英語を学習していると、似たような単語の使い分けに悩むことがあります。highとhighlyもそのひとつです。
どちらも「高く」という意味を持つ副詞ですが、実は使い方や意味のニュアンスには明確な違いがあります。
この記事では、highとhighlyの違いを分かりやすく解説し、それぞれの使い方や例文も紹介します。
正しく使い分けられるようになれば、英語表現の幅がぐっと広がります。
英語初学者はもちろん、上級者にも役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。
highとは
highは英語で「高い」を意味する形容詞であり、副詞や名詞としても使われる非常に基本的な単語です。
形容詞としては、「位置が高い」「水準が高い」「価格が高い」「地位が高い」といった意味を持ちます。
副詞として使用する際は、「高く」という意味になり、物理的な高さや位置を示す場合に使われます。
また、名詞としての用法では「高い所」「高所」「高水準」「最高点」などの意味を表します。
たとえば、「all-time high(過去最高)」「mountain high(山の頂上)」といった表現がその例です。
日常会話やビジネス、科学、スポーツなどあらゆる場面で使われる汎用性の高い単語ですが、highlyと比較されるのは副詞の用法においてです。
この点を意識しておくと、両者の違いが見えやすくなります。
highという言葉の使い方
highは主に「空中や地面からの距離が大きい」といった物理的な高さを表現する際に使われます。
また、スピードや音の高さ、温度などに対しても用いられることがあります。
位置や数値が文字通り「高い」場合にはこの単語を選びましょう。
例:
-
The drone flew high into the air.
(ドローンは空高く飛んだ) -
A hawk is circling in the sky.
(鷹が上空を高く舞っている) -
We want to fly our kites high in the sky.
(私たちは凧を空高く揚げたい)
highlyとは
highlyは副詞としてのみ使われ、「非常に」「高度に」「とても」といった意味を持ちます。
文字通りの高さではなく、抽象的な概念や評価の高さを表現するときに使用されます。
たとえば、人や物事の評価、尊敬、信頼、価値などの度合いが高いことを示します。
highlyはしばしば過去分詞と一緒に使われ、「高く評価されている(highly regarded)」「強く推奨される(highly recommended)」などのように表現されます。
このように、比喩的・抽象的な「高さ」を表す場面で活躍する副詞です。
物理的な意味ではなく、気持ちや意見、評価の強さを表したいときには、highlyを選ぶのが適切です。
highlyという言葉の使い方
highlyは、抽象的な評価や意見の程度が高いことを表す際に使用されます。
過去分詞と組み合わせることが多く、人物や物事を肯定的に述べる場面でよく登場します。
ニュースやビジネス文書、学術論文など、フォーマルな文体で頻繁に使われます。
例:
-
We think highly of the professor of physics.
(私たちはその物理学教授をとても尊敬している) -
The baseball player is highly regarded.
(その野球選手は高く評価されている) -
The judges spoke highly of their performance.
(審査員たちは彼らのパフォーマンスを称賛した)
highとhighlyの違いとは
highとhighlyの違いは、「高さ」が物理的か抽象的かによって使い分けられる点にあります。
まず、highは物理的な高さ、つまり「実際に上の方にある」という意味で使われます。
空を飛ぶドローン、高く掲げた凧、上空を舞う鳥など、目に見える位置の高さを表現したいときに使います。
また、温度、音、スピードといった測定可能な数値に対しても使用されます。
一方、highlyは比喩的・抽象的な「高さ」に焦点を当てた副詞です。
人の能力や評価、価値、意見など、目に見えないもののレベルや程度が「非常に高い」場合に用いられます。
「高く評価される」「非常に尊敬されている」「とても推奨される」といった表現が典型的です。
また、文法的にも違いがあります。
highは形容詞と副詞の両方として使えますが、highlyは副詞に限定されています。
したがって、修飾する語の種類にも注意が必要です。
たとえば、「highly effective(非常に効果的)」「highly motivated(非常に意欲的)」など、形容詞を修飾するパターンが多く見られます。
このように、どちらも「高い」や「高く」と訳されることが多いものの、用途・文脈・意味する高さの種類に明確な違いがあります。
正しい英語表現を身につけるためには、それぞれの使い方と意味の違いをしっかりと理解しておくことが重要です。
まとめ
highとhighlyの違いは、物理的な高さを表すか、抽象的な程度を表すかにあります。
highは位置や数値の高さを示し、highlyは評価や感情などの抽象的なレベルの高さを示します。
また、文法的にもhighは形容詞・副詞の両方、highlyは副詞専用と使い分けが必要です。
正確な使い方を理解して、英語表現の質をさらに向上させましょう。
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