英語で「伝える」「知らせる」といった意味を表すとき、reportとinformのどちらを使えばよいのか迷うことはありませんか?
一見似ているこれらの単語ですが、実は使い方やニュアンスに明確な違いがあります。
この記事では、reportとinformの違いをわかりやすく解説し、それぞれの意味や使い方、具体例まで丁寧に紹介します。
英語力をアップさせるために、ぜひ参考にしてください。
reportとは
reportは、「報告する」「報道する」「記録する」など、何らかの事実や出来事を相手に伝える行為全般を表す言葉です。
この単語は動詞・名詞の両方として使われ、ビジネスシーンやニュース報道などで頻繁に用いられます。
意味としては以下のように多岐にわたります:
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報告する・報道する:公的に発表すること
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伝達する:言葉で相手に伝えること
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記録する・記事を書く:情報を文書化すること
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申し出る・言いつける:上司や権威に知らせること
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責任を負う:上司や組織に従属していることを示す(例:I report to him)
これらに共通するのは、客観的な事実を相手に正確に伝えることです。
reportという言葉の使い方
reportは、何か起こった出来事を第三者に知らせたり、公に報道したりする際に使われます。
特に、ニュースやビジネス文書など、正確性が求められる場面でよく使われます。
例:
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It is reported that the company will release a new product soon.
(その会社が新商品を発表すると報道されている) -
The boss ordered me to report about the problem.
(上司は私にその問題について報告するよう命令した) -
I report to him.
(私は彼の部下です)
informとは
informは、「知らせる」「情報を与える」という意味を持つ動詞です。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われ、相手に対して情報を届けるという意味合いがあります。
主な意味は以下の2つです:
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知らせる・報告する:誰かに情報を伝える
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密告する:陰で誰かに知らせる、通報する
この言葉のポイントは、「必ずしも事実とは限らない情報」も伝えることができる点です。
つまり、reportが客観的な事実を基にしているのに対し、informはやや主観的な要素も含む場合があるのです。
informという言葉の使い方
informは、相手に何かを伝える行為全般に使えますが、特に口頭やメールなどで知らせる場面でよく登場します。正式・非正式の両方のシーンで活用されます。
例:
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I have to inform her of the fact.
(私は彼女にその事実を知らせなければならない) -
I informed that he has arrived.
(私は彼が到着したと伝えた) -
Please inform us of any changes.
(何か変更があればお知らせください)
reportとinformの違いとは
reportとinformの違いは、「伝える情報の性質」と「使われる場面の形式」にあります。
まず、reportは「公的で客観的な事実を伝える」ことに重点があります。
ニュース、ビジネスの報告書、会議の報告など、正確さが求められる文脈で使われることが多く、文章や口頭、両方で使用されます。
また、「上司に報告する」「報道機関が事実を伝える」といったフォーマルなシーンでも使われます。
一方で、informは「情報を知らせる」ことに重点があり、事実に限らず意見や個人的な情報も含めることができます。
informの対象は、個人やグループなどさまざまで、「知らせる」行為が主目的になります。
さらに、文法的な違いとしても以下のような点があります:
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reportは報告内容そのものに焦点を当てる場合が多く、名詞としても使用されます(例:a news report)
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informは誰に対して情報を伝えるかに焦点があり、目的語として人が続くのが一般的です(例:inform someone of something)
このように、reportとinformはどちらも「伝える」行為を表す言葉ですが、目的や使われる文脈が異なるため、正しく使い分けることが求められます。
まとめ
reportとinformの違いは、「伝える内容の正確性」や「伝える目的」によって使い分けが必要です。
reportは主に事実を公に伝えるフォーマルな表現であり、ビジネスやニュースでの使用が中心です。
対して、informは誰かに何かを知らせるという目的に焦点を当てた、より日常的で柔軟な表現です。
英語の表現力を高めるためにも、これらの違いを理解して適切に使い分けられるようにしましょう。
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