英語で「成し遂げること」や「成功」を表す言葉には、accomplishmentとachievementの2つがあります。
どちらも似たような意味で使われるため、混同しがちですが、実は微妙なニュアンスや使われる場面に違いがあります。
本記事では、accomplishmentとachievementの違いについて、それぞれの意味・使い方・例文を交えながら詳しく解説します。
英語表現の幅を広げるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
accomplishmentとは
accomplishmentは名詞で、「達成」「成就」「遂行」「成果」「技能」といった意味を持つ語です。
共通する核心的な意味は、「努力して何かをやり遂げること」です。
この単語には複数の意味がありますが、主な使い方は次のとおりです。
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成就・成功:何かを成し遂げること、やり切ること。
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遂行・完了:任務や仕事を終えること。
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業績・功績:目に見える成果や実績。
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教養・特技:芸術や音楽などの個人的なスキルやたしなみ。
たとえば、あるプロジェクトを無事に完了した場合や、長年かけて身につけたピアノの技能などにもaccomplishmentは使われます。
つまり、「自分の力で完結させたこと」「努力を積み重ねてできるようになったこと」を広く表現できる言葉です。
accomplishmentという言葉の使い方
accomplishmentはビジネス、教育、個人のスキルの分野などで幅広く使用されます。
単に成功したというより、「努力して到達した状態」を意味し、自分や他人の成果を評価する際によく使われます。
例:accomplishmentの使い方の例を3つ
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I cannot have a sense of accomplishment.
(達成感がどうしても得られない) -
I should express my respect for his great accomplishment.
(彼の偉大な功績に敬意を表したい) -
I was sure of my work’s accomplishment.
(自分の仕事の達成を確信していた)
achievementとは
achievementも名詞で、意味は「達成」「成功」「業績」「功績」「学業の成果」などがあります。
こちらも「努力して得た良い結果」という意味が中心です。
ただし、achievementには次のようなニュアンスが含まれています。
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成就・成功:困難を乗り越えてやり遂げること。
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業績・偉業:社会的に認められるほど大きな成果。
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学業成績・知識:学びによって得た能力や評価。
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喪章:まれに、記号的な意味として用いられる(主に装飾や紋章における意味)。
achievementは特に、難しい状況や挑戦的な課題を克服して得られた結果に対して使われる傾向があります。
大きな目標を成し遂げたとき、社会的評価に値する成功を得たときなどに使われるのが特徴です。
achievementという言葉の使い方
achievementは、学業・ビジネス・スポーツ・科学など、あらゆる分野でよく使われます。
中でも、難易度の高い成果や賞賛に値する行動に対して使うのが一般的です。
話し言葉・書き言葉の両方で自然に使えます。
例:achievementの使い方の例を3つ
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She has a big achievement.
(彼女は大きな功績を持っている) -
You made a great achievement.
(あなたは素晴らしい偉業を成し遂げた) -
I took my hat off to his achievement.
(彼の功績には本当に感服した)
accomplishmentとachievementの違いとは
accomplishmentとachievementの違いは非常に微妙であり、どちらも「何かを達成した」という共通の意味を持っていますが、次のような点に違いがあります。
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accomplishmentは、目標やタスクをきちんと完了させたこと、もしくは身につけたスキルや教養を指す場合にも使われます。
日常的な成功や、個人レベルの目標達成にもよく用いられるため、少し柔らかい印象を与えます。
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一方で、achievementは、より「困難を乗り越えて成し遂げた結果」にフォーカスされる傾向があります。
偉業・功績など、社会的に称賛されるような大きな成果に対して使われることが多いです。
つまり、accomplishmentが「やるべきことをしっかりやっての成功」、achievementは「困難を克服した上での成功」と捉えると分かりやすいでしょう。
さらに言えば、accomplishmentは「プロセス重視」、achievementは「結果重視」という違いもあります。
使用例の比較:
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He finished the project successfully. It was a great accomplishment.
(彼はプロジェクトを無事に終えた。それは素晴らしい成果だった)
→ プロジェクトの遂行と完了に重点がある。 -
Winning the Nobel Prize was his greatest achievement.
(ノーベル賞の受賞は彼にとって最大の偉業だった)
→ 非常に困難なことを達成した点に焦点がある。
このように、どちらの言葉も英語では高く評価される成果を指しますが、文脈によって適切に使い分けることが重要です。
まとめ
accomplishmentとachievementの違いは、どちらも「努力の結果としての成功」を表す言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
accomplishmentは「やるべきことをしっかりやって成果を出す」、achievementは「困難を乗り越えた末に得た成果」という意味で使われます。
日常的な目標にはaccomplishment、挑戦的な成功にはachievementが適しています。
それぞれの特徴を理解し、使い分けできるようにしておくと、英語表現の幅がぐっと広がります。
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