英語には「会員」や「所属」といった意味を持つ単語がいくつか存在しますが、その中でも混同しやすいのが member と membership の2語です。
一見すると似たような意味を持つこの2つの単語ですが、使い方やニュアンスには明確な違いがあります。
この記事では、memberとmembershipの違い を分かりやすく解説し、それぞれの意味や使い方、実際の英語表現の例文を通じて理解を深めていきます。
英語学習者やビジネス英語を使う方にとっても役立つ内容になっています。
memberとは
member は、「会員」「メンバー」「構成員」といった意味を持つ英単語で、特定の団体、組織、チームなどに属している「人」を指します。
名詞であり、その人物がグループの一部であることを示します。
この単語は、自分ではなく「他人」を指す場合に用いられるのが基本です。
たとえば、「彼はあのクラブのmemberだ」というように、第三者がどのグループに属しているかを表すために使用します。
注意点として、自分自身がその団体の一員であることを述べたい場合、文法的には I am a member of〜 という表現を使うのが正しいですが、一部では membership の方がより自然だとする意見もあります。
つまり、member はリスト上に記載された「誰がそのグループに属しているか」という明確な人物を指し示す言葉なのです。
memberという言葉の使い方
member は、組織や団体、チーム、クラブなどの一員として認識されている人物を第三者の立場から説明する際に使われます。
特に、アイドルグループやスポーツチーム、会社の部門、オンラインコミュニティなど、明確な構成員が存在する集団の紹介や説明でよく使われます。
例:
-
He is a member of the soccer team.
(彼はサッカーチームのメンバーです) -
I checked the list of members on the website.
(ウェブサイトで会員リストを確認しました) -
Each member has a specific role in the project.
(それぞれのメンバーはプロジェクト内で特定の役割を担っています)
membershipとは
membership は、「会員資格」「所属」「メンバーシップ」という意味を持ちます。
個人がある組織や団体に「属している状態」や「その権利」を示す抽象的な概念です。
たとえば、「自分がクラブに属している」「会員としての立場がある」と言いたいときに使われます。
また、membership という言葉自体は集合的で、誰がその組織の一部であるかということではなく、「会員であることそのもの」を指します。
つまり、membership は資格や状態を意味し、member のように特定の人物を指すものではありません。
membershipという言葉の使い方
membership は、あるグループや団体に自分自身が所属していることを表現する時に使われることが多く、また「会員制度」や「会員資格」としての意味でも頻繁に用いられます。
個人名ではなく、「その状態」「参加資格」「制度そのもの」を意味するため、よりフォーマルな場面やビジネス英語にもよく登場します。
例:
-
My membership will expire next month.
(私の会員資格は来月に期限切れになります) -
She gained membership to the exclusive club.
(彼女はその高級クラブの会員になりました) -
Membership includes access to all facilities.
(会員資格にはすべての施設の利用権が含まれています)
memberとmembershipの違いとは
memberとmembershipの違い を一言で言えば、「個人」か「状態」かという点にあります。
まず、member は「誰か一人の人」を指す具体的な名詞です。
クラブや組織、グループに所属する人そのものを表します。
たとえば、「そのチームの一員」である田中さんや、ファンクラブに入っている佐藤さんなど、特定の人物を意味します。
一方、membership は「会員であるという状態」「所属資格」「メンバーシップ制度」といった、抽象的な意味を持ちます。
誰がその中にいるのかを示すのではなく、「そのグループに属している状態」や「その制度」を説明するための言葉です。
以下のように使い分けることができます:
-
I am a member of the tennis club.
(私はテニスクラブのメンバーです) -
I have a membership at the gym.
(私はジムの会員資格を持っています)
また、日常英語では自分を member として表現することもありますが、厳密に区別する場合は、member は第三者を指すとき、membership は自分の所属状態を語るときに使われると理解すると良いでしょう。
ただし、最近の英語表現ではこの区別がやや曖昧になりつつあり、member が自分自身を指す文脈で使われることも少なくありません。
まとめ
memberとmembershipの違い は、簡単に言えば「個人か状態か」にあります。
member は特定の人物としての「会員」を指し、membership は「会員であること」や「その資格」「所属状態」などを示します。
どちらも「何かの一部である」という意味を含みますが、使用する文脈やニュアンスにより適切に使い分けることが大切です。
英語表現の正確さや自然さを向上させるためにも、ぜひ両者の違いを理解しておきましょう。
さらに参考してください: