英語の「line」と「row」は、どちらも「列」や「並び」を意味する言葉ですが、実際には使い方やニュアンスが異なります。
英会話や英文を書く際に混同しやすいため、正しい意味と使い方を理解しておくことが重要です。
本記事では、それぞれの意味や使い方、そして両者の違いを具体的な例を挙げながら解説します。
この記事を読めば、もう「line」と「row」で迷うことはなくなるでしょう。
lineとは
lineは、主に「縦の並び」や「直線的な列」を指す英単語です。
たとえば、ラーメン屋やケーキ屋などでできる行列をイメージするとわかりやすいでしょう。
人々が一列に並んで順番を待っている状態が、まさにlineの典型です。
日常会話や実際のシーンでも頻繁に使われる単語で、「一列に並ぶ」「順番待ちの列」などを表現する際に登場します。
ただし注意が必要なのは、Excel(エクセル)などの表計算ソフトで「縦の列」を表す場合はlineではなくcolumnを使うという点です。
このように、単に縦方向の並びを表すわけではなく、場面によって適切な語を選ぶ必要があります。
lineはまた、抽象的に「線」「筋」「ライン」などの意味でも使われることがあり、非常に幅広い用途を持つ語句です。
lineという言葉の使い方
lineは、人や物が順番に縦方向に並ぶ場面でよく使われます。
また、直線や電話回線、道路の車線などにも用いられる柔軟な単語です。
例:
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We stood in a long line to enter the museum.(私たちは博物館に入るために長い列に並びました。)
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Please get in line and wait your turn.(列に並んで順番を待ってください。)
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There is a long line at the coffee shop.(コーヒーショップに長い行列ができている。)
rowとは
rowは、「横にまっすぐ並んだ列」を意味する単語で、主に座席やデータの配列などで使われます。
たとえば、飛行機や映画館の座席番号などに登場する「52列のシートB」という表現は英語で「row 52, seat B」となります。
このように、rowは横方向の配置に焦点を当てた言葉であり、左右に隣接するもの同士が一列に並んでいるイメージです。
Excelなどで横の行を指すときにもrowが用いられます。
旅行やイベントのチケット予約などで見かけることも多いため、特に日常生活の中で自然と触れる機会のある単語といえるでしょう。
また、rowは英語の熟語やイディオムの中で、別の意味として使われることもあるため、文脈に注意する必要があります。
rowという言葉の使い方
rowは、座席、表、棚などのように、横方向に並ぶ要素に対して使用されます。
また、複数回連続する出来事などを表現する際のイディオムとしても用いられます。
例:
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We sat in row 10 at the theater.(私たちは劇場の10列目に座りました。)
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The data is organized in rows and columns.(データは行と列に整理されています。)
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He won three games in a row.(彼は3試合連続で勝利した。)
lineとrowの違いとは
lineとrowは、どちらも「並び」や「列」を表す言葉ですが、意味や使用される場面には明確な違いがあります。
lineは、一般的に「縦に並んだ列」、つまり順番を待って一列に並ぶ人々や車などを指します。
これは、スーパーのレジやイベント会場の入場列など、人や物が後ろに連なっている状況に使われます。
一方、rowは「横に並んだ列」を意味し、座席やデータ、建物の窓などが横方向に並んでいる状態を表します。
たとえば、飛行機や映画館の座席配置では、前後の列ではなく横の並びを意識するためrowが使われます。
さらに注意すべき点として、イディオムに含まれる場合は意味が変わることがあります。例えば:
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Get in line(列に並ぶ)→ 縦でも横でも、順番待ちの列を指す
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in a row(連続で)→ 横並びのイメージから派生し、「続けて」「立て続けに」という意味
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have a row(口論する)→ 全く違う意味で、「ケンカをする」を表します
つまり、lineは実体としての「列」に加えて、抽象的な「線」や「通信回線」などにも広く使われる汎用性の高い単語です。
それに対し、rowは主に「横の並び」と「順序的な連続性」にフォーカスした単語だと言えるでしょう。
この違いを正しく理解することで、英語表現の幅がぐっと広がります。
まとめ
lineとrowの違いは、「縦の並び」か「横の並び」かという点にあります。
lineは順番待ちや道路の車線などの縦の列を表し、rowは座席やデータ表の横並びを表すのが一般的です。
また、イディオムになると意味が変わることもあるため、文脈をしっかり確認することが重要です。
英語学習や日常英会話の中で使い分けが求められる場面は多いので、それぞれの意味を正確に覚えておくと役立ちます。
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