resignとretireの違い

英語で「仕事を辞める」と表現する際によく使われるのがresignretireです。

どちらも「辞職」や「退職」の意味を持ちますが、実際には使われる状況やニュアンスに大きな違いがあります。

この記事では、resignとretireの違いを明確にし、それぞれの意味や使い方、具体的な例文を交えて分かりやすく解説します。

英語を学ぶ上で混乱しやすいこの2つの単語を正しく使い分けるために、ぜひ参考にしてください。

resignとは

resignは、一般的に「辞任する」「辞職する」という意味で使われる英単語です。

自分の意思で職や役職を手放す場合に使用されます。

また、それ以外にもいくつかの意味があります。

主な意味は次の通りです:

  1. 辞任する:役職や仕事から正式に退くこと。

  2. 放棄する/断念する:取り組んでいたことを途中でやめること。

  3. 譲り渡す:自分の権利や地位を他人に渡すこと。

  4. 〜に任せる:自分の意志ではなく状況や他人に決定をゆだねること。

これらの意味に共通するのは、「自発的に何かをやめる、手放す」というニュアンスです。

特にビジネスの場面で「ポジションを辞める」といった場合に非常によく使われます。

resignという言葉の使い方

resignは、自動詞・他動詞の両方で使用され、「仕事や役職を辞める」ことを表現します。

また、名詞形のresignation(辞職、辞表)も頻出語です。

職務を途中で辞める意志を示すときに使われ、しばしば公式な手続きや書面による通知が伴います。

例:resignの使い方の例を3つ

  1. He resigned his position as general manager.
    (彼は部長の役職を辞任した)

  2. My husband resigned from the company last month.
    (私の夫は先月会社を辞職した)

  3. I resigned from the accountant of the company.
    (私は企業の会計士を辞職した)

意味違い辞典

retireとは

retireは、「退職する」「引退する」という意味を持つ英単語で、一般的に一定の年齢に達した後に仕事を辞める場合に使われます。

それ以外にも以下のような意味があります。

主な意味は次の通りです:

  1. 退く/退却する:ある場所や活動から身を引くこと。

  2. 寝る:日常的に「ベッドに入る」という意味でも使われます。

  3. 退職する:年齢や勤続年数などにより正式に仕事を辞めること。

  4. 引退する/隠居する:社会的活動から退くこと。

  5. 回収する/廃棄する:役目を終えたものを処分する意味でも使われます。

共通しているのは、「ある役割を終えて、活動から身を引く」ことです。

つまり、自然な流れで職務を終えるイメージが強い言葉です。

retireという言葉の使い方

retireは、任務や職業などを年齢や規定の期間に達したあとに終える場合に使われます。

日本語でも「リタイア」として定着しており、定年退職やスポーツ選手の引退などでもよく登場します。

名詞形はretirementです。

例:retireの使い方の例を3つ

  1. The president of our company retired from the business.
    (私の会社の社長はビジネスから引退した)

  2. My father will retire from the work next month.
    (私の父は来月定年退職する)

  3. Everybody has to retire someday.
    (誰もがいつか定年を迎える)

resignとretireの違いとは

resignとretireの違いは、その「辞め方」や「背景」にあります。

どちらも「仕事を辞める」ことに関連していますが、使い方や意味のニュアンスには明確な差があります。

1. 意思と状況の違い

  • resignは、自分の意思で任務や職務を辞めることを意味します。

          任期中であっても、突発的な事情や個人的な判断で辞任するケースが多く、必ずしも年齢や勤続年数は関係し           ません

  • retireは、一般的に年齢や就業年数の満了にともなう自然な退職を意味します。

          制度的・計画的な引退であり、自分から望んでというよりは、「時期が来たから辞める」というニュアンスで                す。

2. 使用される場面の違い

  • resignは、社長、政治家、上司などが任期途中に職を辞めるときに使われることが多いです。

    • 例:スキャンダルや健康問題などによる突然の辞任。

  • retireは、定年退職やスポーツ選手が現役を終える際など、役目を終える自然な引退として使われます。

    • 例:60歳で定年退職、プロ野球選手が引退。

3. 感情や印象の違い

  • resignには、やや重たい印象があり、「不本意な辞職」や「責任を取っての辞任」などネガティブなイメージを伴うこともあります。

  • 一方で、retireは前向きな区切りや人生の節目として扱われることが多く、ポジティブな印象を与える言葉です。

まとめ

resignとretireの違いをまとめると、次のようになります。

  • resignは、自分の意思で地位や役職を辞任すること。多くの場合、途中で職務を辞める場面で使います。

  • retireは、年齢や制度に従って役割を終えること。定年や自然な引退などが該当します。

両者はどちらも「辞める」という共通点を持っていますが、その背景や使われる文脈に大きな違いがあります。

正しく使い分けることで、英語表現の精度が高まり、より自然なコミュニケーションが可能になります。

ビジネスや日常英会話でも役立つ表現なので、しっかりと理解しておきましょう。

さらに参考してください:

rely onとdepend onの違いの意味を分かりやすく解説!

Rate this post
Visited 4 times, 1 visit(s) today