英語学習の中でよく出てくる単語のひとつにdisturbとinterruptがあります。
どちらも「邪魔をする」という意味で使われますが、そのニュアンスや使われ方には明確な違いがあります。
本記事では、この2つの単語の意味と使い方、さらにdisturbとinterruptの違いを分かりやすく解説します。
英会話や英文ライティングで正しく使い分けるための参考にしてください。
disturbとは
disturbは、「邪魔をする」「妨げる」といった意味を持つ英単語で、日常生活からビジネス、政治など幅広い場面で使われます。
主な意味は次の2つです。
1つ目は、仕事や睡眠などの妨害をするという意味です。
例えば、眠っているときに大きな音を立てられて目が覚めてしまったり、在宅勤務中にペットがキーボードの上に乗って作業が中断されたりするような場面で使われます。
つまり、何かに集中している、または静かにしていた状況に外的要因が入り込み、進行に支障が出ることを表します。
2つ目は、物の位置を動かすという意味です。
たとえば、机の上に置いていたペンが別の場所に移されていて見つからないというような場合です。
この場合、物理的に動かされたことにより「不都合が生じた」「迷惑に感じた」といったニュアンスが含まれます。
また、政治や社会情勢において「秩序を乱す」「混乱させる」という意味でも用いられます。
特定の行動や発言が社会の安定を妨げる際にもdisturbは適しています。
disturbという言葉の使い方
disturbは、相手の集中を乱す行為や、環境を混乱させるようなシーンで使われます。
特に、無意識に支障を与えるような場合に使われることが多く、やや迷惑をかけるという感情が含まれるのが特徴です。
例:disturbの使い方の例を3つ
-
Please do not disturb me while I’m working.
(仕事中は邪魔しないでください) -
The loud noise disturbed my sleep.
(大きな音で眠りが妨げられた) -
Someone disturbed my desk and I can’t find my notes.
(誰かが私の机を動かして、メモが見つからない)
interruptとは
interruptは、「中断する」「割り込む」という意味で使われる英単語です。
主に次の2つの用法があります。
1つ目は、続いていた動作や会話を途中で止める・分断するという意味です。
たとえば、誰かの会話を遮って自分が話し出すような場面ではinterruptが使われます。
また、一本の線を途中で切るように、連続性を壊すイメージがあります。
2つ目は、仕事や行動を割り込んで妨害するという意味です。
活動を進めている人に話しかけたり、会議中に電話がかかってくるといった割り込み行為を指します。
この単語には、「割り込むことで強制的に止める」という意図が含まれ、意図的・直接的な干渉がポイントとなります。
interruptという言葉の使い方
interruptは、話や作業、行動の途中に突然入ってきて、流れを切ってしまう場面で使います。
つまり、連続した状態を意図的に分断させる、強引に中断させるといったニュアンスがあります。
例:interruptの使い方の例を3つ
-
Don’t interrupt me while I’m speaking.
(話している最中に割り込まないでください) -
The meeting was interrupted by a fire alarm.
(火災警報で会議が中断された) -
He interrupted their conversation without hesitation.
(彼はためらわずに彼らの会話に割り込んだ)
disturbとinterruptの違いとは
disturbとinterruptの違いを一言で表すなら、「支障をきたす」か「割り込んで中断させる」か、という点にあります。
disturbは、行為や状態に支障をきたすことを指し、たとえば集中しているところに雑音が入って気が散るような場面に用います。
この単語には、行為そのものが完全に止まるわけではなく、「進行が妨げられた」程度の意味が含まれます。
どちらかといえば、間接的な影響が強く、迷惑や不快感をもたらすようなニュアンスがあります。
一方で、interruptは、「何かの流れに割り込んで止める」ことを意味します。
これは明確に中断させる、もしくは割り込むという動作が伴うため、行為や作業が完全に一時停止することが多いです。
話の途中で他人が話しかけてくるような直接的な中断に対して使われます。
さらに、disturbは心理的・感情的な乱れを含む場面にも使われますが、interruptはより物理的・明確な動作による中断にフォーカスが当たります。
違いのイメージまとめ:
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静かに作業しているときに大きな音で集中力が削がれる → disturb
-
会議中に電話が鳴って会話が途切れる → interrupt
このように、2つの言葉はどちらも「邪魔をする」という共通点がありますが、その干渉の程度や性質が大きく異なるため、使い分けには注意が必要です。
まとめ
今回は、disturbとinterruptの違いについて詳しく解説しました。
disturbは、「支障を与える」「混乱させる」という意味で、集中力や感情に影響を与える間接的な干渉を表します。
一方、interruptは「中断する」「割り込む」という意味で、行為や会話を直接的に止めるニュアンスがあります。
似たような意味でも、状況や文脈によって使い分けることで、より自然で正確な英語表現が可能になります。
英語学習やビジネスシーンでも役立つ知識ですので、しっかりと覚えておきましょう。
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