英語には似たような意味を持つ単語が数多くありますが、その中でもliquidとfluidは非常に混同されやすい言葉の一つです。
どちらも「液体」や「流れるもの」を意味するように感じますが、実際にはその定義や使われ方に違いがあります。本記事では、liquidとfluidの違いを分かりやすく解説し、それぞれの英単語がどのような場面で使われるのかを詳しく紹介します。
liquidとは
liquidは、日本語で言うところの「液体」を意味する英単語です。
これは物質の三態(固体・液体・気体)のうちの一つを指し、物理的な状態を表す言葉としても用いられます。
液体は流動性があり、形を自ら保つことはできないため、コップや容器などに入れないと一定の形を維持することができません。
ただし、気体のように完全に拡散してしまうわけではなく、ある程度まとまりのある状態で存在します。
liquidは科学用語としてだけでなく、日常会話でもよく使用されます。
たとえば、飲み薬の形状や化粧品の種類として「リキッドタイプ」という言葉を耳にする機会があるでしょう。
英語のliquidはまさにこれに該当します。
この単語は主に名詞や形容詞として使われ、「液体の」「流動的な」といった意味で使用されます。
科学・医療・食品業界など幅広い分野で登場する基本的かつ重要な語彙です。
liquidという言葉の使い方
liquidは日常生活から科学的文脈まで幅広く使われる語です。
一般的には、液体として明確な状態を持っている物質に対して使われます。
水や油、ジュース、シロップなど、流動性がありながらも気体のように拡散せず、まとまりのある状態を指します。化粧品や薬品の分類、あるいは金融用語での「流動資産」などにも使われることがあります。
例:liquidの使い方の例を3つ
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This medicine is available in liquid form.
(この薬は液体の形で利用できます) -
Please pour the liquid into the container.
(液体を容器に注いでください) -
She prefers liquid foundation for smooth coverage.
(彼女は滑らかに仕上がるリキッドファンデーションを好みます)
fluidとは
fluidは、日本語で「流体」と訳される単語で、液体と気体の両方を含む概念です。
つまり、固体以外で、形を自ら保つことができず、外部の力によって容易に流れる性質を持つ物質全般を指します。
fluidの定義は、文字通り「流れるもの」であり、一定の形状を持たず、容器がないとどこかへ広がってしまう性質があります。
たとえば、スキューバダイビングで使う酸素ボンベの中の空気や、体内を流れる血液などもfluidの一種です。
科学的な分野では、fluidは非常に重要な用語です。
物理学・工学・生物学などで使用されるほか、医療現場でも「体液」「輸液」などの意味で頻繁に登場します。
fluidという言葉の使い方
fluidは、科学的・技術的な文脈で使われることが多く、液体だけでなく気体を含む幅広い「流動的な物質」に適用されます。
特に、何かが自由に流れる性質や、一定の形を保てないものを表す時に使われます。
また、比喩的に「柔軟な」「変化しやすい」などの意味で使われることもあります。
例:fluidの使い方の例を3つ
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Oxygen is stored as a fluid in scuba tanks.
(酸素はスキューバタンクの中で流体として保存されている) -
The doctor monitored the patient’s body fluid levels.
(医師は患者の体液の量を監視していた) -
The movement of the dancer was very fluid and graceful.
(そのダンサーの動きはとても滑らかで優雅だった)
liquidとfluidの違いとは
liquidとfluidの違いは、ざっくり言えば「狭義の液体」か「広義の流体」かという点にあります。
まず、liquidは物質の三態のうち「液体」だけを表します。
水や油、ジュースなど、容器に入れないと形を保てないが、気体のように完全に拡散するわけでもない物質が対象です。
一方、fluidは液体と気体の両方を含む概念であり、「流れる性質を持った物質」すべてを表す語です。
つまり、liquidはfluidの一部に過ぎないということになります。
ネイティブスピーカーの間でも、この2つの単語の使い分けはやや曖昧になることがあります。
たとえば、ガソリンのように複数の成分が混ざっている液状の物質はfluidともliquidとも呼ばれることがあります。しかし、ミルクでふやかしたオートミールのように「とろみ」がある物質は、液体というよりも「流動的な物体」としてfluidと呼ばれることが多くなります。
また、両者は形容詞としても使われますが、意味合いには微妙な違いがあります。
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liquid(形容詞):液体の、液状の
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fluid(形容詞):流動的な、滑らかな、柔軟な
つまり、liquidが「物理的に液体であること」を重視するのに対し、fluidは「流れる性質や滑らかさ、変化しやすさ」なども含んで広く使われる語と言えます。
科学的・技術的な精度が必要な場面では両者を明確に区別する必要がありますが、日常英語ではある程度柔軟に使われることもあるため、文脈を読み取ることが大切です。
まとめ
liquidとfluidの違いを理解するポイントは、「液体そのもの」か「流れる性質のある物質全般」かという視点です。
liquidは「液体」という物質の状態を表す明確な用語であり、fluidは「液体と気体」を含む広い概念です。
どちらも英語の中で頻繁に使われる言葉であり、理科や日常生活の両方で登場します。
用途や文脈に応じて適切に使い分けることで、英語の理解力がより深まるでしょう。
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