英語で「約束」と訳される言葉には、promiseとappointmentという2つがあります。
一見すると同じ意味のように思えますが、実は使われる場面やニュアンスに大きな違いがあります。
本記事では、promiseとappointmentの違いを分かりやすく解説します。
それぞれの言葉の意味や使い方、具体的な例文を通じて、正しく使い分けるポイントをしっかり理解できるようになりましょう。
promiseとは
promiseは、「約束する」「誓う」「確約する」などの意味を持つ英単語です。
主に人との間での約束や、何かを実行することを保証する場面で使われます。
以下のような意味があります。
1つ目は、「約束」「契約」という意味で、ある行動や義務を果たすことを他人に対して宣言する場合に使われます。この場合、話し手の意思や誠意が強く表現されます。
2つ目は、「見込み」「前兆」という意味で、将来的に成功が期待される人や物事に対して使います。
例:「He shows great promise(彼には大きな将来性がある)」
3つ目は、「断言する」「保証する」といった意味です。
何かを確実であると強調して述べる際に使います。
これらに共通するのは、「必ず実行されるべきもの、またはそうであることを示す強い意思表示」です。
promiseという言葉の使い方
promiseは、動詞として「約束する」、名詞として「約束」「見込み」などの意味で使われます。
日常会話でもビジネスでも頻出する語で、感情や信頼が関係する場面で多用されます。
日本語でも「プロミス」としてカタカナ化されており、なじみのある単語の一つです。
例
-
I promise you to take you to Hokkaido.(君を北海道に連れて行くと約束するよ)
-
She promised me to get married.(彼女は僕と結婚すると約束した)
-
Don’t break your promise.(約束を破るなよ)
appointmentとは
appointmentは、時間や役割に関して「決められたこと」や「指定されたこと」を意味する言葉です。
以下のように多くの意味を持ちます。
1つ目は「任命」「任務」といった意味で、人に特定の職務や役職を与える際に使います。
2つ目は「地位」「官職」といった役職そのものを指す使い方です。
3つ目は「命令」「指定」という意味で、他者によって定められたスケジュールや役割に従うことを示します。
4つ目が最も日常的で、時間を指定して人と会う「約束」という意味です。
ビジネスや医療、カウンセリングの場面などでよく使われます。
5つ目は「天命」「運命」といった、超越的に定められた事柄を指す哲学的な意味合いです。
これらの意味に共通しているのは、「あらかじめ決められたことに従う、またはそれに従って行動する」という点です。
appointmentという言葉の使い方
appointmentは名詞として使われ、「アポイントメント」「アポ」など、日本語でもビジネスシーンで日常的に登場します。
特に「日時を決めて誰かと会う約束」を表す際に非常に一般的です。
例
-
I made an appointment with him tomorrow.(私は彼と明日会う約束をした)
-
I canceled the appointment because of my illness.(病気のため、その約束をキャンセルした)
-
Sorry, I have an appointment.(ごめんなさい、約束があります)
promiseとappointmentの違いとは
promiseとappointmentの違いを一言で表すと、「約束の内容と目的の違い」にあります。
まず、promiseは個人間の信頼に基づく「行動」や「義務」を約束するものです。
誰かに何かをしてあげる、あるいは何かを必ず行うという意志を表現するときに使われます。
このため、感情的・道徳的な重みがあります。
口約束でも正式な契約でも、相手に対する誓いのようなニュアンスを持ちます。
一方、appointmentはあらかじめ決められた「予定」や「面会」を指し、特定の時間・場所で何かを行う約束に使われます。
これはビジネスや医療の現場、スケジュール管理などにおいて非常に重要で、形式的で客観的な意味合いを持ちます。
さらに、promiseは動詞としても使われますが、appointmentは基本的に名詞として使われます。
行為の約束(何をするか)を強調したいときはpromiseを使い、会う約束や時間の調整(いつ・どこで)を示したいときはappointmentを使うのが正しい使い分けです。
まとめると:
-
promise:相手に対して「行動」や「義務」を果たすことを約束する(例:結婚する、旅行に連れて行く)
-
appointment:事前に時間や場所を決めて「会う」ことを約束する(例:面談、診察など)
似たような意味でも、その使い方には明確な違いがあり、文脈によって正しく選ぶことが求められます。
まとめ
promiseとappointmentの違いは、「行動や意志を約束するか」「日時や面会を約束するか」という点にあります。
promiseは誠意や感情に基づいた誓いのような意味合いを持ち、appointmentはビジネスや日常生活でのスケジュールや予定を表します。
英語表現を正しく使い分けるためにも、それぞれの意味と用法をしっかり理解しておくことが大切です。
さらに参考してください: