英語を学ぶ際によく混同されがちな表現のひとつが、howeverとalthoughです。
どちらも「しかし」「けれども」と訳されることが多く、意味は似ているように見えますが、使い方やニュアンスには明確な違いがあります。
特にビジネス英語や日常会話においては、適切に使い分けることで相手に与える印象が大きく変わります。
本記事では、howeverとalthoughの違いを例文を交えながら詳しく解説していきます。
howeverとは
howeverは、「しかし」「けれども」といった逆接を表す副詞で、非常に汎用性の高い表現です。
文章の冒頭、中間、または文末など、どこに置いても自然に使える柔軟性があります。
例:
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He was very tired. However, he continued working.
(彼はとても疲れていた。しかし、仕事を続けた)
このように、2つの文をつなぎながら、対照的な内容をやわらかく伝える際に便利です。
ただし、howeverはややカジュアルで、会話文や日常のやりとりでは自然ですが、フォーマルなビジネスシーンでは少し軽い印象を与える可能性があります。
そのため、使用する場面には注意が必要です。
howeverという言葉の使い方
howeverは、話し手の意見や前の内容に対する反論・例外を示したいときに使われます。
特に、口語的なやりとりや、軽めの文章で使うと効果的です。
例:
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I like the idea. However, it might be too expensive.
(そのアイデアは気に入った。しかし、少し高すぎるかもしれない) -
She was late. However, the meeting hadn’t started yet.
(彼女は遅れてきた。しかし、会議はまだ始まっていなかった) -
He failed the test. However, he didn’t give up.
(彼はテストに落ちたが、諦めなかった)
althoughとは
althoughも「しかし」「〜だけれども」といった意味を持つ接続詞で、文中で2つの節を結ぶ役割を持ちます。
よりフォーマルで硬い印象を与えるため、ビジネス英語や論文などの正式な文書でよく使われます。
例:
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Although it was raining, they went for a walk.
(雨が降っていたけれども、彼らは散歩に出かけた)
このように、althoughはひとつの文の中で、前半と後半の内容を対照させる際に使用します。
また、口語よりも文章表現での使用が一般的です。
althoughという言葉の使い方
althoughは、物事の条件や逆説的な状況を1文の中で表現する際に使います。
論理的に整った印象を与えるため、ビジネス文書や丁寧なメールなどで適切に活用されます。
例:
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Although I studied hard, I didn’t pass the exam.
(頑張って勉強したけれども、試験には合格できなかった) -
Although she is young, she is very competent.
(彼女は若いけれど、とても有能です) -
Although the weather was bad, the event was successful.
(天気が悪かったが、イベントは成功した)
howeverとalthoughの違いとは
howeverとalthoughの違いは主に文法的な役割と使われる場面にあります。
まず、howeverは副詞で、文と文を区切って対照的な内容を提示する役割を果たします。
位置の自由度が高く、口語やカジュアルな文章に向いています。
たとえば、話し手の気持ちや流れをやや柔らかく変えたいときに便利です。
一方で、althoughは接続詞で、ひとつの文の中で2つの内容をつなぐために使われます。
形式ばった文体や、ビジネス文書、学術的な文章など、よりかっちりとした印象を与えたい場面に適しています。
たとえば、
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He was tired. However, he worked.(カジュアル)
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Although he was tired, he worked.(フォーマル)
このように、同じ内容を伝えていても、選ぶ単語によって文体や印象が大きく異なります。
TPOに応じて適切に使い分けることが、英語の表現力向上には不可欠です。
まとめ
howeverとalthoughの違いは、意味の上では共通点があるものの、使い方や文法的な役割、相手に与える印象が異なります。
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howeverは副詞で、柔らかく文章をつなぐときに使用。
カジュアルな会話や軽めの文章に最適。
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althoughは接続詞で、ひとつの文の中で逆説的な状況を示す。
フォーマルな文脈やビジネスでの使用に適している。
場面や文体に応じた使い分けを意識することで、英語の理解が深まり、より正確で自然なコミュニケーションが可能になります。
ぜひ実践で活用してみてください。
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