英語を勉強していると、personalとprivateという単語に出会うことが多くあります。
どちらも「個人的な」と訳されがちですが、実は使われる文脈やニュアンスには明確な違いがあります。
ビジネスの場面や日常会話でも頻出する単語であるため、その違いを正しく理解することが大切です。
本記事では、personalとprivateの違いについて、それぞれの意味や使い方を丁寧に解説し、具体的な使用例も紹介します。
personalとは
personalは、「ある特定の個人に関わること」を意味する形容詞です。
主な意味は以下の通りです。
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個人の、一身上の:個人の事情や理由に関係すること。
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本人自らの:自分が行うこと、または自身に関わること。
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身体の:見た目や体に関すること。
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個人的な、私事に関する:特定の人の生活や内面に関係する事柄。
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親展の:宛名本人にだけ届けられる手紙など。
これらすべてに共通するのは、「ある特定の人に直接関わること」です。
personalは、その人個人にしか関係がない事柄や意見を表現する際に使われます。
たとえば、退職理由が「personal reasons(個人的な理由)」であったり、「personal matter(個人の問題)」という言い方で使われることが多いです。
personalという言葉の使い方
personalは、「ある特定の人に関する事柄」を表現したいときに使います。
公的ではなく、あくまでその人自身に関係していることを示す語です。
意見や理由、感情など、個々人の事情や考えを強調したい場合に使われます。
例:personalの使い方の例
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That is my personal matter so I don’t want to tell you.
(それは私の個人的なことなので、君に話したくない) -
It’s just my personal opinion.
(それは私の単なる個人的な意見です) -
For personal reasons, I will resign from the company.
(一身上の都合により退職します)
privateとは
privateは、「公にされていない」「公的ではない」という意味を持つ形容詞で、以下のような意味で使われます。
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私的な、個人の:公的ではなく個人に属すること。
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内密の、秘密の:他人に知られたくないこと。
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私有の、私用の:特定の人にしか属していないもの。
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平民の:官職などを持たない一般人を指す。
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人目に付かない:目立たず、外から隠されている状態。
共通しているのは、「公の場ではなく、閉じられた環境にあるもの・こと」です。
privateは、他人の目から離れていたい、または見せたくないことに対して使われます。
たとえば、「private lesson(個人授業)」「private room(個室)」などのように、限られた人だけが利用できる空間やサービスに使われます。
privateという言葉の使い方
privateは、「公的ではなく、限定された人だけに関係しているもの」を表すときに使われます。
特に、他人に公開せず、自分だけ、または限られた範囲の人たちだけが知っている・使用できるような状況に適した語です。
例:privateの使い方の例
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He has his private beach.
(彼は私有のビーチを持っています) -
I am enjoying my private time.
(私は私的な時間を楽しんでいます) -
I take private lessons.
(私は個人レッスンを受けています)
personalとprivateの違いとは
personalとprivateの違いは、その対象が「誰に関わるのか」「どこまで開かれているか」にあります。
personalは、「特定の個人に関係すること」を意味し、その人自身の意見・感情・事情などに関わります。
つまり、主観的でその人固有の要素が強い言葉です。
たとえば、「personal opinion(個人的な意見)」や「personal matter(個人の問題)」のように、話者自身に直接関係する事柄に用います。
一方、privateは、「他人に公開していない」「内密な状態」を意味し、対象が見えない状態・限られた範囲にとどめられていることを指します。
これは空間や時間、財産などの「見えるもの」「使えるもの」にも用いられ、たとえば「private beach(私有ビーチ)」や「private life(私生活)」のように使われます。
また、personalは心情や理由、意見など内面的な内容に使われやすく、privateは場所や物、関係性など外的な環境に関わるものに使用される傾向があります。
言い換えれば、personalは「誰のものか」に焦点があり、privateは「どの範囲に公開されているか」に焦点があるのです。
この違いを理解することで、より正確で自然な英語表現が可能になります。
まとめ
personalは「特定の個人に関わること」、privateは「公にされていない私的なものごと」を意味する言葉です。personalはその人自身の意見や感情に関わる場合に使われ、privateは公開されていない空間や時間、財産などに対して使われます。
personalとprivateの違いを正しく理解することで、英語でのコミュニケーションがより自然で適切なものになります。
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