complainとcomplaintの違い

英語で「不満を言う」や「苦情を伝える」といった表現に使われるcomplaincomplaint

どちらも似た意味を持つ単語ですが、実は文法的な使い方に明確な違いがあります。

本記事では、英語学習者がつまずきやすいcomplainとcomplaintの違いについて、意味や使い方の違いをわかりやすく解説します。

例文も交えて紹介するので、実践で役立つ英語表現を身につけたい方は必見です。

complainとは

complainは動詞として使われる単語で、「不満を言う」「愚痴をこぼす」「文句を言う」などの意味を持ちます。また、「病気の症状を訴える」「公式にクレームを申し立てる」「警察や当局に訴える」といったフォーマルな場面でも使われる幅広い意味合いを持つ動詞です。

この単語の特徴は、感情的な愚痴から、正式な苦情の申し立て、さらには医療的な症状の訴えまで、あらゆる文脈に応じて使えるという柔軟性にあります。

たとえば、日常会話では「食事がまずかった」と不満を言う場合に使えますし、職場での労働条件について公式に苦情を申し立てる場合にも使われます。

また、「背中が痛い」と医師に訴えるときにもcomplainは使われます。

基本的に、「ある出来事・状況に対して不満を表明する行為」そのものを表す動詞です。

complainという言葉の使い方

complainは、苦情や不満を「述べる」際に使われる動詞で、相手や状況に対して直接的に感情を伝える場面で使われます。

日常会話からビジネス、医療、法律の分野に至るまで、幅広く使用されます。

後ろに「about」「of」「to」などの前置詞を伴うことが多く、文の中で柔軟に活用されます。

例:complainの使い方の例を3つ紹介

  1. He always complains about his job.
    (彼はいつも仕事に対して不満を言っている)

  2. I complained of insomnia.
    (私は不眠を訴えた)

  3. We want to complain about the long waiting time at the hospital.
    (私たちは病院の長い待ち時間について苦情を言いたい)

意味違い辞典

complaintとは

complaintは、complainの名詞形で、「不満」「苦情」「愚痴」「不満の原因」といった意味を持ちます。

文法的には名詞としてのみ使用される点が特徴です。

感情的な不平から、正式なクレームや訴え、さらには病気や症状そのものを指す場合にも用いられます。

例えば、顧客が店に対して伝えるクレームはcomplaint、患者が医師に伝える病状もまたcomplaintと呼ばれることがあります。

また、法律用語として「告訴」や「告発状」という意味で使用されることもあります。

動詞と違って「不満を述べる」行為そのものではなく、「述べられた内容(=不満や苦情)」を指すのがこの言葉の役割です。

complaintという言葉の使い方

complaintは名詞であるため、「不満がある」「苦情を申し立てる」などを表現する際には、動詞makehavereceiveなどを一緒に使います。

例えば「苦情を言う」はmake a complaint、「苦情がある」はhave a complaint、「苦情を受け取る」はreceive a complaintのように表現されます。

例:complaintの使い方の例を3つ紹介

  1. I have a complaint about the raising of municipal taxes.
    (市民税の値上げに不満がある)

  2. The store manager received a complaint from a customer.
    (店長は客から苦情を受けた)

  3. She suffers from a liver complaint.
    (彼女は肝臓に関する病気に苦しんでいる)

complainとcomplaintの違いとは

complainとcomplaintの違いは、主に「品詞の違い」と「文中での役割」にあります。

まず、complainは動詞です。

つまり、何かに対して「不満を述べる」「訴える」といった行為そのものを表します。

文中では動詞として主語に続いて使われ、「誰が」「何に対して」「どのように」不満を伝えるかを示します。

一方、complaintは名詞です。

complainという行為によって生じた「不満そのもの」「苦情内容」を指します。

主語や目的語として使用され、行動よりもその中身や状態に注目する時に使われます。

たとえば「私は税金に関して不満を述べた」と言いたい場合:

  • I complained about the taxes.(動詞)

  • I made a complaint about the taxes.(名詞+動詞)

どちらも意味は似ていますが、構文の形が変わります。

complainは単独で機能する動詞であるのに対し、complaintは他の動詞(make、receive、haveなど)と一緒に使う必要があります。

また、complaintは名詞なので、「体の症状」「病気」「告訴状」などの意味にも使える汎用性があります。

つまり、名詞であることにより、より広い文脈で応用できる言葉だと言えるでしょう。

このように、意味の上では非常に近い2語ですが、使う場面や文法構造によってしっかりと使い分ける必要があります。

まとめ

complainとcomplaintの違いは、品詞(動詞と名詞)の違いに起因する表現方法の違いです。

complainは「不満を述べる」行為そのものを表す動詞、complaintは「述べられた不満」や「苦情そのもの」を指す名詞です。

日常英会話やビジネス、医療、法的な文脈でもよく使われる単語ですので、正確な使い方を身につけておくと表現力が大きく向上します。

ぜひ実践で役立ててください。

さらに参考してください:

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