英語で「拒否する」「断る」といった意味を持つrefuseとreject。
どちらも似た場面で使われる単語ですが、そのニュアンスや使用される状況には明確な違いがあります。
本記事では、refuseとrejectの違いについて、具体例や使い方を交えながら分かりやすく解説します。
英語表現力を高めたい方や、ビジネスや試験で正確に使い分けたい方にとって、実用的な知識となる内容です。
refuseとは
refuseは「断る」「拒否する」といった意味を持つ動詞で、申し出や依頼に対して受け入れずに断ることを示します。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる基本的な表現です。
なお、発音によって意味が変わる点も特徴的です。
「réfuse(名詞)」と発音される場合は「ごみ」「廃棄物」といった意味になります。
一方で「refúse(動詞)」の場合は「断る」「拒否する」という意味になります。
refuseの主な使い方には次の2つがあります:
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要求や依頼を断る:誰かに何かを頼まれたときに、それを受け入れないという意味。
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何かをすること自体を拒否する:たとえばコメントを求められても一切発言しないといったケースです。
たとえば、「立ち退き要請を住民が断る」といったシーンでは、refuseが使われます。
柔らかくも明確に「NO」を表現できる単語です。
refuseという言葉の使い方
refuseは、申し出や提案、指示、行為などに対して「受け入れず断る」場合に使用されます。
丁寧ながらも意思表示がはっきりしているのが特徴です。
比較的フォーマルな文脈や、ニュース、ビジネス会話などでもよく登場します。
やや古風ではありますが、求婚を断る場合にも使われる表現です。
例:refuseの使い方の例を3つ
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She refused to answer the reporter’s questions.
(彼女は記者の質問に答えるのを拒否した) -
I refused the invitation to the party.
(そのパーティーへの招待を断った) -
He refused to sign the contract.
(彼はその契約書に署名するのを拒んだ)
rejectとは
rejectはrefuseよりも強い「拒絶」の意味を持つ言葉です。
単に断るだけでなく、「はねつける」「受け入れない」といった明確かつ強い否定のニュアンスがあります。
主な意味は次の4つです:
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要求や提案を強く断る:明確に拒否する、強い拒絶の意志を示します。
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意見や考えを否定する:ある主張や信念に対して、「それは受け入れられない」と意思表示する。
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不採用・不合格にする/不良品として捨てる:応募者を落とす、不良品を返品する、といった意味でも使われます。
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体が受けつけない:臓器移植の拒絶反応や、胃が食べ物を受けつけないといった生理的な拒否にも使われます。
つまり、rejectは状況によっては「人・物・考え・行動」すべてに適用可能な、より直接的で冷酷な印象を与える語です。
rejectという言葉の使い方
rejectは、あいまいさのないはっきりした拒絶を意味します。
相手の申し出や提案に対して、強い否定の意志を持って断る場合に適しています。
日常会話でも使われますが、ビジネスや公的な文書、議論の場で登場することが多い語彙です。
意見や理論の否定、製品の検査、採用選考など、厳格な判断が求められる場面で頻出します。
例:rejectの使い方の例を3つ
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The company rejected my job application.
(会社は私の応募を不採用にした) -
He rejected her proposal without any hesitation.
(彼は彼女の提案をためらいなく拒絶した) -
His body rejected the transplanted organ.
(彼の体は移植された臓器を拒絶した)
refuseとrejectの違いとは
refuseとrejectの違いは、どちらも「受け入れない」「断る」という共通の意味を持ちますが、その強さやニュアンス、使用される場面に大きな差があります。
拒否の度合いの違い
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refuse:ある要求や行動に対して断るが、そこに含まれる感情や意図は比較的ソフトです。
穏やかに、しかし明確に「受け入れられない」と伝えるニュアンスです。
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reject:より強く、はっきりと「拒絶」する表現。
情け容赦なく断る、はねつけるという印象を与える言葉です。
使用される状況の違い
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refuseは、日常会話や個人的なやりとりの中で使われることが多く、行動や依頼などを断る場合に使用されます。
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rejectは、ビジネスや公式な文脈で頻繁に使われ、不採用通知や意見の否定、製品の検査などにも使われます。
ニュアンスの違いを例で比較
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I refused to help him.
(私は彼を助けるのを断った)→ 丁寧かつ静かな拒否 -
I rejected his offer.
(私は彼の申し出をはねつけた)→ 強い拒絶、完全否定の印象
このように、refuseは「丁寧な断り」、rejectは「明確な拒絶」と理解すると、正確な使い分けができるようになります。
まとめ
refuseとrejectの違いをまとめると以下の通りです:
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refuseは、申し出や依頼を丁寧に断る、控えめな表現。
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rejectは、意見や申し出などを強く拒否する、冷静かつ厳格な表現。
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拒否の度合いがrefuse < rejectであることを覚えておくと、適切な場面で使い分けができます。
どちらも日常会話やビジネス英語で頻繁に登場する単語です。
違いをしっかり理解して、英語力のステップアップに活かしていきましょう。
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