郵便貯金を考えるときによく耳にするのが定額貯金と定期貯金。
どちらも利息を得られる貯金方法ですが、その仕組みや預け方、金利の付き方には大きな違いがあります。
この記事では、定額貯金と定期貯金の違いについて、初心者にもわかりやすく解説していきます。
定額貯金とは
定額貯金とは、一定の金額(一口単位)を郵便局に預けることで利息を得るタイプの貯金です。
一口あたりの金額は千円、1万円、5万円などとあらかじめ決まっており、複数口数を同時に預けることができます。
たとえば、8万円を預けたい場合は1万円を8口といったように、自分の預けたい金額を調整できます。
預けたお金は最初の6ヶ月間は引き出せませんが、その後はいつでも払い戻しが可能です。
また、預けた期間に応じて金利が上がり、長期間預けるほど高い利息が得られるよう設計されています。
さらに、長期になると、最高の金利が遡って適用される特徴もあります。
定額貯金という言葉の使い方
定額貯金は、将来のためにコツコツ貯めたい人や、まとまった資金を長期的に安全に預けたい人に使われることが多いです。
急な出費がなければ、長期保有によって有利な金利が得られます。
例:
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子供の学費のために、定額貯金を毎月1口ずつ積み立てている。
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ボーナスの一部を定額貯金に預けて、将来の備えにしている。
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利息をできるだけ多く得るため、長期で定額貯金を利用した。
定期貯金とは
定期貯金とは、あらかじめ預け入れる期間を決めて預けるタイプの郵便貯金です。
期間が決まっているため、金融機関としても管理がしやすく、通常より高い金利が設定されていることが多いのが特徴です。
預入期間は金融機関によって選択肢があり、1年、3年、5年などがあります。
契約時に決められた金利は、原則として満期時にのみ適用されます。
そのため、途中で解約した場合は通常の普通預金と同様の低金利での払い戻しとなる点には注意が必要です。
定期貯金という言葉の使い方
定期貯金は、ある程度の期間は手をつけない予定のお金を安全に運用したい場合や、確実に利息を得たいときに使われます。
金利の安定性を重視する人に向いています。
例:
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退職金の一部を定期貯金に預けて資産を安定運用している。
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将来の旅行資金として、3年の定期貯金を契約した。
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金利が良かったので、賞与を全額定期貯金にした。
定額貯金と定期貯金の違いとは
定額貯金と定期貯金の違いは、主に「預ける金額の形式」と「金利の計算方法」、そして「自由度」にあります。
まず、定額貯金は一口あたりの金額が決まっていて、複数口を組み合わせることで預け入れ金額を自由に設定できます。
一方、定期貯金は預ける期間をあらかじめ決め、その期間が終わるまで基本的に解約できないという制約があります。
また、金利の適用方法にも違いがあります。
定額貯金は、預けた期間中で最も高い金利が遡って適用されるため、長く預けることで利息が増えやすいのが特徴です。
対して、定期貯金は契約時の金利が満期時まで変わらず適用されるため、市場金利が上がってもその影響を受けにくいのが利点でもあり、短所でもあります。
さらに、定額貯金は6ヶ月経過後であれば自由に払い戻しできるため、ある程度の流動性を持ちながら運用できるのに対し、定期貯金は途中解約によって金利が下がるリスクがあるため、慎重に期間を選ぶ必要があります。
このように、それぞれの特性を理解し、自分の資金計画やライフスタイルに合った貯金方法を選ぶことが大切です。
まとめ
定額貯金と定期貯金の違いは、預け入れ方法と金利の適用条件、そして自由度にあります。
一定額をコツコツ積み立てながら長期的に利息を狙うなら定額貯金、明確な期間を決めて安定した金利を得たいなら定期貯金がおすすめです。
自分の目的に合った方法を選び、賢く資産運用を行いましょう。
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