英語で「従う」と訳される単語には複数あり、その中でもよく使われるのがFollowとObeyです。
一見似ているように思えるこれらの単語ですが、実際には意味や使い方に明確な違いがあります。
特に英会話やビジネス英語では、ニュアンスを正確に理解して使い分けることが大切です。
この記事では、FollowとObeyの意味と使い方の違いを、例文を交えて分かりやすく解説していきます。
Followとは
Followは、英語の基本動詞の一つで、「あとについて行く」「従う」「追う」といった意味があります。
語源は古英語の「Folgian」で、「あとについて行く」という意味があり、現在でもこのニュアンスが受け継がれています。
この単語は、人やルール、考え方などに「従う」際に広く使われますが、その従い方はあくまで「自主的」かつ「柔軟なもの」であることが多いです。
たとえば、誰かのアドバイスに従ったり、企業の方針に沿った行動をとるときなどに使われます。
「言うことを聞く」「ついて行く」というニュアンスが強く、命令や強制という意味合いは薄いのが特徴です。
そのため、Followは日常会話やビジネス、SNSなどさまざまな場面で登場する便利な単語と言えるでしょう。
Followという言葉の使い方
Followは、アドバイス・指示・ルール・人の行動など、さまざまな対象に対して「従う」「追いかける」という意味で使われます。
日常会話やビジネス、SNSなど幅広いシーンで用いられ、比較的カジュアルな響きを持っています。
例:Followの使い方の例
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Please do not follow Mike’s advice blindly.
(マイクのアドバイスに盲目的に従わないでください。) -
I followed all the instructions given by technical support team, but it still did not work.
(技術サポートチームの指示に従ったが、うまくいかなかった。) -
It would not profit you anything to follow what Tony mentioned.
(トニーの言ったことに従っても、何の利益もないだろう。)
Obeyとは
Obeyは、「従う」「服従する」といった意味を持つ動詞で、Followよりもはるかに強い語感を持ちます。
語源はラテン語の「ob(〜に)」と「audire(聞く)」が組み合わさったもので、「耳を傾けて聞く」=「指示に従う」という意味から来ています。
この単語は、権威や命令に対して「疑問を持たずに従う」「逆らわない」といった、強制的・絶対的な服従のニュアンスを含んでいます。
軍隊や法律、厳格な上司の指示など、上下関係が明確な場面で使われることが多いのが特徴です。
映画やドラマなどでもよく登場し、特にアクションや戦争映画での「命令に従う」というセリフで頻出します。
Obeyという言葉の使い方
Obeyは、法律・命令・権威ある人物の指示などに対して「絶対的に従う」といった場面で使われます。
感情を挟まず、強い立場の者に対して黙って服従するような印象を与える言葉です。
例:Obeyの使い方の例
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We as citizens need to obey the law.
(私たちは市民として法律に従う必要がある。) -
Kenny obeyed without questions.
(ケニーは何の疑問も持たずに従った。) -
Mike needs to obey his father’s opinions.
(マイクは父親の意見に従う必要がある。)
FollowとObeyの違いとは
FollowとObeyはどちらも「従う」という意味を持ちますが、そのニュアンスには大きな違いがあります。
まず、Followは「誰かや何かについて行く」「指針やアドバイスに従う」といった意味で、より柔らかく、相手の指示に「納得した上で従う」印象があります。
自分の判断をもって選択する「能動的な従い方」であり、相手への敬意や協調性を表す場面でよく使われます。
一方で、Obeyは「上からの命令に対して絶対に従う」という意味を持ち、Followよりもずっと強い服従の意味があります。
命令やルールに疑問を挟む余地がなく、強制的・義務的に従う必要がある状況で使われることが多いです。
たとえば、「法律に従う」「軍隊での命令を守る」などのシーンではObeyが適していますが、「先生のアドバイスに従う」「手順書に沿って行動する」といった日常的な場面ではFollowの方が自然です。
また、感情のニュアンスにも違いがあります。Followは「協力」や「理解」の要素を含み、Obeyは「支配」や「服従」といったややネガティブなニュアンスを帯びる場合があります。
まとめると、
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自主的に従う → Follow
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強制的に従う → Obey
と覚えると、使い分けがしやすくなります。
まとめ
FollowとObeyはどちらも「従う」を意味する英単語ですが、その強さや使われる場面には大きな違いがあります。Followは柔軟で自主的な従い方、Obeyは厳格で強制的な服従を表します。
状況に応じて適切に使い分けることで、より正確で自然な英語表現が可能になります。
この記事を参考に、ぜひ自分の英語表現に取り入れてみてください。
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