英語学習をしていると、「able」や「ible」で終わる単語によく出会います。
たとえば、acceptableやvisibleなどですが、これらはどちらも「〜できる」という意味を含んでいます。
では、ableとibleにはどのような違いがあるのでしょうか?
本記事では、この2つの接尾辞の意味や使い方の違いについて分かりやすく解説します。
英単語の語源や構造を理解することで、語彙力を効率よく高めるヒントになるはずです。
ableとは
ableは、英語の接尾辞の一つで、主に動詞の後に付け加えることで、「〜できる」「〜する能力がある」といった意味を持つ形容詞を作り出します。
もともとの語源はラテン語の「-abilis」で、「できる、可能な」という意味を持っていました。
この接尾辞は、比較的多くの英単語に使われており、英語学習者にも馴染みのある形です。
たとえば、reason(理由)にableを加えてreasonable(理にかなった)、accept(受け入れる)にableを加えてacceptable(受け入れ可能な)といった具合です。
ableの便利な点は、それ自体が「能力がある」という意味の形容詞としても単独で使えることです。
例:He is able to swim.(彼は泳ぐことができる)
さらに、ableを使った派生語は発音や綴りが規則的なことが多く、語根と意味を関連づけて覚えやすいという特徴もあります。
ableという言葉の使い方
ableは、主に動詞の語幹に付いて形容詞を作るために使われます。
また、それ自体が形容詞として使用される場合もあります。
「〜する能力がある」や「〜が可能である」といった文脈で使われます。
例:
-
She is able to solve the problem.(彼女はその問題を解決できる)
-
The plan is acceptable to everyone.(その計画は誰にとっても容認できる)
-
This product is affordable for most students.(この製品は多くの学生にとって手が届く)
ibleとは
ibleもableと同じく、動詞の語幹に付いて「〜できる」や「〜可能な」といった意味の形容詞を作る接尾辞です。
しかし、ibleは単独で使うことができず、必ず何かの語幹と結びついて形容詞として機能します。
ibleの語源もラテン語で、ableと非常に近いため、意味の違いはほとんどありません。
しかし、どの単語にableが使われるか、どの単語にibleが使われるかには一定の規則がなく、語源やスペルに応じて使い分けられています。
たとえば、access(接近)にibleを加えるとaccessible(アクセス可能な)、reduce(減らす)にibleを加えるとreducible(簡略化できる)になります。
英語学習者にとっては、ibleの単語はやや覚えにくい印象がありますが、語根と意味を意識することで記憶しやすくなります。
ibleという言葉の使い方
ibleは単語の一部としてしか使われず、それ自体では意味を持ちません。
動詞に結びついて「〜することができる」「〜されうる」といった意味の形容詞を作ります。
使われる単語はやや限られていますが、ビジネス英語や論文などでもよく見られる表現です。
例:
-
The data is accessible to all users.(データはすべてのユーザーが利用可能)
-
That solution is not permissible under the law.(その解決策は法律上許容されない)
-
His voice was barely audible.(彼の声はかろうじて聞こえた)
ableとibleの違いとは
ableとibleは、どちらも形容詞を作るための接尾辞であり、基本的な意味はほとんど変わりません。
両方とも「〜できる」「〜しうる」「〜する可能性がある」といった意味を持っています。
ただし、いくつかの明確な違いがあります。
-
綴りの違い
最大の違いは綴りにあります。発音は似ていても、どの単語がableで終わるか、ibleで終わるかには決まりがありません。
語源や語根に基づいて使い分けられているため、暗記や慣れが必要です。
-
単独使用の可否
ableは単語として単独で使えます(例:He is able.)。
一方、ibleは単独では使えません。必ず他の語に接続して使います。
-
使われる語の傾向
ableは近代英語で派生した単語に多く使われる傾向があります。
対して、ibleはラテン語由来の古典的な語に見られることが多いです。
たとえば、permissibleやreducibleといった単語は学術的・法的文脈でも頻繁に登場します。
-
覚え方のポイント
法則がないように見えますが、接尾辞の前にくる語幹が完全な英単語であればableが使われることが多く、不完全な語幹にはibleが使われる傾向があります。
たとえば、acceptは完全な動詞なのでacceptable、一方でaudは不完全な語幹なのでaudibleです。
つまり、ableとibleの違いは、意味よりも「どの語にどう付くか」に注目する必要があります。
語源を意識しながら語彙力を増やすことで、英語学習はもっと効率的になります。
まとめ
ableとibleはどちらも「〜できる」という意味の接尾辞で、形容詞を作るために使われます。
ableは単独で形容詞としても使える一方、ibleは必ず他の語に接続して使われるという違いがあります。
大きな意味の違いはありませんが、使われる語根やスペルの違いによって使い分けがされています。
語彙を増やす際は、こうした接尾辞のパターンを理解しておくと、知らない単語でも意味を推測しやすくなります。ぜひ今後の英語学習に活かしてみてください。
さらに参考してください:
upstairsとdownstairsの違いの意味を分かりやすく解説!