英語のreceiveとacceptは、どちらも「受け取る」「受け入れる」と訳されることが多い単語ですが、そのニュアンスや使い方には明確な違いがあります。
この記事では、両者の意味や使われる場面、例文を用いて分かりやすく解説します。
ビジネスや日常会話での使い分けに迷った経験がある方は、この記事を読むことでその違いをしっかり理解できるようになります。
英語表現をより自然に、正確に使いこなしたい方はぜひ参考にしてください。
receiveとは
receiveは、単純に「何かを受け取る」「受信する」といった意味を持つ動詞です。
相手から物や情報が一方的に届くとき、その行為自体に焦点を当てて使われます。
内容に対する好意的・否定的な感情は含まれず、ただ「受け取った」事実だけを示します。
例えば、プレゼントや手紙、メールを受け取ったときや、テレビ・ラジオの電波を機器が受信するような場面でも使われます。
また、行動としては受け身の状態を示すため、自分から進んで何かを受け入れる意志は含まれません。
特に、後にそれを承諾するか拒否するかが未確定なときに使われるのがreceiveの特徴です。
言い換えれば、「とりあえず受け取る」という意味合いが強くなります。
receiveという言葉の使い方
receiveは、物理的または情報的に「何かが届いた」「渡された」という状況で使います。
好意的かどうかにかかわらず、対象を受け取ることに焦点を置いた動詞です。
例:
-
I received your present.
あなたのプレゼントを受け取りました。 -
You will receive my letter in this afternoon.
今日の午後には私の手紙が届くでしょう。 -
The TV cannot receive any signal.
テレビが信号を受信できません。
acceptとは
acceptは、「受け入れる」「引き受ける」といった意味を持つ動詞で、相手からの申し出や要望に対して自分の意思でそれを承諾・承認することを意味します。
単なる受け取りではなく、心や態度で「了承する」という意味合いが含まれるのが特徴です。
たとえば、仕事の依頼を引き受けるとき、結婚の申し込みを快く受け入れるとき、または支払い方法としてクレジットカードを使えるときなどに使われます。
これらはいずれも、単に受け取るだけでなく、その内容を認めて処理するという積極的な意志が伴います。
また、ビジネスシーンでは「申し出を正式に承諾する」意味として非常に重要な役割を果たす語です。
acceptという言葉の使い方
acceptは、相手の申し出や提案、依頼などを「快く引き受ける」「認める」ときに使います。
自発的な意志や積極的な承諾の意味を含むのがポイントです。
例:
-
I accepted a job offer.
私は仕事のオファーを引き受けました。 -
He will accept my request.
彼は私の依頼を受け入れてくれるでしょう。 -
We accept credit cards.
当店ではクレジットカードがご利用いただけます。
receiveとacceptの違いとは
receiveとacceptはどちらも「受け取る」という意味を持ちますが、実際にはその後に続く行動や心情に大きな違いがあります。
receiveは、何かが自分に届いたという「受け取りの事実」を表すだけで、その内容に対して同意しているかどうかは関係ありません。
つまり、「受け取ったけれど承諾していない」という状況でも使えます。
例としては、退職願いを受け取る場面が挙げられます。
書類自体は受け取ったけれど、その内容(退職の承認)はまだしていない、という場合です。
一方、acceptは、相手からの提案や申し出を「進んで引き受ける」「承認する」という意味合いがあります。
先ほどの退職願いの例で言えば、acceptした場合は、その申し出を正式に受理し、承諾したことになります。
また、文脈によって使い分けることも重要です。
メールや手紙を受け取るときはreceive、プレゼントを受け取り喜ぶ場面ではacceptが使われる場合もあります。acceptには感情が込められていることが多いため、受け取るだけでなく「心で受け入れる」というニュアンスを大切にしましょう。
違いの要点まとめ:
まとめ
receiveとacceptの違いは、受け取る行為が単なる物理的・事実的なものか、相手の申し出を意志をもって受け入れるかにあります。
receiveは一方的に届いたものを受け取るだけの受動的な動詞であるのに対し、acceptは内容を理解し、承諾・引き受けるという積極的な意味合いを含みます。
この2つを正確に使い分けることで、英語表現の幅が広がり、特にビジネスやフォーマルな場面でのやり取りがスムーズになります。
日常生活でも意識して使い分けていきましょう。
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