英語には「感じる」という意味を持つ単語が複数存在します。
その中でもよく使われるのがfeelとsenseです。一見似ているように感じますが、この2つの単語は意味や使い方に明確な違いがあります。
感覚的なことを表現する際、どちらの単語を使えば良いのか迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。
本記事では、feelとsenseの違いについて具体例を交えながら丁寧に解説します。
英語力をワンランクアップさせたい方におすすめの内容です。
feelとは
feelは非常に日常的によく使われる英単語で、「感じる」「触る」「気分である」といった多様な意味を持ちます。語源的にも人の感覚や感情に深く関わっている単語であり、身体的な感覚から内面的な感情まで幅広くカバーしています。
具体的な意味は以下の通りです。
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触る:手で物に触れる行為を表します。
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感覚として感じる:暑い、寒い、痛いなど身体の感覚に基づいた反応。
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感情として感じる:嬉しい、悲しい、疲れたなどの感情的な状態。
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気がする:何となくそう思う、という主観的な印象。
つまり、feelは身体的・心理的に自分自身が実際に経験して感じることすべてに使える、非常に汎用性の高い単語です。
また、feelは自動詞・他動詞の両方で使え、過去形・過去分詞はfeltとなります。
名詞形は「feeling」として使われ、「感覚」「気分」「感情」を表します。
feelという言葉の使い方
feelは、体で触れる行動や、感情・気分を表すときに使用されます。
また、「なんとなく〜な気がする」といった曖昧な心理状態を表す際にも使われます。
直接的に体験して得た感覚や感情にフォーカスした表現に使われるのが特徴です。
例:feelの使い方の例を3つ
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I am feeling fine.
(私はとても良い気分だ) -
I felt depressed to hear that.
(それを聞いて憂鬱な気分になった) -
You make me feel like dancing.
(君は私を踊りたくなるような気持ちにさせる)
senseとは
senseは「感覚」「知覚」「意識」「理解」など、知的・直感的な気づきを表す単語です。
feelと同じく「感じる」という意味を持ちますが、より「意識的」または「理知的」なニュアンスを含むのが特徴です。
以下のような意味があります。
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知覚として感じる:視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚などの五感による認識。
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気づく:周囲の変化や状況をさりげなく察知する。
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理解する・意味がわかる:状況や言葉の意味を把握する、論理的に納得する。
また、senseは他動詞として使われるほか、名詞としても非常に多くの使い方があります。
「a sense of humor(ユーモアのセンス)」や「common sense(常識)」など、私たちの生活でもよく目にする表現です。
senseという言葉の使い方
senseは、主に「何かを直感的または理知的に感じ取る」場面で使われます。
五感を通じて得られる情報に加え、状況の変化や意味に対して敏感に反応するような場面に適しています。
例:senseの使い方の例を3つ
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She has a sense of humor.
(彼女はユーモアのセンスがある) -
It doesn’t make sense.
(それは納得できない) -
I sensed someone standing there.
(誰かがそこに立っているのを感じた)
feelとsenseの違いとは
feelとsenseの違いを一言で言うと、「感覚や感情に基づく体験的な感触を表すか(feel)」、「直感や知覚、意味理解を伴う気づきを表すか(sense)」の違いです。
まず、feelは身体的・感情的な感覚に重点があり、個人的な体験に基づいた「感じる」を意味します。
たとえば「寒さを感じる」「悲しいと感じる」「楽しい気分だ」といった場合に使われます。
これは、実際の経験や感情に結びついた感覚を表すのが大きな特徴です。
一方、senseはより理知的・直感的なニュアンスを含み、「意味を感じ取る」「状況を察知する」「違和感に気づく」といった場面で使われます。
これは、外部からの刺激に対する認識や理解に重きを置いています。
例えば、次のような違いがあります。
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I feel cold.(寒いと感じる)→ 実際に寒さを体で感じている状態。
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I sense that something is wrong.(何かおかしいと感じる)→ 状況に対する直感的な違和感。
つまり、
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feel:感情や身体の内側からくる主観的な感覚
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sense:状況や意味を読み取るような、やや客観的・知的な感覚
という明確な使い分けが可能です。
まとめ
今回は、feelとsenseの違いについて解説しました。
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feelは、身体や感情など「内面から感じる感覚」に使われる単語で、個人の体験に基づくものです。
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一方、senseは「外的な状況や意味を直感・知覚で読み取る感覚」に使われ、より知的・客観的なニュアンスを持ちます。
どちらも「感じる」という共通点を持ちつつ、使い方や意味合いに大きな違いがあります。
文脈に応じて適切に使い分けることで、英語表現がより自然で的確なものになるでしょう。
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