英語学習やIT分野でよく目にするdeleteとremove。
どちらも「何かを取り除く」イメージがありますが、実はその意味や使われ方には大きな違いがあります。
本記事では、deleteとremoveの違いを分かりやすく解説し、それぞれの意味や使い方、具体的な例を紹介します。英語のニュアンスを正確に理解することで、日常英会話やビジネスシーンでより適切な表現ができるようになります。
deleteとは
deleteは主に「削除する」「消去する」という意味で使われる英単語です。
この言葉には「一度消したら元に戻らない」「完全に消し去る」というニュアンスがあります。
例えば、パソコンやスマートフォンでファイルやデータをdeleteすると、その情報は端末から完全に削除されるか、復元が難しくなることが多いです。
単に一時的に見えなくなるのではなく、恒久的に消えるというのがdeleteの本質です。
また、deleteは他動詞として使われ、後ろに目的語(削除する対象)を取ります。
名詞形はdeletionで、IT業界やビジネス文書でも頻繁に登場します。
つまり、deleteとは「データや情報を元に戻せない形で完全に削除すること」を意味する言葉です。
deleteという言葉の使い方
deleteは主にIT用語や文書編集の場面で使われます。
特に「データを完全に消す」「テキストを削除する」など、元に戻らない操作を表現する際に用いられます。
日常会話よりも、仕事やコンピュータ関連でよく使われる語です。
例:deleteの使い方の例を3つ
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I deleted important data by mistake.
(誤って重要なデータを削除してしまった) -
Please delete this line.
(この行を削除してください) -
He was deleted from the member list.
(彼は会員名簿から削除された)
removeとは
removeは、「取り除く」「移す」「解任する」など、さまざまな意味を持つ英単語です。
共通する意味は「ある場所から何かを取り除いて、別の場所に移すこと」です。
removeには、「元のものを完全に消し去る」のではなく、「場所を変える」「どかす」といった一時的・物理的なニュアンスがあります。
removeの主な意味には以下のようなものがあります:
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移す/移動する:物をある場所から他の場所へ動かす。
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取り去る/取り除く:何かをその場から除く。
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引っ越す:住む場所やオフィスなどを移転する。
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解任する:役職や地位から人を退かせる。
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抹消する:記録やリストから名前などを取り除く。
また、removeは自動詞・他動詞の両方として使われ、名詞形(removal)では「移動」「撤去」「除去」などの意味になります。
形容詞形のremovable(取り外し可能な)もIT用語などでよく使われます。
removeという言葉の使い方
removeは、日常生活でも広く使われる言葉です。
たとえば、部屋の中の物を片付けたり、服の汚れを取ったり、人をある場所からどかせたりする場面などで用いられます。
また、ビジネスでは人事異動やポジションの変更を指すこともあります。
例:removeの使い方の例を3つ
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Please remove the disk from the PC.
(パソコンからディスクを取り出してください) -
Please remove this page and put it at the end.
(このページを取り除いて、最後に入れてください) -
I removed weeds from the garden.
(私は庭の雑草を取り除いた)
deleteとremoveの違いとは
deleteとremoveはどちらも「取り除く」という共通点がありますが、その意味や使われ方には明確な違いがあります。
deleteは「完全に消去する」「二度と戻らない形で削除する」という意味を持ちます。特にITや文書編集の場面で、データや情報を完全に消してしまう行為に対して使われます。
例えば、ファイルをdeleteすると、基本的にそのデータはシステム上から消え、復元が難しくなります。
つまり、deleteは「消えてなくなる」イメージです。
一方、removeは「元の場所から取り除く」ことが中心です。
削除というよりは「移動」「除去」のニュアンスが強く、物理的なものや人などを別の場所に移すときに使われます。
たとえば、ゴミをremoveする場合、それは単に別の場所に移しただけで、消えたわけではありません。
また、人事異動やページの差し替え、引っ越しなど、対象がそのまま残っている状況にも使われます。
簡単に言うと、
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delete = 消して、元に戻せない
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remove = 移動や除去で、まだ存在している
このように、両者の違いは「対象が消えてなくなるかどうか」にあります。
まとめ
今回は、deleteとremoveの違いについて詳しく解説しました。
deleteは「完全に削除して、元に戻らない」ことを意味し、主にITやデータ管理の場面で使われます。
一方、removeは「ある場所から取り除く」「移す」ことを意味し、物理的な動作や人事・配置の変化など幅広く使われます。
この違いを理解すれば、英語をより正確に使い分けることができるようになります。
目的に応じて適切な単語を選び、伝えたいことを明確に表現しましょう。
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