CloudyとOvercastの違い

英語で「曇り」を表す言葉にはいくつかありますが、その中でも特に使われる頻度が高いのがcloudyovercastです。

一見すると同じ意味のように感じられるかもしれませんが、実際には使い方やニュアンスに違いがあります。

本記事では、この2つの単語の意味や使われ方を詳しく解説し、英語表現の幅を広げるためのヒントを提供します。

曇り空をどう表現するかで迷ったときに、ぜひ参考にしてください。

Cloudyとは

cloudyは「曇った」という状態を表す形容詞です。

特に天気に関連して使われることが多く、「空に雲が多く、太陽がはっきり見えない状態」を意味します。

気象庁の定義では、全雲量が9割以上で降水がない状態を「曇り」としており、この定義に最も近い英単語がcloudyです。

ただし、cloudyの意味は天気に限られません。

たとえば、ガラスや金属が曇っていて光を反射しない状態、または人の表情や気持ちが晴れない状態にも使われます。

「はっきりしない」「もやもやしている」といった感覚を伝える際に便利な言葉です。

具体的には、ガラスがくもってぼんやりしているとき、スプーンなどの金属が磨かれておらずくすんでいるとき、または誰かの表情が暗く沈んでいるときなど、物理的・心理的に曇った状態を包括的に表現できます。

Cloudyという言葉の使い方

cloudyは「曇っている」という状態全般に使える便利な形容詞です。

ただし、単独で使うと何が曇っているのか不明瞭になるため、通常は後に具体的な対象を続けて使用します。

天気に関して使う場合は cloudy weather という表現が一般的です。

例:Cloudyの使い方の例を3つ紹介

  1. The weather is cloudy today.
     → 今日は曇りです。

  2. The glass became cloudy after washing.
     → 洗った後、ガラスが曇ってしまいました。

  3. His expression was cloudy and unreadable.
     → 彼の表情は曇っていて読み取れませんでした。

意味違い辞典

Overcastとは

overcastも「曇り」を意味する単語ですが、特に「空全体が厚い雲で覆われていて、光がほとんど届かない状態」を強調します。

つまり、単に雲が多いというよりも、「空一面に雲が広がっていて、どんよりしている」ことを指します。

視覚的にも感覚的にも、より重苦しい曇り空をイメージさせる言葉です。

また、overcastには空の状態以外にも、「気分が沈んでいる」「心が晴れない」といった心理的な意味も含まれます。

さらに、あまり日常会話では出てきませんが、裁縫の分野では「かがり縫い」のことを指す専門用語として使われることもあります。

英語圏では、特に気象情報や報道などで「今日の空模様はovercast(どんより曇り)」というように使われることが多く、単なる曇りよりも陰鬱な印象を与える表現です。

Overcastという言葉の使い方

overcastは、空がどんよりしていて光がほとんどない、あるいは気分や雰囲気が沈んでいる状況に使われます。

ただし、ガラスや金属、液体が曇っている場合には使いません。

対象が「空」や「気分」に限定されるのがポイントです。

例:Overcastの使い方の例を3つ紹介

  1. The sky was completely overcast this morning.
     → 今朝は空が一面どんより曇っていました。

  2. Her mood was overcast after hearing the bad news.
     → 悪い知らせを聞いた後、彼女の気分は沈んでいました。

  3. It’s an overcast day, perfect for staying indoors.
     → どんよりした天気なので、家で過ごすのにちょうどいい日です。

CloudyOvercastの違いとは

cloudyovercastはどちらも「曇り」を意味する英語ですが、その使い方や表現する曇りの度合いには明確な違いがあります。

まず、cloudyは「雲が多い状態」を幅広く指します。

雲が空の大部分を覆っていても、まだ太陽の光が少し届いているような、比較的軽い曇りの状態です。

一方で、overcastは「空一面に雲が広がっており、太陽光がまったく届かないほど暗く重苦しい空模様」を表します。

つまり、曇りの程度に違いがあるのです。

天気予報では、cloudyは雲量が多いが明るさがある状態、overcastは完全に空が覆われて暗い状態という使い分けがなされます。

また、比喩的な使い方にも違いがあります。

cloudyは表情や判断、ガラスの曇りなど物理的・心理的なさまざまな場面で使えますが、overcastは基本的に空や気持ちがどんよりしている場合に限定されます。

さらに、cloudyは曇りガラスや金属など、光を反射しない物に対しても使えるのに対し、overcastはそういった用途では使いません。

このように、どちらも「曇り」を表しますが、cloudyはより広い意味を持ち、overcastは限定的かつ重苦しいニュアンスを持つ言葉です。

まとめ

cloudyとovercastの違いは、「曇り」の度合いや使う対象にあります。

cloudyは雲が多い軽度な曇りから、表情や気持ち、ガラスなど物の曇りにも使える汎用的な言葉です。

一方、overcastは空が完全に雲に覆われ、暗く重たい雰囲気を伝える時に使われる限定的な表現です。

状況に応じてこれらの言葉を正しく使い分けることで、英語の表現力がぐっと広がります。

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