英語学習をしていると、nonethelessとneverthelessという非常に似た副詞に出会うことがあります。
どちらも「それにも関わらず」「それでもなお」といった意味で使われるため、混同しやすい言葉です。
実際には、これら2つの単語には意味の違いはほとんどなく、言い換え可能な場合も多いですが、使用頻度や使われる位置に若干の傾向があります。
本記事では、nonethelessとneverthelessの違いを明確にし、それぞれの言葉の意味や使い方を具体例を交えて解説します。
nonethelessとは
nonethelessは、「それでもなお」「それにも関わらず」という意味を持つ副詞です。
語源を分解すると none + the + less となり、「少なくはない=それでも」といったニュアンスが読み取れます。
意味としては、前の文で述べられた事実や状況に対して逆接的な内容を加える際に使われます。
たとえば、「雨が降りそうだ」と述べた後に「それでも出かけた」と言いたいとき、nonethelessを挿入して表現できます。
この語はやや文語的で、特に書き言葉で使用されることが多い傾向があります。
また、nonethelessは文頭・文中・文末のいずれにも置くことができ、柔軟な使い方が可能です。
とはいえ、使い方に迷った場合は、「それでも」という基本の意味を押さえておけば、自然な英文が書けるようになります。
nonethelessという言葉の使い方
nonethelessは、文章の流れを転換し、前の文の内容に反するような事柄を導入するときに使います。
強調したい逆接のニュアンスがあるときに特に効果的です。
文頭や文中、時には文末にも配置できるため、使い勝手は柔軟ですが、ややフォーマルな響きを持つ表現です。
例:nonethelessの使い方の例を3つ
-
It may be unbelievable, but it is nonetheless true.
(信じられないかもしれないが、それでも本当だ) -
I warned him about the storm; nonetheless, he went sailing.
(嵐について警告したが、それにも関わらず彼はセーリングに出かけた) -
The plan had flaws. It was approved, nonetheless.
(計画には欠陥があった。それでも承認された)
neverthelessとは
neverthelessも、nonethelessと同じく「それにも関わらず」「それでも」という意味を持つ副詞です。
語源は never + the + less とされ、「決して少なくない=それでも」という否定的なニュアンスが込められています。
使われ方は非常に似ており、前の文の内容を否定するような、逆説的な流れを作るときに用います。
たとえば、「疲れていた」が「それでも働いた」と続けるときに使われます。
neverthelessは英語ネイティブの中でも使用頻度が高く、特に文頭で使われることが多いのが特徴です。
ニュース記事、ビジネス文書、学術論文など、フォーマルな場面でよく見られる単語です。
neverthelessという言葉の使い方
neverthelessは、論理展開や対比を示す際に非常に便利な副詞です。
特に前の文と後の文で相反する事実や感情が出てくるときに使用され、論理的な説得力を高めます。
文頭・文中の両方で使用されますが、文頭で使われるケースが比較的多いです。
例:neverthelessの使い方の例を3つ
-
It was raining. Nevertheless, she went for a walk.
(雨が降っていた。それにも関わらず、彼女は散歩に出かけた) -
He was very tired; nevertheless, he kept working.
(彼はとても疲れていたが、それでも働き続けた) -
The task was difficult. Nevertheless, we completed it on time.
(その作業は難しかった。それでも私たちは時間通りに終えた)
nonethelessとneverthelessの違いとは
nonethelessとneverthelessの違いは非常にわずかで、ほとんどの場合は言い換えが可能です。
どちらも意味は「それでも」「それにも関わらず」となり、逆接のニュアンスを持つ副詞です。
ただし、使われる頻度や文中での配置に若干の違いがあるため、文脈や文章のスタイルに応じて使い分けるとより自然な表現になります。
まず、neverthelessはnonethelessよりもやや使用頻度が高く、特に文頭で使われることが多いのが特徴です。
たとえば、「Nevertheless, I tried again.(それでも、もう一度試みた)」のように、会話やエッセイ、プレゼンテーションなどでよく登場します。
一方、nonethelessは少し文語的で、文中あるいは文末に使われることが多い傾向があります。
例えば、「He was late. He joined the meeting, nonetheless.(彼は遅刻した。それでも、会議には参加した)」のような使い方です。
また、語源的にも違いがあります。
nonethelessの語源は「none(1つもない)」、neverthelessは「never(決して〜ない)」から来ており、どちらも否定の意味を持つ単語を起点にしています。
ただし、この語源による意味の違いが現在の用法に大きな影響を与えているわけではなく、あくまで参考程度に留めておくとよいでしょう。
結論として、どちらを使っても問題ありませんが、「フォーマルさ」「文の位置」「リズム感」といった観点から、場面に応じて自然な使い方を選ぶことが求められます。
まとめ
nonethelessとneverthelessの違いは非常に小さく、意味としてはどちらも「それでもなお」「それにも関わらず」と訳すことができます。
ただし、neverthelessは文頭で使われやすく、使用頻度が高め、一方でnonethelessはややフォーマルで文中・文末に使われることが多いという傾向があります。
英語学習者としては、どちらの単語も使いこなせるようにしておくと表現の幅が広がります。
文章の構成や文体に合わせて適切な単語を選ぶことが、洗練された英文を書く第一歩となるでしょう。
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