英語で「似ている」という意味を表す単語には、resembleとsimilarがあります。
この2つの単語は、意味が非常に近いため混同しやすいですが、実は使い方に明確な違いがあります。
特に英語学習者にとっては、それぞれの正しい使いどころを理解しておくことが大切です。
この記事では、resembleとsimilarの違いについて、意味・使い方・使用例を交えて分かりやすく解説します。
resembleとは
resembleは、「外見が似ている」「見た目が同じようである」といった意味を持つ動詞です。
人や物の外側から見た印象に焦点を当てて使われるのが特徴です。
この単語は、同じ種類や同一のものを指すわけではなく、「一部が似ている」「パッと見が同じように感じられる」というニュアンスを含みます。
たとえば、黄色いリンゴと梨は色や形が似ているため、resembleを使って「外見が似ている」と表現することができます。
しかし、実際には中身や味が異なり、まったく同一ではありません。
また、resembleは動詞であり、形容詞や名詞では使われない点にも注意が必要です。
そして文法的には、目的語に前置詞を必要としない(informとは違い、toやwithを使わない)という特徴があります。
resembleという言葉の使い方
resembleは、見た目や雰囲気が似ているもの同士を比較するときに使われます。
物や人などの外観に対して使われることが多く、「まったく同じではないが、見た感じが非常に似ている」場合に適しています。
例:
-
This fruit resembles a pear.
(この果物は梨に似ている) -
He resembles his father.
(彼は父親に外見が似ている) -
These two buildings resemble each other.
(この2つの建物は互いに似ている)
similarとは
similarは、「似ている」「類似している」「同種の」といった意味を持つ形容詞です。
similarの強みは、外見に限らず、性質・内容・色・機能などあらゆる点において似ているものに使えることです。
たとえば、友達の仕事と自分の仕事の内容が似ていると感じたときや、2人が似た色のコートを着ている場合など、さまざまな場面で使うことができます。
また、数学における図形の「相似形」にもsimilarが使われます。
つまり、similarは「似ている」の中でもより広い意味合いを持ち、抽象的な概念にも対応できる語です。
similarという言葉の使い方
similarは、外見だけでなく、性質や機能、内容などが似ているときにも使える柔軟な表現です。
文法的には、be動詞やlook、seemなどの動詞と一緒に使われることが多く、toという前置詞とセットで使われるのが一般的です。
例:
-
Her job is similar to mine.
(彼女の仕事は私の仕事と似ている) -
We are wearing similar coats.
(私たちは似たコートを着ている) -
These triangles are similar in shape.
(これらの三角形は形が相似である)
resembleとsimilarの違いとは
resembleとsimilarの違いは、主に「品詞」「使う対象」「文法的な使い方」にあります。
まず、resembleは動詞であり、「見た目が似ている」という視覚的な印象に特化して使われます。
たとえば、人の顔立ちや物の形、建物の外観など、主に「目で見て判断する類似」に適しています。
また、resembleはtoなどの前置詞を必要としないのも特徴です。
一方、similarは形容詞であり、外見だけでなく、内容・性質・機能・構造など、抽象的な要素においても「似ている」と言いたいときに使えます。
また、similar to ~という構文が必要で、前置詞toとセットで使うのが基本です。
さらに、数学の「相似な図形」など、専門的・技術的な文脈でもsimilarが使われる点も、resembleとは異なります。
このように、どちらも「似ている」を意味しますが、resembleは外見重視、similarは内容も含めた類似と覚えると使い分けがしやすくなります。
まとめ
resembleとsimilarの違いを理解することで、英語の「似ている」という表現をより的確に使い分けられるようになります。
resembleは主に「外見が似ている」ことを表す動詞であり、similarは「外見・内容・性質などが似ている」ことを示す形容詞です。
使う文法や場面が異なるため、適切に使い分けることで、自然で正確な英語表現が可能になります。
ぜひ、会話やライティングに活かしてみてください。
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