英語の副詞には似たような意味を持つ単語が多く存在しますが、微妙なニュアンスの違いが意味や使い方に影響します。
greatlyとlargelyもその一例です。どちらも「大いに」や「非常に」といった意味合いを持ちますが、実際の使われ方や含まれるニュアンスは大きく異なります。
この記事では、greatlyとlargelyの違いについて具体的な意味や使用例を挙げながら、分かりやすく解説していきます。
英語表現をより深く理解したい方はぜひ参考にしてください。
greatlyとは
greatlyは、「非常に」「大いに」「偉大に」などの意味を持つ副詞です。
何かの程度や影響、感情が非常に大きいことを表す際に用いられます。
語源は形容詞greatから派生したもので、greatが「大きな」「偉大な」という意味を持つことからも分かる通り、greatlyは「並外れて大きい」「重要である」「尊敬に値する」といった意味合いを含んでいます。
また、greatlyには「寛大に」や「重大に」といった意味もあり、使われる場面に応じてニュアンスが変化します。
文脈次第で感謝の気持ちを丁寧に伝えたり、感動の度合いを強調したりする際に使用されます。
たとえば、感謝の気持ちを「I greatly appreciate your help.(あなたの助けに大いに感謝しています)」のように表現することで、単なる感謝よりも強い気持ちが込められます。
greatlyという言葉の使い方
greatlyは、感情や行動、状態などが「並外れて強い」「非常に大きい」ことを表すために使われます。
主にフォーマルな文脈で使用されることが多く、感謝、尊敬、印象などに関する表現でよく見られます。
ビジネスメールやスピーチでもよく使われる表現です。
例:
-
I greatly appreciate your support.
(あなたの支援に大いに感謝しています) -
He was greatly admired by his students.
(彼は生徒たちから非常に尊敬されていた) -
The results were greatly influenced by her efforts.
(その結果は彼女の努力に大きく影響されていた)
largelyとは
largelyは、「大いに」「大部分は」「主として」といった意味を持つ副詞で、全体の中で多くの割合を占めるものについて述べる際に使われます。
この単語の語源はlarge(大きな、広い)に由来しており、何かが「全体の多くを構成している」「主にそうである」ことを表現するのに適しています。
つまり、largelyは「完全にそうではないが、ほとんどそうである」ことを示す副詞です。
例えば、「The success was largely due to teamwork.(その成功は主にチームワークのおかげだった)」という文では、成功の原因の大部分がチームワークであることを示しています。
largelyという言葉の使い方
largelyは、物事の構成要素や影響の大半が何であるかを説明するために使われます。
事実を論理的に述べる文脈や、主張を裏付けるための説明として使用されることが多く、学術的・ビジネス的な文脈でもよく用いられます。
例:
-
The plan was largely successful.
(その計画は大体成功した) -
Her opinion was largely ignored.
(彼女の意見はほとんど無視された) -
Our products are largely exported to Europe.
(私たちの製品は主にヨーロッパに輸出されている)
greatlyとlargelyの違いとは
greatlyとlargelyの違いは、表現の焦点が「程度」か「割合」かにある点です。
まず、greatlyは何かの「程度が非常に大きい」ことを示す副詞です。
感情的な強調に使われることが多く、「非常に感謝している」「とても感動した」「重大な影響を受けた」など、気持ちや影響の大きさを強調したいときに使われます。
言い換えれば、greatlyは質的な大きさを強調する言葉です。
一方、largelyは「大部分はそうである」「主に〜である」というように、全体のうちの多数派・主たる部分を指します。
すなわち、largelyは量的な大きさ、つまり割合の多さを表す副詞です。
例を挙げて比較すると、
-
I greatly respect her.(私は彼女を非常に尊敬しています)
→ 感情の強さ(敬意の度合い)を強調している -
She is largely responsible for the project.(彼女はそのプロジェクトの主な責任者だ)
→ 全体の中での役割の割合が多いことを示している
また、greatlyはフォーマルで感情的な表現が多いのに対し、largelyは論理的・客観的な内容で使われることが多いのも違いの一つです。
簡単にまとめると、
このように、似ているようで意味のベクトルが異なるため、場面に応じた適切な使い分けが重要になります。
まとめ
greatlyとlargelyの違いは、「程度の大きさ」を強調するか、「割合の多さ」を示すかにあります。
greatlyは感情や影響力が非常に強い場合に使われ、フォーマルな表現によく登場します。
一方、largelyは「大部分」「主として」など、何かが全体に対してどれほどの割合を占めているかを説明する際に用いられます。
どちらも使い分けを正しく理解することで、英語表現の幅が大きく広がります。
正確な英語力を身につけるためにも、違いをしっかり覚えておきましょう。
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