英語で「雑誌」や「日誌」と訳される magazine と journal。
どちらも定期刊行物を意味する言葉ですが、実は意味や使われる場面においては大きな違いがあります。
この記事では、magazineとjournalの違い を分かりやすく解説し、それぞれの定義や具体的な使い方を例文付きで紹介します。
英語学習者だけでなく、翻訳や英文作成に関わる方にとっても知っておくべきポイントを整理しました。
magazineとは
magazine は、主に3つの意味を持つ名詞です。
第一の意味は、一般的によく知られている「雑誌」です。
magazine の語源には「まじる」「書き記す」といった意味が含まれ、ファッション・ビジネス・趣味など幅広いジャンルの記事が混在して掲載されていることが特徴です。
発行頻度は週刊、隔週、月刊、隔月などさまざまで、書店やコンビニなどで販売されています。
第二の意味は、「弾倉」や「軍需品倉庫」、あるいは「倉庫一般」を指します。
ここでは物資や弾薬などを貯蔵・保管する施設や装置のことを意味し、軍事用語として使われるケースもあります。
第三の意味は、「ニュースマガジン」です。
政治、経済、社会情勢などを主に取り上げる報道系の雑誌で、週刊誌スタイルで発行されることが多いです。magazine の中でも、情報性や時事性が重視される媒体となります。
このように、magazine は用途によって意味が異なる多義語であり、文脈に応じた理解が求められます。
magazineという言葉の使い方
magazine は、特に一般向けの定期刊行物を指す際に多用されます。
ジャンルを問わずさまざまな情報が掲載されており、書店やオンラインでもよく見かける単語です。
数えられる名詞なので、a magazine のように冠詞を伴って使われます。
例:
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I bought a fashion magazine at the bookstore.(書店でファッション雑誌を買った)
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The soldier loaded bullets into the magazine.(兵士は弾を弾倉に装填した)
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TIME is a well-known news magazine.(TIMEは有名なニュースマガジンです)
journalとは
journal も名詞として用いられ、主に2つの異なる意味を持ちます。
ひとつは、「日記」「航海日誌」「手記」などの記録文書を指す意味です。
もともと journal は「毎日の」という意味を語源に持ち、日々の出来事を記録することから転じてこの意味が生まれました。
航海中の記録や個人の私的な日記など、日々の内容を綴る書物を表現するのに適しています。
もう一つの意味は、「専門分野の雑誌」または「定期刊行物」です。
学術的な内容や業界専門の情報を掲載したもので、科学、医療、経済、法律など、特定の分野に特化した内容が多く、読者もその分野に関心を持つ専門家や研究者などが中心です。
特に学術文献や論文が収録された定期刊行物を指す場合には academic journal(学術雑誌) とも呼ばれ、信頼性の高い情報源として扱われます。
journalという言葉の使い方
journal は、日々の記録や専門分野の情報を伝える定期刊行物を指して使用されます。
こちらも数えられる名詞で、a journal のように用いられます。
また、定冠詞をつけて the ~ Journal とすると、特定の雑誌を指す言い方になります。
例:
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She keeps a daily journal about her travels.(彼女は旅の日記を毎日つけている)
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This article was published in a medical journal.(この記事は医学雑誌に掲載された)
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I read the Wall Street Journal every morning.(毎朝ウォール・ストリート・ジャーナルを読んでいる)
magazineとjournalの違いとは
magazineとjournalの違い は、主にその「内容の性質」と「対象読者」にあります。
まず共通点として、どちらも定期的に発行される出版物(定期刊行物)である点は同じです。
しかし、取り扱う情報の種類や目的には違いがあります。
magazine は一般向けで、エンタメ・趣味・ファッション・ニュースなど多様なトピックを扱います。
広く読者を対象としており、文章も比較的読みやすく、ビジュアルや写真も豊富です。
娯楽性が強く、ライトな読み物としての要素が特徴です。
一方、journal は専門的な分野に特化した内容を扱い、学術的・技術的な情報が中心です。
使用される言葉や内容も高度で、読み手も専門家や研究者など、特定の業界や分野に属する人が多いです。
特に academic journal(学術雑誌) は、研究成果や論文を掲載する媒体として重宝されます。
また、magazine には「弾倉」や「倉庫」といった全く異なる意味も含まれる点で、語義の幅が広いのも特徴です。
つまり、magazine は一般的な雑誌であり、誰でも手に取れるカジュアルな媒体、journal は専門的でフォーマルな定期刊行物という位置づけです。
まとめ
magazineとjournalの違い を理解することは、英語の語彙力を高めるうえで非常に重要です。
どちらも定期刊行物を意味しますが、magazine は一般向けで娯楽性の高い内容を指すのに対し、journal は専門分野や学術的な情報を扱う媒体です。
また、magazine は「弾倉」や「倉庫」といった雑誌以外の意味を持つ点も特徴的です。
文脈に応じて正しく使い分けることで、より正確な英語表現ができるようになります。
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