英語には「食べもの」や「食事」を意味する単語が多数存在しますが、その中でも特によく使われるのがfoodとmealです。
一見似たような意味に思えますが、実はこの2つの言葉には明確な違いがあります。
この記事では、英語学習者が混同しやすいfoodとmealの違いについて、具体的な意味や使い方、例文を交えながらわかりやすく解説していきます。
foodとは
foodとは、「食べることができるもの」全般を指す言葉で、人間だけでなく動物や家畜が食べるものまで含まれます。
形があり、ある程度の固さをもった固形物を意味しており、流動的な液体とは区別されます。
たとえば、水やスープのような流れる性質のあるものは通常foodとは呼ばれません。
具体的には、チョコレートや煎餅、炊いたお米など、しっかりとした形を保ち、手に持って食べられるようなものがfoodに該当します。
また、犬のエサや牛の飼料など、食べる対象が人間でない場合でもfoodという単語が使用されます。
つまり、foodは「食べ物」としての物質的な存在に焦点を当てた言葉です。
英語圏では、食べられるものであれば何でもfoodに分類されるため、食材や加工食品、スナック菓子など、幅広く使える便利な言葉です。
foodという言葉の使い方
foodは、あらゆる「食べられるもの」に使われます。日常会話では人間が食べるものに限らず、ペットフードや家畜の飼料などにも適用されます。
例:
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I bought some food for the party.(パーティーのために食べ物を買いました)
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Dog food is on sale today.(今日はドッグフードがセール中です)
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We need to store food for emergencies.(非常時用に食料を備蓄する必要があります)
mealとは
mealとは、「食事」や「食事の時間」を意味する言葉で、単なる食べ物ではなく「一定の時間に行う食事の行為」または「その時に摂取する食べ物の内容」に焦点が当てられています。
たとえば、朝食、昼食、夕食といった1日何回かの食事を英語ではmealと呼びます。
食べる内容はラーメンでもパンでもサラダでもかまいません。重要なのは、それが「栄養を摂取するための行為」であり、定期的に行われるという点です。
mealはあくまで「食事のイベント」や「まとまった食事」を指し、個々の食べ物ではなく、食事全体の流れやタイミングを示す単語です。
したがって、スナック菓子のように軽くつまむものや食事とは言いがたい間食は通常mealには含まれません。
mealという言葉の使い方
mealは、定期的に行う栄養補給のための「食事」に使われます。
食べ物の種類に関係なく、食事という行為やタイミングそのものを示します。
例:
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Breakfast is the most important meal of the day.(朝食は一日の中で最も大切な食事です)
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We had a delicious meal at the new restaurant.(新しいレストランで美味しい食事をしました)
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He skipped a meal because he was too busy.(彼は忙しすぎて食事を抜きました)
foodとmealの違いとは
foodとmealの大きな違いは、「物」と「行為またはイベント」という視点にあります。
foodは、私たちが食べるものそのものを意味する言葉であり、その形や状態に注目しています。
一方、mealは、食べるという行為やその時間帯、つまり「朝食」「昼食」などのように「いつ・どのように食べるか」に重点を置いた言葉です。
たとえば、テーブルの上におにぎりや味噌汁、サラダが並んでいるとします。
この1つひとつはすべてfoodですが、これらを組み合わせて食べる行為自体をmealと表現します。
言い換えれば、mealは複数のfoodによって構成されているとも言えるでしょう。
さらに、foodは人間以外の動物にも使える汎用的な言葉であるのに対し、mealは基本的に人間の食事行動に関連する言葉です。
もちろん例外もありますが、通常ペットや家畜の食事をmealと呼ぶことは少ないです。
また、foodは日常的に目にする個々の食べ物や料理を表すのに使われ、mealは時間帯や食事の回数といった食習慣全体を表す傾向があります。
このように、両者の使い方には明確な違いがあるため、英語を学ぶ上ではしっかりと区別して理解しておくことが重要です。
まとめ
foodは「食べられる物」そのものを意味し、形のある固形物を中心に、幅広い対象に使える言葉です。
一方、mealは「食事」という行為やイベントを指し、1日に数回行う栄養摂取の時間や、その時に食べる内容全体を表します。
両者は似ているようで異なる概念を持っており、正しく使い分けることで、より自然な英語表現ができるようになります。
英会話や英作文で混同しないよう、それぞれの意味と使い方をしっかり押さえておきましょう。
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