英語には「数字」や「数」を表す単語がいくつかありますが、その中でもよく混同されるのがnumberとfigureです。
どちらも似たように見えて実は使い方や意味する内容が異なります。
この記事では、numberとfigureの違いについて、初心者にも分かりやすく解説します。
例文や使用場面を交えて、英語学習者が自信を持って使い分けられるようになることを目的としています。
数字に関わる英語表現をしっかり理解したい方は、ぜひ参考にしてください。
numberとは
numberは、英語で「数」や「番号」などを意味する単語で、私たちが日常的に使う数字に関する表現で広く使われます。
主に以下の3つの意味があります。
1つ目は、人や物の数です。
例えば、教室に何人の生徒がいるか、テーブルに何個のりんごがあるかといった具体的な数を示すときに使われます。
たとえば「5人」「10個」といった具合に、実際に数えられる対象の量を表す際に使われるのがnumberです。
2つ目は、グループや集団を指す場合です。
複数人から成る仲間や集団を表現する際にもこの単語が使われ、「a number of students(多くの学生)」のような言い方をします。
この用法では、抽象的に「多くの~」という意味合いも含みます。
3つ目は、住所や車のナンバーなどの識別番号です。
たとえば「番地(3-5-12)」や「車のナンバープレート」、「電話番号」など、何かを識別するための数としての使い方です。
英語圏でも雑誌の号数やマンションの部屋番号を表すときにもnumberが使われます。
このように、numberは日常生活に直結した数の概念を表現する非常に実用的な単語です。
numberという言葉の使い方
numberは、具体的な数量や識別のための番号、あるいはグループを示すときに使用されます。
数字そのものよりも、「何を数えているのか」「何を表しているのか」といった実体的なものに結びつく傾向があります。
例
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The number of people in the room was surprising.(部屋の中の人数は驚くほどだった)
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Please write your phone number here.(ここにあなたの電話番号を書いてください)
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A large number of tourists visited the museum.(多くの観光客がその博物館を訪れた)
figureとは
figureは、複数の意味を持つ非常に多様な単語です。
主な意味は以下の4つに分かれます。
1つ目は、図や図形です。
点や線で構成された形のことで、幾何学的な図やグラフ、挿絵などを指します。
例えば、円や三角形、棒グラフなどの視覚的な要素です。
2つ目は、アラビア数字(0~9)や数値データです。
データや統計情報の中で使われることが多く、単に形としての数字そのものを指します。
たとえば、「five」は単語ですが、「5」はfigureです。
3つ目は、人の姿や体形を表します。
特に女性の体のシルエットを指して「slim figure(スリムな体型)」のように使われることが多くあります。
はっきりとは見えない人の形を指す場合も含まれます。
4つ目は、象徴的な人物や表象です。
「歴史的な人物」や「神話上のキャラクター」など、何かの象徴としての「人物像」を表す際にも用いられます。
このように、figureは「形」がキーワードであり、具体的な数や形、姿など、形状をとったもの全般に関連しています。
figureという言葉の使い方
figureは、形状や数値を表すときに使用されます。
数字としての使い方に加え、図・人の姿・象徴などさまざまな意味を持つため、文脈によって意味を正確に読み取ることが重要です。
例
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The final sales figures were better than expected.(最終的な売上数値は予想より良かった)
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She has a beautiful figure.(彼女は美しいスタイルをしている)
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Please refer to figure 3 in the report.(レポートの図3を参照してください)
numberとfigureの違いとは
numberとfigureの違いを理解するためには、それぞれが指す「数字」の意味を明確にすることが重要です。
numberは、何かを「数える」ための数字、つまり量や番号を意味します。
人や物の数、電話番号、番地など、具体的に何かを示すために使われる数字です。
数量や個数といった、実際に存在する対象に対応している点が特徴です。
一方、figureは、数字そのものの形(0〜9)や、データとして表現された数値を指します。
たとえば、売上報告書に出てくる「数字」や、円グラフなどのビジュアルに現れる数値、あるいはアラビア数字の形を示します。
また、図形や人の姿など「形を持ったもの」すべてに共通するのがfigureです。
たとえば、「電話番号」はnumberを使いますが、「統計の数値」はfigureを使います。
数字という共通点はあるものの、その使い方は明確に異なります。
英語では「a high number of people(多くの人)」といった表現ができますが、「a high figure of people」とは言いません。
逆に、「sales figure(売上数値)」という言い方はあっても、「sales number」は不自然に聞こえることがあります。
このように、numberは「何を数えているのか」に焦点を当てた実用的な数字、figureは「形としての数字」や「図表」といった視覚的・象徴的な側面を含む言葉です。
まとめ
numberとfigureの違いは、「何かを表す実用的な数」なのか、「形としての数字・図形」なのかという点にあります。
numberは人や物の数、番号など、具体的な対象を数えるための数字であるのに対し、figureは数値そのものの形、データ、図、人の姿など、形状や視覚的表現に関わる意味が中心です。
英語学習においては、この違いを正しく理解し、文脈に応じて使い分けることが重要です。
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