英語学習において似たような意味を持つ単語に出会うことはよくあります。
exactlyとjustもその一例です。
どちらも「正確さ」や「その通り」というニュアンスで使われることが多いですが、実際には用法やニュアンスに明確な違いがあります。
本記事では、これら2つの単語の意味や使い方の違いを詳しく解説し、例文を交えながら理解を深めていきます。
英語力の向上やTOEIC・英検対策にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
exactlyとは
exactlyは副詞で、主に「正確に」「ちょうど」「その通り」といった意味で使われます。
英語圏では非常によく使われる単語で、以下のような意味を持ちます。
1つ目は「正確に」という意味で、事実や数字、時間、場所などがピッタリ合っていることを指します。
たとえば、「We arrived exactly at 10 o’clock」(私たちはきっかり10時に着いた)という文では、時間に1分のズレもなく到着したことを強調しています。
2つ目は「ちょうど」「全く」といった意味で、物事がぴったり一致している様子を表します。
たとえば、「That’s exactly what I meant」(それはまさに私が言いたかったことだ)などが挙げられます。
3つ目は「その通り」「確かに」という意味で、会話の中で相手の意見や発言に強く同意する際に使われます。
この使い方は、非常にカジュアルかつ自然な英語表現の一つです。
これらの意味に共通するのは、「ズレのない正確さ」という点です。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える表現です。
exactlyという言葉の使い方
exactlyは副詞として、文中で動詞や形容詞を修飾します。
主に「正確さ」を強調する時に使用されます。
肯定的な同意の表現や、強調を加えたい時にもよく登場します。
形容詞形はexactで、「正確な」「厳密な」「精密な」といった意味を持ちます。
例:
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That is exactly what I needed.(それはまさに私が必要としていたものです)
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We met at exactly five o’clock.(私たちはちょうど5時に会った)
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Exactly! That’s what I was thinking.(その通り!私もそう思ってた)
justとは
justは非常に多くの意味を持つ単語で、文法的にも副詞や形容詞として使用されます。
ここでは、主に形容詞としての意味に注目します。
まず1つ目は「正しい」「公正な」という意味です。
これは倫理的に間違っていない、または公平であることを表現します。
2つ目は「当然の」「適切な」という意味で、状況や条件に合っていることを示します。
3つ目は「正当な」「合法的な」といった意味で、ルールや法に則っていることを表します。
4つ目は「根拠がある」「理にかなっている」という意味で、感情や意見に裏付けがある場合に使われます。
5つ目は「正確な」という意味で、exactlyと似たような場面で使われることもあります。
これらに共通するのは「筋が通っている」「その状態であるべき理由がある」といったニュアンスです。
justという言葉の使い方
justは形容詞として使う場合、exactlyとほぼ同義ですが、副詞として使うと意味が大きく変わります。
副詞の場合、「〜したばかり」「ちょうど」「たった今」「ただ」「単に」など、時間や程度、数量を控えめに示す場面で使われます。
この点がexactlyとの大きな違いです。
例:
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I just arrived home.(私はたった今家に着いた)
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This is just a suggestion.(これはあくまで提案にすぎません)
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I’m just looking.(見てるだけです)
exactlyとjustの違いとは
exactlyとjustはどちらも「正確さ」や「その通り」といった意味合いを持ちますが、使い方やニュアンスには明確な違いがあります。
まず、exactlyは「誤差なくピッタリ一致している」「100%正しい」というように、数値や事実、意見が非常に正確であることを強調したい時に使われます。
使われる場面としては、会話の同意表現や、時間・量・内容の正確性を伝える時が中心です。
一方、justは文法的に非常に柔軟な単語で、形容詞として使えばexactlyに近い意味(正しい、正確な)になりますが、副詞になるとまったく異なるニュアンスになります。
たとえば、「I have just arrived」は「たった今到着した」という意味になり、これはexactlyでは表現できません。
また、「just a moment(ほんの少しの間)」や「just in time(ちょうど間に合って)」のように、数量や程度を控えめに示す用法もあります。
つまり、exactlyは「精密さ」や「確実性」を表す言葉であり、justはそれに加えて「控えめな表現」や「時間的なニュアンス」「限定」を含む言葉です。
また、exactlyは副詞のみで使われるのに対し、justは副詞・形容詞の両方として使われる点も大きな違いです。
このように、似た意味に見えても使用シーンや意味の幅において大きな違いがあるため、文脈に応じて正しく使い分けることが大切です。
まとめ
今回はexactlyとjustの違いについて解説しました。
exactlyは「正確に」「まさにその通り」という意味で、ズレのない正確性を強調する時に使います。
一方で、justは「正しい」「当然の」などの意味に加えて、「たった今」「ちょっとだけ」といった時間や程度のニュアンスを含む副詞としても使われます。
英語を自然に使いこなすためには、こうした類似単語の違いを理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。
さらに参考してください:
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