英語で「焼く」を意味する単語は複数ありますが、中でもbroilとbakeは混同されやすい表現です。
どちらも加熱調理の方法ですが、使用する熱源や調理結果には明確な違いがあります。
この記事では、broilとbakeの違いについて、意味や使い方、具体的な例を交えて分かりやすく解説します。
料理好きな方や英語学習者にとっても役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
broilとは
broilは「上からの直火であぶり焼きにする」調理法を意味します。
ガスやオーブンの上部から直接的な熱を加え、食品の表面を香ばしく焼き上げるのが特徴です。
日本語で言うところの「グリル焼き」や「あぶり焼き」に近い調理法です。
この手法は肉や魚などの表面をカリッと仕上げたいときに最適で、短時間で高温調理が可能です。
アメリカでは、London broilと呼ばれる牛肉料理が有名で、マリネした肉を直火であぶり焼きにします。
なお、似た言葉にgrillがありますが、broilが「上から加熱」するのに対し、grillは「下からの熱」で焼く点が異なります。
また、名詞として使う場合のbroilは「あぶり焼きの肉」などを指すこともあります。
broilという言葉の使い方
broilは主に料理の場面で使われ、動詞として使う際は直接目的語を取ることが多いです。
オーブンやグリル機能を使った調理において、「上火で焼く」ことを表現するのにぴったりです。
例:
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I broiled the chicken until the skin turned crispy.
(皮がパリッとするまでチキンをあぶり焼きにした) -
She likes to broil fish for dinner.
(彼女は夕食に魚をあぶり焼きにするのが好きです) -
We’re going to broil the steak with garlic butter.
(ガーリックバターでステーキをあぶり焼きにします)
bakeとは
bakeは「オーブンで熱風を使って焼き上げる」調理法を指します。
パンやケーキ、クッキーといった焼き菓子を作る際に欠かせない言葉であり、オーブンの内部に食品を置き、全体を包むように熱風で加熱します。
bakeは水分を加えずに焼くのが基本で、加熱により食品の水分が飛んで、パリッと乾いた、またはホクホクとした仕上がりになります。
たとえばbaked potato(ベイクドポテト)は、じゃがいもを水を加えずオーブンでじっくり加熱して仕上げる料理です。
また、bakeと混同されやすい言葉にroastがありますが、roastは肉などを長時間じっくり焼く場合に使われる点で異なります。
bakeという言葉の使い方
bakeは、パンや菓子、肉・野菜などをオーブンで調理するときに使います。
動詞として使われることが一般的で、「bake + 名詞」の形を取るのが基本です。
例:
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I baked a chocolate cake for her birthday.
(彼女の誕生日にチョコレートケーキを焼いた) -
We often bake cookies on weekends.
(週末によくクッキーを焼きます) -
He baked the potatoes with herbs and cheese.
(彼はじゃがいもをハーブとチーズで焼き上げた)
broilとbakeの違いとは
broilとbakeの違いは、加熱方法と調理の目的にあります。
まず、broilは主に「上からの直火によって食材の表面を焼き上げる」方法です。
高温かつ短時間で表面をパリッと仕上げたいときに用います。
肉や魚の皮目を香ばしくしたいとき、あるいはグラタンの表面に焼き目をつけたいときにぴったりです。
一方、bakeは「オーブンの熱風で食品全体をじっくり加熱する」方法です。
熱風がオーブン内を循環し、食材の内側まで均等に火を通すため、ケーキやパンのように膨らむ調理にも適しています。
また、じゃがいもや野菜、ラザニア、パイなどもこの方法で調理されます。
具体的に言えば:
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broil pizza → ピザを上から高温で短時間あぶり焼きする(焦げ目重視)
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bake pizza → ピザ全体を熱風で焼く(全体の加熱・膨らみ重視)
また、仕上がりにも違いがあります。
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broil:表面が香ばしく、カリッと仕上がる
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bake:中までしっかり火が通り、ふっくら・ホクホクとした仕上がり
どちらの調理法も英語圏では日常的に使われる表現です。
レシピやレストランのメニューを読む際に、この違いを理解しておくと、料理のイメージがぐっと明確になります。
まとめ
broilとbakeの違いは、「加熱の方法」と「仕上がりの違い」にあります。
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broilは上からの直火で表面をあぶり焼きにする方法
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bakeはオーブンの熱風で全体を均一に加熱して焼く方法
どちらも「焼く」という英語表現ですが、その意味と使い方には大きな違いがあります。
英語の料理レシピやレストランのメニューで見かけたときに混乱しないよう、正しい意味を理解しておきましょう。
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