英語で家族や親戚を表す言葉は、日本語よりもシンプルなようでいて、使い分けが意外と難しいことがあります。
特にcousinとnephewは混同しやすい単語のひとつです。どちらも親戚を指しますが、意味や使い方には明確な違いがあります。
本記事では、cousinとnephewの違いを丁寧に解説しながら、それぞれの具体的な使い方やニュアンスも分かりやすく紹介します。
英会話や英文読解で役立つ知識をぜひこの機会に身につけましょう。
cousinとは
cousinは、自分の親の兄弟姉妹の子ども、つまり「いとこ」を意味する英単語です。
英語では性別に関係なくcousinと表現されるため、男性のいとこも女性のいとこも同じ単語を使います。
日本語では「従兄弟(いとこ)」「従姉妹(いとこ)」と漢字で性別の違いを表しますが、英語ではそこに違いはありません。
さらにcousinは文脈によって、「親戚」「縁者」など広義な意味で使われることもあります。
加えて、自分と似た性質を持つ人を比喩的にcousinと呼ぶこともあり、単なる血縁にとどまらない使い方も存在します。
例えば、文化や習慣がよく似た民族同士を「cousins」と表現する場合などがそれに当たります。
また、英語には「second cousin(はとこ)」「third cousin(みいとこ)」といった表現もあり、親等の離れた親戚も明確に区別されます。
言語によっては性別を明示することもあり、例えばフランス語では男性がle cousin、女性がla cousine、ドイツ語ではder Cousin(男性)とdie Cousine(女性)と使い分けられています。
cousinという言葉の使い方
cousinは、いとこや広い意味での親戚関係、あるいは文化的・社会的な共通点を持つ人々を表す際に使われます。
英語では性別を区別しないため、会話では文脈から判断する必要があります。
例:
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My cousin lives in New York.(私のいとこはニューヨークに住んでいます)
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She has three cousins on her father’s side.(彼女には父方に3人のいとこがいます)
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Canadians and Americans are cultural cousins.(カナダ人とアメリカ人は文化的にいとこのような関係です)
nephewとは
nephewは、自分の兄弟や姉妹の息子、つまり「甥」を意味する英単語です。
発音は「ネフュー」で、日本語の「甥っ子」に相当します。
この言葉もまた、自分と血縁関係がある場合だけでなく、配偶者の兄弟姉妹の息子にも使うことができます。
男性の子どもがnephew、女性の子どもがniece(発音はニース)となり、英語では性別ごとに異なる単語を使います。
この点が、性別を問わず同じ単語で表現できるcousinとの大きな違いです。
また、宗教的な文脈では、過去には聖職者の私生児(男性)をnephewと婉曲に呼ぶ用例もありました。
これは現代英語ではあまり使われませんが、歴史的な表現として知っておくと役立ちます。
なお、nephewやnieceは、フランス語のneveu(甥)やnièce(姪)から派生した語源を持ちます。
nephewという言葉の使い方
nephewは、家族や親戚を話題にするときによく使われます。
特に兄弟姉妹の息子を指すため、親戚関係を説明する場面では重要な単語です。
書き言葉・話し言葉ともに頻繁に登場します。
例:
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I bought a toy car for my nephew.(甥におもちゃの車を買ってあげた)
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My nephew just started elementary school.(甥はこの春、小学校に入学しました)
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Her nephew lives with her.(彼女は甥と一緒に住んでいます)
cousinとnephewの違いとは
cousinとnephewの違いは、親戚としての関係性と性別の扱い方にあります。
まず、cousinは「自分の親の兄弟姉妹の子ども」、つまりおじ・おばの子を指します。
これは「いとこ」にあたり、性別に関係なくcousinひとつで表現されます。
男女の区別はありません。
英語ではsecond cousin(はとこ)など、さらに遠い親戚も細かく分類される点が特徴です。
一方、nephewは「自分の兄弟姉妹の息子」を意味します。
これは日本語の「甥」に相当します。
性別が女性ならば**niece(姪)**となり、ここではっきりと単語の違いが出てきます。
つまり、nephewは性別によって語が変わるのに対し、cousinは性別に関係なく同じ語を用いるのがポイントです。
関係性にも注目しましょう。
cousinは横の世代(自分と同じ世代)の親戚を指し、nephewは縦の世代(自分の下の世代)を示します。
この違いが文脈理解に大きく関わってきます。
また、nephewは比較的身近な親戚(兄弟姉妹の子ども)を表すため、家庭内の話題や子育てなどの日常会話でよく使われます。
cousinは親戚の範囲が広いため、冠婚葬祭などでの親族紹介や文化的な共通性を語る場面で多く見られます。
したがって、両者は「誰の子どもか」「性別が影響するかどうか」「親戚としての距離感」においてはっきりとした違いがあります。
まとめ
cousinとnephewの違いは、親戚関係の種類と性別の扱い方にあります。
cousinはおじ・おばの子ども(いとこ)であり、男女共通で使われます。
nephewは兄弟姉妹の息子(甥)で、女性の場合は**niece(姪)**となります。
このように、どちらの単語も日常英会話で頻出する語彙なので、それぞれの意味と使い方をしっかり覚えておくと英語の理解がより深まります。
家族や親戚をテーマにした英会話や英文読解において、大きな助けとなるでしょう。
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