英語学習において、日常的によく使われる単語でも、そのニュアンスや使い方に違いがあると、混乱してしまうことがあります。
behave と pretend もその代表的な例です。どちらも「行動」に関係していますが、意味や使われ方は全く異なります。
本記事では、behaveとpretendの違いを丁寧に解説し、それぞれの使い方や例文を通して理解を深めていきます。正しく使い分けることで、英語表現の幅が広がりますので、ぜひ参考にしてください。
behaveとは
behave は主に「ふるまう」「行儀よくする」といった意味を持つ動詞です。
人の行動や態度、機械の作動状態など、物事の「様子」を表現するときに使われます。
具体的には以下のような意味を持ちます。
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ふるまう:一般的な行動や態度の表現。良いふるまいも悪いふるまいも含まれます。
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行儀よくする:特に子どもや動物に対して、周囲に迷惑をかけないように求める行動。
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動く(作動する):機械や物体の状態を表すときに用います。
共通して、「どういう状態や態度であるか」という、行動や振る舞いのあり方を示すのがbehaveです。
behaveという言葉の使い方
behave は自動詞および他動詞として使われます。
また、名詞形は behavior(行動・態度)で、社会性やマナーを表す場面でもよく登場します。
英語圏では、親が子どもに「お行儀よくしなさい!」と叱る場面で「Behave!」と一言で使うこともあります。
例:
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He always behaves rudely.
(彼はいつも乱暴にふるまう) -
You should behave as usual.
(君はいつも通りにふるまうべきだよ) -
Be quiet, behave yourself!
(静かに、行儀よくしなさい!)
pretendとは
pretend は「〜のふりをする」「〜だと偽る」といった意味の動詞で、本当はそうではないのに、そうであるかのように見せかける行為を表します。
相手や周囲を意図的に欺いたり、ある状況を演じたりするニュアンスを持ちます。
具体的な意味は以下の通りです。
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〜のふりをする:実際とは異なる状態を装う。
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〜だと偽る:意図的に嘘をついて他人を騙す。
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〜のようなつもりになる:特に子どもの遊びなどで見られる演じる行動。
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わざと〜する:見せかけの行動や仕草をする。
共通するのは、「実際とは違う見せ方をする」という点です。
pretendという言葉の使い方
pretend は他動詞・自動詞として使われ、名詞形は pretense(見せかけ、口実)です。
演技やごまかし、子どもが何かになりきる遊びなど、現実とは違う状況を「演出する」際によく使われます。
例:
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He pretended to sleep.
(彼は寝たふりをした) -
I pretended not to know.
(私は知らないふりをした) -
We should pretend not to see her.
(私たちは彼女を見なかったふりをした方がいい)
behaveとpretendの違いとは
behaveとpretendの違いは、その行動の「本質」にあります。
まず、behave は実際にどうふるまっているかという、「行動の現実」を表します。
良い行動・悪い行動のどちらにも使うことができ、誰かがどんな態度を取っているか、または物や機械がどのように動作しているかを指します。
例えば、子どもが静かに座っていれば「行儀よくしている」、騒いでいれば「悪くふるまっている」となります。
一方で、pretend は「実際にはそうでないが、そうであるかのように見せる」という、偽りの行動や演技に焦点があります。
つまり、ふるまい自体は現実のものであっても、その「意図」が本来の自分とは違うものを演じているという点が大きな違いです。
たとえば、怒っていないのに怒ったふりをする、知っているのに知らないふりをする、といったように、表面上の行動が虚構であることを示します。
また、behave は素の行動そのものであるのに対し、pretend はあくまで「演技的なふるまい」です。
どちらも動作を表しますが、「現実か演技か」の違いで、使い分けが必要です。
まとめ
behaveとpretendの違いは、行動そのものか、それとも見せかけか、という点にあります。
behave は「実際の態度や行動」を表し、pretend は「ふりをする、偽る」といった虚構の行動を表します。
どちらも日常会話で頻出する語句なので、ニュアンスの違いをしっかり理解して、状況に応じて適切に使い分けましょう。
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