英語学習者にとって、acknowledgeとapproveは混同しやすい単語の一つです。
どちらも「認める」という意味を含みますが、そのニュアンスや使われる場面には明確な違いがあります。
本記事では、acknowledgeとapproveの正しい意味や使い方を丁寧に解説し、例文も交えてその違いを明確にします。
日常会話やビジネス英語に活かせる知識を身につけましょう。
acknowledgeとは
acknowledgeは、「ある事実や状況を認める」「認識していることを伝える」ために使われる英単語です。
主に他動詞として使用され、その名詞形はacknowledgementになります。
意味には以下のようなバリエーションがあります:
-
事実・存在を認める
例:自分のミスや現状などを素直に受け入れる行為 -
感謝を示す
例:贈り物や支援に対してお礼を述べる場合 -
通知する
例:手紙やメールなどを受け取ったことを知らせる -
白状する
例:過去の出来事や失敗を認める場合など
これらに共通するのは、「何らかの事実や出来事を、はっきりと認める」という姿勢です。
特に感情や評価を含まず、客観的な事実を認識するというイメージで使われます。
acknowledgeという言葉の使い方
acknowledgeは、相手に何かを「確認した」「理解した」「受け入れた」と伝えるときに使います。
特にビジネス文書やフォーマルな場面で使われることが多く、丁寧で配慮のある印象を与える表現です。
例:
-
I acknowledge receipt of your E-mail.
(あなたのメールを受け取ったことを確認いたします) -
I acknowledge my mistake.
(私は自分のミスを認めます) -
He should acknowledge what is going on.
(彼は今起きていることを認めるべきだ)
approveとは
approveは、「ある事柄を良いものと認めて賛成する」「許可・承認する」という意味で使われます。
感情や判断が伴うのが特徴で、他動詞・自動詞どちらとしても使われ、名詞形はapprovalです。
意味には以下のような使い方があります:
-
良いと評価する
例:他人の提案や意見を支持する -
賛成する
例:ある行動や計画に対して同意を示す -
承認する・許可する
例:申請や企画を正式に認める -
証拠を示す(やや古風)
現代ではあまり一般的ではありません
approveは、単なる事実の認識ではなく、「賛成の意志」や「肯定的な判断」を含みます。
相手に対して好意的・積極的な態度を示す言葉です。
approveという言葉の使い方
approveは、ビジネスや行政手続き、意思決定の場などでよく使われる表現です。
「この内容に同意します」「これを認可します」といった意思表示を行う際に適しています。
例:
-
I approve your suggestion.
(あなたの提案に賛成します) -
Please approve this matter.
(この件を承認してください) -
My boss didn’t approve it.
(上司はそれを承認しませんでした)
acknowledgeとapproveの違いとは
acknowledgeとapproveはどちらも「認める」という意味を持ちますが、その目的と態度の違いに注目することで、正しく使い分けができます。
たとえば、上司からのメールに「確認しました」と返すならacknowledgeが適切です。
一方、部下の企画を「よし、やっていいよ」と判断する場合にはapproveがふさわしいということになります。
また、acknowledgeは中立的な言葉であるのに対し、approveには「良い」と評価するニュアンスが常に含まれている点も重要です。
まとめ
acknowledgeとapproveの違いは、「ただの事実認定」か「良いと判断するか」にあります。
acknowledgeは状況や出来事の存在を受け入れ、表明する中立的な表現。
一方、approveは評価や賛成の意志を持って承認する肯定的な表現です。
文脈に応じてこの2つの単語を使い分けることで、より洗練された英語表現が可能になります。
しっかりと理解して、英語力をさらに高めていきましょう。
さらに参考してください: