カメラ選びでよく耳にする「フルサイズ」と「APS-C」という言葉。どちらもセンサーサイズを指していますが、違いを正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。
本記事では、写真やカメラに興味がある方に向けて、両者の特徴と明確な違いについて分かりやすく解説します。
フルサイズとは
フルサイズとは、主に高級デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラに搭載されている大型のイメージセンサーのことを指します。
そのサイズは、かつてフィルムカメラで使われていた35mmフィルム(36mm × 24mm)と同じ規格で、デジタルカメラの世界でも最高クラスの画質を実現するセンサーとして知られています。
このセンサーサイズは、より多くの光を取り込むことが可能なため、暗い場所での撮影にも強く、ボケ味やダイナミックレンジに優れた写真を撮ることができます。
写真を極めたい人やプロカメラマンに選ばれることが多い理由が、まさにここにあります。
フルサイズという言葉の使い方
フルサイズは、ハイエンドの一眼レフやミラーレスカメラに関して言及する際によく使われます。
画質や描写力にこだわる人が求めるスペックとして定番の用語です。
例:
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夜景を撮るならフルサイズセンサーの方がノイズが少なくて美しい。
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被写体の背景を綺麗にぼかすにはフルサイズカメラが最適。
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プロのフォトグラファーが選ぶのはやはりフルサイズ機が多い。
APS-Cとは
APS-Cとは、「Advanced Photo System type-C」の略で、ミドルレンジのデジタル一眼レフやミラーレスカメラによく搭載されているイメージセンサーの規格です。サイズはフルサイズより一回り小さく、代表的な寸法は約22.3mm × 14.9mmとなっています。
このセンサーは、1990年代にカメラメーカー5社が共同開発したAPS(アドバンストフォトシステム)の一種で、「クラシック」タイプの縦横比(2:3)を採用しています。
コストパフォーマンスに優れており、初級〜中級者向けのカメラに広く使われているのが特徴です。
APS-Cという言葉の使い方
APS-Cは、趣味としてカメラを始めたい人や、軽量で扱いやすい機材を求める人に向けて使われる用語です。
エントリーモデルからミドルクラス機まで幅広く搭載されており、コスパ重視の方に人気があります。
例:
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初めての一眼カメラにはAPS-Cセンサーのモデルが使いやすい。
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旅行には軽量なAPS-Cカメラが便利で持ち運びやすい。
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コストを抑えつつ画質にもこだわりたいならAPS-Cが最適。
フルサイズとAPS-Cの違いとは
フルサイズとAPS-Cの違いは、ズバリセンサーの大きさとそれに伴う性能差にあります。
フルサイズは36mm × 24mmと大きく、光の取り込み量が多いため、ノイズが少なく、階調豊かな高画質写真を撮影できます。
一方、APS-Cは約22.3mm × 14.9mmとコンパクトで、フルサイズに比べて約2.6倍の情報量の差があると言われています。
この差により、フルサイズはプロ用途や作品撮りに向いており、APS-Cは軽量で機動力があり、日常使いや旅行に適しているという違いがあります。
また、センサーサイズが大きい分、フルサイズのカメラ本体もレンズも大きく重くなりがちで、価格も高くなります。
逆にAPS-Cは機材が軽く価格も手頃なので、初心者にとって扱いやすい選択肢です。
つまり、どちらが優れているというよりは、「どんな用途で、どんな写真を撮りたいか」によって選ぶべきセンサーサイズが変わってくるのです。
まとめ
フルサイズとAPS-Cの違いは、センサーの大きさに由来する性能の違いにあります。
高画質を求めるならフルサイズ、軽量でコスパ重視ならAPS-Cがおすすめ。
用途や目的に応じて、自分にぴったりのカメラを選びましょう。
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