英語を学んでいると、似たような単語の使い分けに迷うことがあります。
problemとquestionもその一例です。
どちらも「問題」と訳されますが、実際には異なる意味と使い方を持っています。
本記事では、それぞれの言葉の意味、使い方、そして両者の違いを具体的に解説します。
混同しがちなこの2語を正しく理解することで、英語表現の幅を広げ、より自然な英語を使えるようになります。
problemとは
problemは、何らかのトラブルや困難、解決すべき課題を指す言葉です。
日常生活でもビジネスシーンでも頻繁に登場するこの単語は、以下のような意味を持ちます。
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解決を要する「問題」や「困った状況」
例:技術的なトラブル、対人関係のもつれ、生活の悩みなど -
解きにくい「難問」や「理解しづらい状況」
例:複雑な数学の問題や、原因がはっきりしない問題 -
社会的に「扱いづらい人」
例:トラブルメーカーや問題児
これらの意味に共通するのは、「放置できない」「何とか解決すべき」状況であるという点です。
problemは英語だけでなく、日本語にも「プロブレム」として取り入れられています。
なお、名詞として使用されるのが一般的です。
problemという言葉の使い方
problemは、悩みごとや困りごとといった、現実的な問題に対して使われます。
特に「今まさに対処すべき課題」があるときに使われることが多いです。
解決策を探さなければならない場面で活用される言葉です。
例:problemの使い方の例
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We are trying to fix the problem.
(私たちは問題の解決に取り組んでいる) -
I have a serious problem.
(深刻な問題を抱えている) -
No problem.
(大丈夫ですよ)
questionとは
questionは、答えを求める「問い」や「疑問」、あるいは軽い「問題」を指す言葉です。
以下のような意味で使われます。
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誰かに尋ねる「質問」や「問い」
例:授業中の質問、会議での質疑応答 -
理解しがたい点に対する「疑問」や「不審」
例:本当にそれが正しいのか?という疑念 -
話題や議題としての「論点」「問題」
例:政治に関する重要な問題、社会的な課題
これらに共通するのは、「答えがある前提で、それを探し求めている」という性質です。
questionも名詞としてよく使われますが、動詞として「質問する」「異議を唱える」といった用法もあります。
questionという言葉の使い方
questionは、何かについて尋ねたいとき、または正しい答えを求めるときに使われます。
一般的な質問から、深い探求や論点にまで幅広く使えるのが特徴です。
形式ばったシーンからカジュアルな会話まで、使用範囲は広いです。
例:questionの使い方の例
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To be, or not to be, that is the question.
(生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ) -
I would like to ask you a few questions.
(いくつか質問させていただきたいのですが) -
The question is how we talk our boss into approving.
(問題はどうやって上司を説得するかだ)
problemとquestionの違いとは
problemとquestionは、どちらも日本語では「問題」と訳されますが、英語での意味合いにははっきりとした違いがあります。
problemは、「困難」「課題」「障害」など、解決しなければならない実際的な問題を意味します。
たとえば、システムの不具合、人間関係のトラブル、財政的な課題など、現実的で差し迫った状況に対して使われます。
そこには「困っている」「なんとかしたい」というニュアンスが含まれています。
一方で、questionは、「答えを求める問い」「疑問点」など、知識や理解に関わるものです。
具体的には、誰かに対して何かを尋ねるとき、納得できないことを明確にしたいとき、議論のテーマを示したいときに使われます。
そこには「答えがある前提」があり、その答えを見つけようとする意志が込められています。
つまり、problemは「困っている状況」、questionは「答えを求める問い」という違いがあるのです。
たとえば、「環境問題」はproblem、「環境保護のために何ができるか」というのはquestionです。
これらを正しく使い分けることで、英語表現の精度が一段と上がります。
まとめ
problemは「困った状況や解決すべき課題」、questionは「答えを求める問いや疑問」として使われます。
両者は日本語では同じ「問題」と訳されることが多いですが、英語では使われる場面や意味が大きく異なります。
英語を使いこなすうえで、これらの違いを理解して正しく使い分けることは非常に重要です。
ぜひ今回の内容を参考にして、英語表現力をさらに向上させてください。
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