英語学習者にとって基本かつ重要な単語であるgoとcome。
どちらも移動や動作を表す動詞として広く使われますが、使い方を間違えると意味が大きく変わってしまいます。
この記事では、goとcomeの違いを丁寧に解説し、それぞれの意味や使い方、使用例を通して理解を深めていきます。
英会話や英語の試験対策にも役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
goとは
goは英語の中でも非常に使用頻度が高い動詞のひとつで、「行く」「進む」などの意味を中心に多彩な用法があります。
基本的には、話し手や聞き手が現在いる場所から「どこか別の場所へ移動する」ことを指します。
代表的な意味は以下の通りです:
-
行く・進む:目的地に向かって移動すること
-
去る・出発する:現在いる場所から離れること
-
壊れる・亡くなる:消失や破損を表す比喩的な用法(例:It’s gone!)
-
作動する・運行する:機械やシステムが動くこと(例:The machine goes smoothly)
-
広まる・伝わる:情報や感情などが広がっていくこと
これらに共通するのは、「前に向かって進む」「今いる場所から離れていく」というニュアンスです。
英語では「go/went/gone」という不規則動詞として活用され、初級から上級まであらゆるレベルで学習されます。
goという言葉の使い方
goは、話し手の視点から「その場から別の場所へ移動する」ことに使われます。
英語の基礎中の基礎とも言える表現であり、「学校に行く」「旅行に行く」「買い物に行く」など、日常生活の中で頻繁に登場します。
また、「うまくいく」や「壊れる」など、比喩的な意味でも使われることがあります。
例:
-
My son goes to school every day(私の息子は毎日学校へ行きます)
-
Let’s go drinking(飲みに行こうよ)
-
Everything goes on well(すべてがうまくいく)
comeとは
comeもまた、日常英語で欠かせない動詞のひとつです。
主に「来る」「到着する」といった意味で使われ、話し手や聞き手のもとに誰かや何かが近づいてくることを表します。
主な意味は以下の通りです:
-
来る・到着する:話し手のもとへ近づいてくること
-
起こる・生じる:自然現象やイベントが発生すること(例:Spring has come)
-
現れる・出てくる:何かが表に出てくること
-
原因になる:ある結果のきっかけとなること
-
結果的になる:合計や結末に至ること
これらの用法に共通しているのは、「ある状態に向かってやってくる」「話し手の側に近づく」という意味合いです。
comeもまた不規則動詞で、「come/came/come」と活用します。
comeという言葉の使い方
comeは、「誰かがこちらに来る」「何かがやってくる」といった場面で使われます。
また、比喩的な表現として「季節が来る」「好機が来る」などにも用いられます。
面白い点としては、「go」のように「行く」の意味でも使われることがあり、それは相手の視点を採用している場合です。
例:
-
Please come to see me(どうぞ会いに来てください)
-
Spring has come(春が来た)
-
I can come to your party(あなたのパーティに行きます)
goとcomeの違いとは
goとcomeの違いは、その方向性と話し手・聞き手の位置関係によって決まります。
-
goは、「話し手のいる場所から離れる移動」に使います。
つまり、話し手が現在地から別の場所に行く場合、または誰かが話し手のもとから別の場所に移動する時に使 用されます。
例:I will go to the store(私はお店に行く)
-
comeは、「話し手のいる場所に向かってくる移動」に使います。
つまり、相手や物事が話し手のところに近づいてくる時に使います。
例:Can you come here?(ここに来てくれる?)
ただし、場合によってはcomeが「行く」という意味でも使われることがあります。
これは話し手が相手の立場や場所を基準に考えている場合です。
たとえば、パーティーの主催者が「来てね」と言っていて、それに対して「行きます」と返す場合、英語ではcomeを使います。
さらに文法面でも違いがあります。
-
go:go / went / gone(不規則変化)
-
come:come / came / come(不規則変化)
また、「go」は進行や変化を示す場合にも多く使われるのに対し、「come」は状態の到達や開始、結果として現れることを示す際に使われる傾向があります。
まとめ
goとcomeの違いは、話し手や聞き手の立ち位置に注目することで理解しやすくなります。
goは「こちらから離れて行く」動作を、comeは「こちらに向かって来る」動作を表します。
文脈によって意味やニュアンスが変わることもあるため、例文と一緒に覚えるのがおすすめです。
正しく使い分けることで、英語の表現力がぐんとアップします。