英語でよく使われるbrothとsoupという言葉。
どちらもスープに関連する単語ですが、その違いをご存じでしょうか?
日常会話や料理レシピに登場するこれらの言葉は、意味を正しく理解して使うことで、英語力だけでなく料理知識もぐんとアップします。
この記事では、brothとsoupの意味と使い方、そして両者の違いについて、英語に不慣れな方でも分かりやすいように丁寧に解説します。
Brothとは
brothは、簡単に言えば「スープのベースとなる調味液」のことです。
具体的には、肉や魚、野菜などを水で煮込んでだしを取り、そこに塩や香辛料などで味付けしたものを指します。
日本語に近い表現をすれば「調味されただし汁」と言えるでしょう。
たとえば、チキンやビーフ、野菜から作られたbrothは、アメリカなどのスーパーで「チキンブロス(Chicken Broth)」や「ビーフブロス(Beef Broth)」としてパックや缶詰で販売されています。
形状もさまざまで、キューブ状、粉末状(顆粒タイプ)、液体タイプといった商品があり、日本の「コンソメ」や「ほんだし」に近い存在です。
料理に使う際は、そのままスープの材料として使ったり、炒め物や煮物の風味付けに活用されます。
つまり、brothは料理を美味しくするためのベースとなる液体調味料なのです。
Brothという言葉の使い方
brothは料理の基本となる風味づけとして、主に調理の過程で使われます。
特に欧米のレシピでは頻出で、スープだけでなくリゾットやソースの材料としても使われることが多いです。
例:Brothの使い方の例を3つ紹介
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Add chicken broth to the pot and bring it to a boil.
→ 鍋にチキンブロスを加えて沸騰させてください。 -
Vegetable broth is a great option for vegetarian dishes.
→ 野菜ブロスはベジタリアン料理に最適です。 -
Dissolve the broth cube in hot water before adding it to the stew.
→ ブロスのキューブをお湯に溶かしてからシチューに加えましょう。
Soupとは
一方でsoupは、「料理として完成された液体状の食べ物」を指します。
肉や野菜、豆類などの具材が入った温かい料理が一般的で、パンと一緒に食べることも多く、世界中で親しまれています。
英語圏でsoupと言えば、日本で言う「味噌汁」や「コーンスープ」、「ミネストローネ」など、具材が入った食事そのものを意味します。
ここで間違えやすいのが、soupと**soup stock(スープストック)**の違いです。
soup stockは、具材を入れる前の「だし汁」であり、調味料的な立ち位置です。
つまり、brothと同様にスープのベースを意味するものではありますが、soupは「すでに完成された料理」を指す点がポイントです。
Soupという言葉の使い方
soupはレストランや家庭の食卓で、料理名として使われることが多いです。
温かくて具だくさんの料理をイメージしてください。
栄養が豊富で体にも優しいため、病気のときや寒い日に好まれる料理でもあります。
例:Soupの使い方の例を3つ紹介
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I made a homemade tomato soup for dinner.
→ 夕食に自家製のトマトスープを作りました。 -
This soup contains chicken, carrots, and celery.
→ このスープには鶏肉、人参、セロリが入っています。 -
Would you like some soup with your sandwich?
→ サンドイッチと一緒にスープはいかがですか?
BrothとSoupの違いとは
brothとsoupの最も大きな違いは、その「用途」と「役割」にあります。
brothはあくまで料理のベースとなる液体調味料です。
だしを取り、味を加えたものですが、具材が入っていないことが多く、それ単体で提供されることは少ないです。
日本の料理で言うところの「だし汁」に近く、煮込み料理やスープの下地として使われます。
対してsoupは、具材を入れて調理された完成品の料理です。
食事としてそのまま食べられる存在であり、味付けも完成されているため、それ自体が主役となります。
また、brothは「チキンブロス」や「ビーフブロス」などのように分類されることが多く、soupは「ミネストローネ」や「コーンスープ」など具体的な料理名として用いられます。
さらに、混同されやすいのがsoup stockとの違いです。
brothとsoup stockの違いに明確な線引きはありませんが、一般的には骨を含んで煮出したものがsoup stock、骨を使わない調味されただし汁がbrothとされています。
たとえば、「vegetable broth」という表現は存在しますが、「vegetable soup stock」とはあまり言いません。
つまり、
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broth=調味されたスープのベース
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soup=完成された料理としてのスープ
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soup stock=骨などから取った基本のだし汁
このように整理すれば、それぞれの違いが明確になるでしょう。
まとめ
brothとsoupはどちらもスープに関わる言葉ですが、その役割と用途にははっきりとした違いがあります。
brothはスープの元となる調味液、soupは完成された料理という位置づけです。
英語圏での買い物やレシピ読解時には、この違いを理解しておくと非常に便利です。
特に料理をされる方や英語を学ぶ方にとって、実践的な知識として役立つことでしょう。
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