rarelyとseldomの違い

英語で「滅多に〜しない」と言いたいときに使える副詞には、rarelyseldomがあります。

どちらも似た意味を持つため、使い分けに迷う人も多いのではないでしょうか。

実はこの2語、意味の違いはほとんどないものの、使用される場面や語感に微妙な差があります。

本記事では、rarelyとseldomの違いを文法的・語感的な観点からわかりやすく解説し、適切な使い分けができるようにサポートします。

rarelyとは

rarelyは、「滅多に〜しない」「非常にまれに」という意味を持つ副詞で、頻度を表す言葉です。

肯定文の形をとっていても、その中には否定の意味が含まれており、訳すときは「〜しない」と否定文として解釈します。

たとえば「I rarely go out.」は「私は滅多に外出しない」となります。

この単語の語源には「rare(まれな、珍しい)」が含まれており、日本語の「レア」としても馴染みがあります。

日常会話やカジュアルな場面で使われることが多く、比較的親しみやすい表現です。

さらに、rarelyには「珍しいほどの〜」というポジティブな意味で使われる場合もあります。

たとえば「rarely beautiful(まれに見るほど美しい)」というように、称賛のニュアンスを込めることもできます。

rarelyという言葉の使い方

rarelyは、日常会話やメール、SNSなどカジュアルなコミュニケーションで頻繁に使われます。

ネイティブスピーカーも自然に使う表現で、英語のリスニングでもよく登場します。

例:rarelyの使い方の例を3つ

  1. I rarely see him after the summer holidays.
    (夏休み以降、彼に滅多に会わない)

  2. She is a rarely beautiful lady.
    (彼女はまれに見る美しい女性だ)

  3. He rarely eats sweets.
    (彼は滅多に甘いものを食べない)

意味違い辞典

seldomとは

seldomもまた、「まれに」「滅多に〜しない」という意味の副詞です。

rarelyと同様、否定のニュアンスが含まれており、文法的には肯定文であっても、意味としては否定的な内容になります。

たとえば「He seldom speaks.」は「彼は滅多に話さない」となります。

seldomはややフォーマルな響きを持っているため、ビジネス英語や学術的な文章、公的なスピーチなどでよく使用されます。

日常会話よりも、少しかしこまった場面で使われることが多いのが特徴です。

頻度の感覚としては、「hardly ever(ほとんど〜しない)」より頻度はやや高く、「occasionally(たまに)」よりは低い位置にあります。

seldomという言葉の使い方

seldomは、フォーマルな表現を求められるビジネス文書や論文、プレゼンテーションなどで使われることが多いです。

また、天気や習慣など、事実やデータに基づいた内容での使用も適しています。

例:seldomの使い方の例を3つ

  1. It seldom rains in this area.
    (この地域では滅多に雨が降らない)

  2. He seldom speaks up.
    (彼は滅多に意見を言わない)

  3. Researchers seldom encounter such results.
    (研究者たちはこのような結果に滅多に出会わない)

rarelyseldomの違いとは

rarelyとseldomの違いは、実際のところ大きな意味の違いはありません。

どちらも「頻度が極めて低いこと」を表す副詞であり、文法的にも副詞として動詞の前や文頭などに置いて使われます。

ただし、使用される「場面」や「語感」には違いがあります。

  • rarelyはカジュアルな印象を与える言葉で、日常会話や個人的なやり取り、SNS、カジュアルなエッセイなどでよく使われます。

         より親しみやすい印象を与えるため、友人や家族との会話で自然に使えます。

  • 一方、seldomはややフォーマルな語調を持つため、ビジネスメール、学術論文、ニュース記事、発表資料など、きちんとした場面に適しています。

           形式ばった文章に使うことで、文章全体の印象も引き締まります。

また、発音の面でも違いが役立つ場面があります。英語に不慣れな学習者にとって、rarelyはr音が続くため発音が難しい場合もあります。

そうした時には、より発音しやすいseldomを使うという工夫もできます。

簡単に言えば、rarelyは日常的でやわらかい印象、seldomはフォーマルでやや堅い印象です。

どちらを使っても意味はほぼ同じですが、場面や相手に応じて適切な方を選ぶことが英語上達の鍵になります。

まとめ

rarelyとseldomの違いについて解説してきました。

どちらも「滅多に〜しない」という意味で使われる副詞ですが、違いは主に語調と使用されるシーンにあります。rarelyはカジュアルで口語的、seldomはフォーマルで公的な場に適しています。

英語で表現の幅を広げるためにも、両方の単語を正しく理解し、場面に応じて使い分けられるようにしておきましょう。

さらに参考してください:

presentとcurrentの違いの意味を分かりやすく解説!

Rate this post
Visited 3 times, 1 visit(s) today