memorialとmonumentの違い

英語を学んでいると、似た意味を持つ単語の違いに迷うことは少なくありません。

今回取り上げるのは、memorialmonumentの違いです。

どちらも「記念する」という意味を持ち、記念碑や建造物に使われることが多い単語ですが、それぞれのニュアンスや使用場面には明確な違いがあります。

本記事では、両者の意味や使い方、具体例を交えながら、英語学習者にも分かりやすく丁寧に解説します。

memorialとは

memorialは、主に「故人を記念する」「追悼する」という意味を持つ英単語です。

語源は「記憶」に関するラテン語に由来し、人々の記憶に残るような人物や出来事を称える目的で使われます。

まず、1つ目の意味は「記念の」「記憶の」という形容詞的な使い方です。

たとえば、亡くなった人の功績を称えるために作られた像や建物などが該当します。

2つ目の意味は「追悼の」というもので、追悼式や供養会など、故人を偲んで行われる行事全体を指す言葉としても使われます。

これらに共通するのは、「亡くなった人を記念する」「その記憶を残す」という点です。

memorialは個人や集団の死を悼み、その存在や業績を称えるために広く用いられる言葉です。

memorialという言葉の使い方

memorialは、形容詞としても名詞としても使われます。

形容詞では「記念の」「追悼の」といった意味になり、名詞では「記念碑」「記念日」「追悼式」などを表します。

また、アメリカの祝日「Memorial Day(戦没者追悼記念日)」のように、国家的な行事にも用いられます。

一般的な祝いごとの記念日にはmemorialではなくanniversaryが使われる点も覚えておきたいポイントです。

例:memorialの使い方

  1. I attended a memorial service.
     (追悼式に参加した)

  2. Here is a memorial hall of a famous actor.
     (ここは有名な俳優の記念館です)

  3. A memorial ceremony was held for Buddha.
     (お釈迦様の供養会が開かれた)

意味違い辞典

monumentとは

monumentは、「記念建造物」や「歴史的遺産」「金字塔」など、物理的・象徴的に価値を持つ対象を指す単語です。

こちらは必ずしも亡くなった人に限らず、歴史的な出来事や功績を讃える目的でも使用されます。

1つ目の意味は「記念建造物」であり、銅像や記念碑、記念館などを指します。

2つ目は「遺跡」。

古代の建築物や、歴史的価値のある場所などがこれに当たります。

3つ目は「金字塔」という意味で、ある人物や団体が達成した偉業や記録的な成果を象徴する表現として使われます。

4つ目は「昔の記録」。

古文書や歴史的資料などを指すこともあります。

共通点は、「歴史的価値や意義がある対象を記念するもの」であるということです。

monumentという言葉の使い方

monumentは名詞として使われ、物体的な記念の対象に対して使用されます。

形容詞形はmonumentalで、「記念碑の」「非常に大きな」「記念すべき」などの意味を持ちます。

文化遺産や国家的記念物、または大きな業績に使われることが多いため、公的かつ歴史的な場面で使用されることが特徴です。

例:monumentの使い方

  1. We took a picture in front of a stone monument.
     (私たちは石碑の前で写真を撮った)

  2. I want to visit an ancient monument in Rome someday.
     (私はいつかローマの古代遺跡を訪れたい)

  3. Toki is a Japanese natural monument.
     (トキは日本の天然記念物だ)

memorialmonumentの違いとは

memorialmonumentの大きな違いは、その対象や形態にあります。

memorialは、故人やその功績を「記憶に留める」ことを重視する言葉で、追悼式や記念日、記念館など、無形の要素や行事も含めて広く使われます。

たとえば、戦没者を偲ぶ式典や、著名人の記念イベントなどがmemorialに該当します。

一方で、monumentは「物理的な記念物」に焦点を当てた言葉です。

遺跡、石碑、記念塔など、目に見える建造物が主な対象になります。

特定の人物や出来事に限らず、歴史的価値のあるものすべてに使われることが特徴です。

もうひとつのポイントとして、memorialは「感情的な記憶や敬意」に重きを置いているのに対し、monumentは「歴史的事実や功績の記録」としての意味合いが強いという点があります。

また、memorialは比較的私的・個人的な場面でも使われますが、monumentはより公共的、公式な場面で使われることが多いです。

例えば、有名な将軍の死を悼む式典はmemorialであり、その将軍の像や記念塔はmonumentと表現されます。

まとめ

今回は、英単語のmemorialとmonumentの違いについて詳しく解説しました。

memorialは「故人を記念し、追悼すること」を広く指す言葉で、式典やイベントなど無形のものも含まれます。

一方、monumentは「歴史的価値のある物理的な記念物」を意味し、目に見える形で功績や出来事を称えるものです。

似ているようで使い分けが求められるこの2語を、しっかり理解して正しく使えるようにしましょう。

さらに参考してください:

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