英語で「目的」や「目標」を表す言葉には、purposeとaimがあります。
どちらも似た意味を持っているため、使い分けに迷う方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際にはこの2つの言葉にはニュアンスや使われる場面に違いがあるのです。
この記事では、purposeとaimの違いを明確に解説し、それぞれの使い方や例文を交えながら、日常会話やビジネス英語で正しく使えるようにサポートします。
purposeとは
purposeは名詞として「目的」「意図」「目標」といった意味を持つ言葉です。
物事を始めたり、行動する背後にある理由や動機を示す際に使われます。
また、「意義」や「決意」といった意味合いを持つ場合もあります。
たとえば、あるプロジェクトを始めるときの根本的な目的や、人生の目標、あるいは行動の理由を説明する時に用いられます。
ビジネス、学問、日常会話など幅広い分野で活用されている非常に一般的な語です。
さらに、purposeは動詞としても使うことができ、「意図する」「決意する」といった意味で使用されることもあります。
ただし、動詞としての使用は比較的フォーマルで、日常会話ではあまり頻繁には登場しません。
purposeという言葉の使い方
purposeは、行動や計画の根本的な理由を説明したいときに使います。
ビジネスや公的な文脈で用いられることが多く、また抽象的で大きな枠組みの目標に使われやすいのが特徴です。
たとえば、旅行や会議の「目的」、書類の提出の「理由」、人生の「意義」などに幅広く対応できます。
例:purposeの使い方の例を3つ
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The purpose of this trip is to visit several World Heritage Sites.
(この旅行の目的はいくつかの世界遺産を訪ねることです) -
What’s the purpose of going to the city office?
(市役所に行った目的は何ですか) -
I went to the bookstore without a purpose.
(特に目的もなく本屋に行った)
aimとは
aimは名詞・動詞の両方で使用され、「目標」「目的」「志」「狙う」「目指す」といった意味を持ちます。
目的そのものに向かって具体的な行動を取るときに使われるのが特徴です。
動詞としては「aim at」で「〜を狙う」という使い方が代表的で、物理的に何かを狙うときにも、抽象的な目標に対して使うこともできます。
名詞としては、「到達したい具体的なターゲット」や「努力の的」としての目標を表します。
たとえば、資格試験に合格することや、特定の職業に就くことなど、はっきりと定義されたゴールに対して使われることが多いです。
aimという言葉の使い方
aimは、目指している具体的な結果や目標に焦点を当てて使います。
実現したい状態や達成したい成果が明確なときに使うのが適しています。
また、「志す」「ターゲットにする」といった意味合いも含まれているため、戦略的な行動や意図的な努力を伴う場面にぴったりです。
例:aimの使い方の例を3つ
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My aim is to pass the qualification examination for real estate transaction agent.
(私の目標は宅建に合格することです) -
She is aiming to be a lawyer.
(彼女は弁護士になることを志している) -
This movie is aimed at all age levels.
(この映画はあらゆる年代を対象としている)
purposeとaimの違いとは
purposeとaimの違いは、どちらも「目標」や「目的」を示す言葉であるものの、使われる場面やニュアンスに明確な違いがあります。
意味の違い
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purposeは、行動や計画の「理由」「意図」など、物事を行う根本的な動機に重きを置く言葉です。
たとえば、なぜそれをするのかという背景や信念を表現したいときに使います。
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一方で、aimはより実践的で、明確に定義された目標やターゲットに向かって努力することを意味します。
抽象性と具体性の違い
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purposeは比較的抽象的な目的や長期的な目標に使われる傾向があります。
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aimは具体的で短期的な目標に適しています。
たとえば、1年以内に試験に合格する、英語を話せるようになるなど。
使用例から見る違い
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「The purpose of this campaign is to raise awareness about climate change.」
(このキャンペーンの目的は気候変動への認識を高めることです)
→ 社会的な意義や背景に重点がある -
「Our aim is to increase sales by 20% this quarter.」
(今四半期で売上を20%増加させるのが私たちの目標です)
→ 数値的・具体的な成果がゴールになっている
このように、purposeは「なぜ」その行動を起こすのかを説明する言葉であり、aimは「何を達成したいか」という具体的な目標を示す言葉と捉えると分かりやすいでしょう。
まとめ
purposeとaimの違いは、それぞれの言葉が持つニュアンスや用途にあります。
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purposeは行動の背景にある意図や意義を示す言葉で、比較的抽象的かつ長期的な目標に使われます。
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aimは達成すべき具体的な目標やターゲットを指し、短期的かつ実践的な計画に適しています。
どちらも「目的」「目標」としての意味は共通していますが、その使い分けを正しく理解することで、英語表現に深みが増し、より自然で的確なコミュニケーションが可能になります。
シーンに応じて使い分けられるように意識してみましょう。
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