように扱う際に使われます。
文脈に応じた正しい使い分けができるように、それぞれの特徴をしっかり理解しておくことが大切です。
英語表現の幅を広げるためにも、両者の違いを意識して使い分けていきましょう。
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