英語学習を始めたばかりの方がよくつまずくポイントの一つがhasとhaveの使い分けです。
どちらも「持っている」を表す動詞ですが、主語や時制によって使い分けなければなりません。
特に英語特有の「三単現のS」というルールが関係しており、日本語にはないため混乱しやすい部分です。
本記事では、このhasとhaveの意味と使い方、そして両者の違いをわかりやすく解説します。
例文も交えて解説しますので、英会話や英作文で迷わないための基礎知識としてぜひ活用してください。
Hasとは
Hasは、動詞haveの「三単現(主語が三人称・単数・現在形の場合)」に使われる形です。
英語には「三単現のS」という文法ルールがあり、三人称単数の主語で現在形を使う場合、一般動詞の語尾を変化させます。
例えば、”He has a nice car.”(彼は良い車を持っている)という文では、主語がHe(三人称単数)で、動詞が現在形なので、haveがhasに変化しています。
ここでポイントなのは、hasはあくまで三単現の現在形に限定されるということです。
過去形や未来形ではhasは使われず、過去形ではhad、未来形では”will have”という形になります。
また、”She has a brother.”(彼女には兄弟がいる)や”It has big eyes.”(それは大きな目をしている)のように、主語がhe, she, itまたはそれに準ずる単数名詞の場合に用いられます。
Hasという言葉の使い方
Hasは、主語が三人称単数かつ現在形の文で使われます。
会話や文章では、所有だけでなく経験や状態を表す表現にも用いられます。
例:
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He has two sisters.(彼には姉妹が2人いる)
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She has been to Paris.(彼女はパリに行ったことがある)
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It has rained all day.(一日中雨が降っている)
Haveとは
Haveは動詞の原形で、主語が一人称(I, we)や二人称(you)、または複数形の三人称の場合に使います。
例えば、”I have a nice car.”(私は良い車を持っている)や”They have many friends.”(彼らは多くの友人がいる)のように使います。
Haveは「三単現ルール」の適用外なので、主語が三人称単数でない限りそのままの形を使います。
また、時制が過去や未来の場合もhaveの形が使われます(過去形ではhad、未来形では”will have”)。
さらに、haveは単に「持っている」という意味だけでなく、食事や経験、出来事など幅広い意味で使える汎用的な動詞です。
“I have lunch at noon.”(私は正午に昼食を取る)のように、所有以外の状況でも活躍します。
Haveという言葉の使い方
Haveは、一人称・二人称・複数形の主語、または時制が三単現でない場合に使われます。
例:
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I have a cat.(私は猫を飼っている)
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You have a great idea.(あなたは素晴らしいアイデアを持っている)
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We have finished our homework.(私たちは宿題を終えた)
HasとHaveの違いとは
HasとHaveの最大の違いは、「三単現のS」が適用されるかどうかです。
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Has:主語が三人称単数(he, she, it または単数名詞)で、時制が現在形のときに使用。
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Have:それ以外(I, you, we, they、または複数形の主語)や、過去・未来形のときに使用。
例えば、
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She has a dog.(彼女は犬を飼っている)
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They have a dog.(彼らは犬を飼っている)
このように、主語が変わると動詞の形も変化します。
また、過去形では主語に関係なくhadになります。
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She had a dog.(彼女は犬を飼っていた)
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They had a dog.(彼らは犬を飼っていた)
英会話では、文章で意識できても口頭では三単現のsを忘れやすいので注意が必要です。
正確な英語を話すためには、このルールを意識的に使い分ける習慣を身につけることが重要です。
まとめ
HasとHaveはどちらも「持っている」を意味する動詞ですが、主語と時制によって使い分けます。
Hasは三人称単数・現在形の場合に使われ、それ以外の場合はHaveを用います。
このルールは「三単現のS」と呼ばれ、英語の基礎中の基礎です。
文章だけでなく会話でも正しく使えるよう、日頃から意識して練習しましょう。
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