英語学習をしていると、breatheとbreathのようにスペルがよく似た単語に出会うことがあります。
一見すると同じような意味に見えるこれらの単語ですが、実は文法的な役割や意味が異なります。
本記事では、breatheとbreathの意味や使い方を詳しく解説し、それぞれの使いどころを理解しやすくまとめました。
混同しやすいこの2語の違いをしっかり押さえて、正しい英語表現に役立てましょう。
breatheとは
breatheは「呼吸する」「息をする」という意味の動詞です。人間や動物が空気を吸ったり吐いたりする行為を指しますが、意味はそれだけではありません。
以下に主な意味を紹介します。
1つ目は「息を吸う・吐く」という基本的な意味です。
私たちは生きていくために酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出します。
この生理的な動作を表すのがbreatheです。
2つ目は「一息つく」や「休憩する」という意味です。
仕事や運動の合間に一時的に体を休めることもbreatheで表現されます。
3つ目は「ささやく」「小声で話す」という意味で、声と共に息を吐く動作から派生した表現です。
4つ目は「皮膚や物が空気を通す」ことを意味します。
たとえば「肌が呼吸する」「ワインが空気に触れる」など、非人間的なものの通気性や発酵にも使われます。
5つ目は「吹き込む」「生命や感情を与える」という意味です。
「自信を吹き込む」「活力を吹き込む」といった表現に見られます。
このように、breatheは空気の出入りに関連した広い意味を持つ動詞です。
breatheという言葉の使い方
breatheは、主に空気や息の動きを伴う動作に関する文脈で使われます。
日常的な会話の中では「息をする」という意味で最もよく登場しますが、文学的な表現では「気配を感じ取る」「雰囲気を吹き込む」など、比喩的にも使われます。
呼吸という生命活動を中心に、多彩なシーンで活用される動詞です。
例:breatheの使い方の例
-
You need to breathe deeply to relax.
(リラックスするには深く呼吸する必要があります。) -
The horse was allowed to stop and breathe.
(馬は止まって一息つくことが許された。) -
She breathed a soft whisper in my ear.
(彼女は耳元で静かにささやいた。)
breathとは
breathは「息」「呼吸」「かすかな気配」を意味する名詞です。
動作そのものではなく、その結果生まれる「空気」や「状態」に焦点を当てています。
1つ目は「息」という基本的な意味です。
吸う息(inhalation)と吐く息(exhalation)の両方、もしくはその一方を指します。
「深呼吸する」「息を止める」といった表現でも使われます。
2つ目は「息継ぎ」の意味で、歌ったり話したりする際に一時的に息を吸うことを指します。
3つ目は「そよ風」や「季節のかすかな気配」など、微細な空気の動きや雰囲気を表す文学的な意味でも使われます。たとえば、「春の息吹」などの表現にも見られます。
breathは実体のない空気の流れや印象を表す言葉として、日常会話から詩的な文脈まで幅広く使われます。
breathという言葉の使い方
breathは不可算名詞として使用され、「息」「呼吸」の意味で頻繁に登場します。
基本的に数えられませんが、「a breath」などで一回分の呼吸を表すことはあります。
また、「not a breath of wind」(風が全くない)などのように、かすかな気配やそよ風を否定的に表現する言い回しでも使われます。
例:breathの使い方の例
-
Take a deep breath and calm down.
(深呼吸して落ち着いて。) -
I could feel her breath on my neck.
(彼女の息が首にかかるのを感じた。) -
There wasn’t a breath of wind that night.
(その夜は一片の風すら吹かなかった。)
breatheとbreathの違いとは
breatheとbreathはどちらも「呼吸」に関連する単語ですが、文法的な役割と意味に明確な違いがあります。
まず、breatheは動詞です。
「息を吸う」「呼吸する」「小声で話す」「一息つく」など、行為や動作を表します。
使用されるときは主語がその動作を行う必要があり、「誰かが呼吸する」「息をする」という文脈で使われます。
一方、breathは名詞であり、「息」という存在そのものを表します。
動作ではなく結果や状態に焦点が当たります。
つまり、呼吸という動作を表すのがbreathe、そのときに出入りする空気や状態を指すのがbreathということになります。
たとえば、「息をする」は breathe、「息を止める」は hold your breath というように、使い方にもはっきりした違いがあります。
また、発音も微妙に異なります。
breatheは語尾が有声音の/z/に近く、breathは無声音の/s/に近い発音です。
意味だけでなく、発音にも注意を払うと、より自然な英語が使えるようになります。
まとめ
breatheとbreathは、どちらも呼吸に関連する英単語ですが、品詞と使い方に明確な違いがあります。
breatheは「呼吸する」「息をする」といった動作を表す動詞であり、breathは「息」「呼吸」といった存在そのものを指す名詞です。
この違いを理解して使い分けることで、より正確な英語表現が可能になります。
ぜひ日常の英会話や英作文に役立ててください。
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