英語学習をしていると、diaryとjournalという似たような単語に出会うことがあります。
どちらも「日記」と訳されることが多いですが、実はそれぞれに異なるニュアンスや使われる場面があります。
本記事では、diaryとjournalの意味や使い方を丁寧に解説しながら、両者の違いを分かりやすく紹介します。
英語表現の正確さを高めたい方や、英語で記録をつけてみたい方は、ぜひ参考にしてください。
diaryとは
diaryは「日記」「日誌」を意味する英単語で、主に個人的な出来事や感想を記録する私的な文章を指します。
その日あったことを振り返って書き留めたり、感じたことを素直に表現したりする目的で使われます。
たとえば、「今日は友達とカフェに行った」「嫌なことがあったけど元気を出そう」といったように、日常の中で起きた事柄や感情を自由に綴る形式です。
また、diaryには「予定表」「スケジュール帳」という意味もあります。
日本語でいうところの「手帳」のように、予定やタスクを記入するツールとしても使われることがあります。
つまりdiaryとは、日々の個人的な出来事や考えを綴る記録、あるいは今後の予定を書き込むノートといえます。
diaryという言葉の使い方
diaryは、自分の感情や日常の出来事を記録する場面や、予定を書き込む手帳のことを指す際に使われます。
基本的には個人的な用途で使われ、他人に見せることを前提としていないプライベートな内容を記すのが特徴です。
例:diaryの使い方の例
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My mother had a habit of keeping a diary every day.
(母は毎日日記をつける習慣がありました) -
I checked tomorrow’s schedule in my diary.
(明日の予定をスケジュール帳で確認しました) -
Writing in a diary helps me organize my thoughts.
(日記を書くと自分の考えを整理できます)
journalとは
journalは、複数の意味を持つ英単語で、主に「定期刊行物」や「仕事関連の記録」「公的な日誌」などを指します。
たとえば「学術専門誌」「業界会報」「新聞」など、ある程度の公的性格や客観性を持った記録媒体がjournalです。
また、ビジネスや研究分野などでは、毎日の作業内容や業績を記録する業務日誌のこともjournalと呼びます。
たとえば研究者が実験内容を記録するノート、エンジニアが作業の進捗を記録する報告書などが該当します。
個人の日常を書く場合でも、日記というよりも記録・分析を目的とした記述が多く、感情的な表現よりも客観的な記録を重視する傾向があります。
journalという言葉の使い方
journalは、学術的・業務的な記録、あるいは定期的に発行される専門誌や会報などを指す場面で使われます。
また、個人的に使用する場合でも、自分の活動や考察を客観的に記録・分析する意図が含まれます。
例:journalの使い方の例
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I have a subscription to a journal of Archaeology.
(考古学の専門誌を定期購入しています) -
This climbing club is publishing a journal.
(この登山クラブは会報を発行しています) -
She keeps a journal of her fitness progress.
(彼女は自分のフィットネスの進捗を記録している)
diaryとjournalの違いとは
diaryとjournalはどちらも「日記」と訳されることがありますが、実際には意味や使われる文脈に大きな違いがあります。
まず、diaryは完全に私的な内容を記録するためのツールです。
日常生活の中で起きたことを感情や思いとともに自由に綴るもので、人に見せることを前提としていません。
加えて、予定を管理するスケジュール帳の意味も持ち、個人の生活に密接に関わる記録手段です。
一方、journalはより客観的で公的な記録を意味します。
仕事や研究の記録、または定期的に発行される学術誌やニュースレターなどに使われ、公の場に出すことを前提としている場合もあります。
また、journalは内容に整理や分析を加える傾向があり、単なる感情の吐露ではなく、目的意識を持った記録が特徴です。
たとえば、
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「今日は疲れたけど楽しかった」と書くのはdiary
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「本日のランニング距離は5km、体調は良好」と記録するのはjournal
また、journalには「定期刊行物」という別の意味もあり、これはdiaryでは表せない使い方です。
このように、diaryは個人的・感情的な記録、journalは客観的・記録的な用途や専門誌を指すという違いがあります。
まとめ
diaryとjournalの違いは、記録の内容や目的にあります。
diaryは個人的な感情や出来事を自由に書き留める日記やスケジュール帳のような存在です。
一方、journalはより客観的で分析的な記録や、定期的に発行される雑誌や会報などを指します。
自分が何を記録したいのか、どんな目的で書くのかに応じて、適切な単語を使い分けましょう。
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