英語を学ぶ中で、If と when の使い分けに迷ったことはありませんか。
どちらも日本語では「もし〜なら」「〜するとき」と訳されることが多いため、一見すると同じように感じられます。
しかし、実際にはニュアンスに明確な違いがあります。
この記事では、If と when の意味や使い方を詳しく解説し、例文を交えながら両者の違いを分かりやすく整理します。
英語表現を正しく使い分けたい方や、英会話・英文法の理解を深めたい方に役立つ内容です。
If とは
If は、英語で「もし〜ならば」という仮定を表す接続詞です。
大きく分けて次のような意味があります。
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もし〜ならば:まだ起きていない出来事を仮定し、その条件が満たされた場合に起こる結果を示します。
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たとえ〜だとしても:条件が成り立ったとしても、結果が異なることを強調します。
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〜かどうか:疑問や選択のニュアンスを含み、不確実性を表します。
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〜の時はいつでも:ある状況が発生した場合の一般的なパターンを示す場合にも使われます。
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希望・驚きを表す表現:話し手の感情を込めて「そうであってほしい」という気持ちを伝える時にも使われます。
つまり If には共通して「起こるかどうか分からない仮定、不確実な状況を前提とする」という特徴があります。
If という言葉の使い方
If は、条件文や仮定法で頻繁に登場します。
基本的には「まだ起きていないこと」や「起こる可能性が低いこと」を前提に使われます。
そのため、話し手が「その出来事が実際に起こるとは限らない」と考えている場合に用いられます。
If の使い方の例
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If you wish, I’ll help you.
(お望みならば助けましょう) -
If he is little, he is strong.
(彼は小さいが強い) -
I should ask if he is at home.
(彼が家にいるか聞いてみるべきだ)
when とは
when は、英語で「〜する時」「〜の際に」を意味する接続詞です。
主な使い方は次の通りです。
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〜の際には:ある状況が発生した時点で必ず起こることを示します。
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〜する時には:動作や出来事が発生するタイミングを表します。
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〜なのに:状況を逆説的に捉える表現として使われることもあります。
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〜を考え合わせると:前後の文脈を踏まえ、結論や感想を導き出す場合に使います。
when の特徴は「その出来事が必ず起こる、または起こると確信している」点です。
未来の出来事であっても、不確実さを含む If と異なり、起こることを前提にしています。
when という言葉の使い方
when は、確実に起こる状況を前提とする場合に使われます。
未来の話でも「起きることが当然」と考えているなら when を使います。
日常会話やビジネス英語でも頻出し、時間を軸にした表現や原因・結果を示す文でよく用いられます。
when の使い方の例
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When I go there, I shall see him.
(そこへ行けば彼に会えるだろう) -
He is impatient when he is kept waiting.
(彼は待たされるといつもイライラする) -
How can I help you when I am so young.
(私はこんなに若いのにどうやってあなたを助けると言うのか)
If と when の違いとは
If と when はどちらも条件や状況を示す接続詞ですが、最大の違いは「出来事が起こるかどうかの確実性」にあります。
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If は「起こるかどうか分からないこと」に使います。
話し手はその出来事が発生する可能性を低く見積もっている、あるいは単なる仮定として話しています。
たとえば「If it rains tomorrow, we’ll cancel the picnic.(もし明日雨なら、ピクニックを中止する)」のよ うに、雨が降るかどうかは分からない状況です。
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when は「必ず起こること」に使います。
未来の出来事であっても、話し手がそれを確実に予測している場合に使われます。
例えば「When he arrives, we will start the meeting.(彼が到着したら会議を始めます)」では、彼が必ず 到着することを前提としています。
つまり、If = 不確実性を伴う仮定、when = 確実に起こる出来事の前提 という違いがあるのです。
英語学習者が混同しやすいのは、どちらも「〜したら」と訳せるためです。
しかし、話し手のニュアンスを正確に表現するためには、この確実性の違いを意識することが重要です。
まとめ
今回紹介したように、If と when はどちらも条件を表す接続詞ですが、ニュアンスに大きな違いがあります。If は「起こるかどうか分からない仮定」を示し、when は「必ず起こる出来事」を前提にしています。
この違いを理解することで、英文の意味をより正確に捉えられ、自然な英語表現が可能になります。
英会話や英文作成の際には、相手に伝えたい確実性の度合いに応じて、適切に使い分けるようにしましょう。
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