英語学習をしていると、似たような単語に出くわして混乱することはよくあります。
特にeachとeveryは、どちらも「すべて」や「それぞれ」と訳されるため、使い分けが難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。
本記事では、eachとeveryの意味や使い方の違いを明確に解説します。
例文も交えながら、日常会話や英作文で正しく使えるようになるポイントをわかりやすく紹介します。
eachとは
eachは、英語で「めいめいの」「それぞれの」といった意味を持つ語で、ある集団の中の個々の要素を個別に扱う際に使われます。
つまり、全体を一つのまとまりとして見るのではなく、1人または1つずつに注目して、それぞれを分けて考えるイメージです。
たとえば、「3人の生徒がいて、それぞれが違う色のノートを持っている」といった場面でeachが用いられます。
この場合、全体に共通する特徴よりも、それぞれが独立している点が重視されます。
また、eachには「〜ごとに」「〜につき」といった意味もあり、数量や頻度を示す場合にも使われます。
たとえば、「それぞれの部屋に3人ずついる」など、個別に何かが割り当てられているニュアンスを表します。
文法的には、形容詞・代名詞・副詞として使用されることがあり、特に2つ以上の物事を独立して扱う場合によく使われます。
文中では名詞の前に置かれたり、文末で副詞的に使われることもあります。
eachという言葉の使い方
eachは、主に「個別に物事を考える」必要がある時に使われます。
個々の人や物に注目して、それぞれの違いや個性を示したいときに適しています。
たとえば、複数の選択肢や人に対して、それぞれ異なる対応をしたい場合や、配分を示すような文脈でよく用いられます。
例:eachの使い方の例
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These cakes cost 100 yen each.
(これらのケーキは1つ100円です) -
I have a task each day.
(私にはそれぞれの日にやるべきことがある) -
There are three people in each room.
(それぞれの部屋に3人ずついる)
everyとは
everyは、「ことごとくの」「すべての」といった意味で、複数の物事をひとまとめにして「全体として共通する特徴」を表す言葉です。
eachが個別を重視するのに対し、everyは全体を一つのまとまりとして扱い、「全員に共通すること」「すべてに当てはまること」を表現します。
例えば、「すべての生徒が宿題を提出した」と言いたい場合は、every studentという表現が適切です。
この場合、1人1人の特徴には注目せず、「全員が同じ行動をした」という点が強調されます。
また、everyには「〜ごとに」という意味もあり、頻度を示す表現にも使われます。
たとえば「3分ごとに電車が来る」という表現ではevery 3 minutesとなります。
文法的には形容詞として使われ、名詞の前に置かれます。
また、“everybody”、“everything”、“everyday”などの形で、語頭に付く連語も多く存在します。
everyという言葉の使い方
everyは、「全体に共通すること」を表したい時に使います。
3つ以上の人や物に対して、同じルールや状況が当てはまるときに便利です。
学校やビジネスの場面で「全員が〜」「すべてが〜」と述べたい時に頻出する単語です。
例:everyの使い方の例
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The train comes every 3 minutes.
(電車は3分ごとに来ます) -
Every employee has to attend the meeting.
(すべての従業員が会議に出席しなければならない) -
Not every program is perfect.
(すべてのプログラムが完璧というわけではない)
eachとeveryの違いとは
eachとeveryはどちらも複数の人や物に関係する言葉ですが、注目する視点やニュアンスが異なります。
まず、eachは「それぞれを個別に」見る言葉です。
複数の要素を個々に切り離して、それぞれに注目する必要がある場合に使われます。
たとえば、「それぞれの人に違うプレゼントを渡した」というように、一人ひとりの違いや分配を強調したいときに適しています。
一方、everyは「全体をひとつのまとまりとして」見る言葉です。
全員が共通する条件や状況にあることを示したいときに使われます。
例えば、「すべての生徒が試験を受けた」という場合は、個別の差に注目せず、全体に共通の事実を伝えたい場合にぴったりです。
さらに、使用される文法構造にも違いがあります。
eachは代名詞として単独でも使えますが、everyは常に名詞とセットで使われる形容詞です。
また、eachは2つ以上の対象にも使えますが、everyは基本的に3つ以上の対象に対して使われます。
このように、eachは「個別性」、everyは「全体性」を重視した言葉だと覚えておくと、文脈に応じた正しい使い分けができるようになります。
まとめ
今回は、英語の似た表現であるeachとeveryの違いについて解説しました。
eachは「個別に分けて考える」、everyは「全体を同じ条件で見る」と理解すると使い分けがスムーズになります。文法や使い方の特徴をしっかり把握して、日常会話やライティングに役立てましょう。
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